たにしのつぼ焼き

あれもしたい、これもしたい、もっとしたい、もっともっとしたい~♪

北欧からの使者

2006年10月12日 09時35分15秒 | 装備

 風邪の具合、大分良くなってクビくくりそうな雰囲気から敵のはらわたを食いちぎるほどの覇気にまで回復したが、気力はともかく体力の方が今ひとつ。やはり一昨日の夕刻、ここ一番の時に電話やメールで睡眠を妨害されたのが効いている。初動で蹴躓いた作戦は、あとあとまで上手く行かないのと同じで、風邪も最初が肝心なのだ。という訳で、一昨日の夕方に、ワタクシ宛にひつこく電話やメールしまくった人は、憲法9条や非核三原則や武器禁輸等々で自縄自縛に陥るくらいに反省するように。

 ところで、風邪引いてても、寝てばかりいるから、どうしても寝れなくなる時間帯というが出てくるもので、しかも寝てばかりいるものだから、若干体の調子が良くなっていたりもする。となると、いつものクセで、どうしても欲しい物が思い浮かんできて、買いに行ってしまう。今回は、MSRのヒートリフレクター・ウインドスクリーンだ。思い立ったが吉日で、マイナス10度までOKな筈の米軍の45/Pフライトジャケットを着込んで、ジョルノで御徒町のOD BOXに出撃した。これくらいの事をしておかないと、夜、目がさえて寝れないのだ。
 で、イイ感じに疲れて帰ってくると、先日、ヤフオクで落札しておいたスウェーデン軍の飯盒が届いた。ナイスタイミング。早速開けてみると、どっから見てもデッドストック丸出しの懐かしい“ラグビーボール”が出てきた。昔持ってた奴と同じである。昔は大して気にも留めず、観察もしなかったのだが、今回はじっくり観察してみる。
 まず、SVEA NC57の刻印のある飯盒だが、ヨーロッパ製の飯盒としては比較的出来の良い方である。特徴的なのは、鍋の身が厚い事である。ノギスで図ったら1.5ミリもあった。これもアルコールバーナーで効率よく煮炊きするための設計なのであろうか。飯盒の容量は、日本式に比べると少なくて、ドイツ軍の飯盒と似たり寄ったりに様である。ただし、日独式の飯盒の様に、水量線が付いていないので、これは純粋に鍋として使うようである。まぁ、ドイツ軍もメシなど炊かないので、野戦炊飯車からシチュー貰ったり、スープ温めたりするのに使うのだが。一応はアルマイト加工がしてあるらしいのだが、アルミの表面が日本製に比べるとガサガサした感じなので、フタがしにくいという欠点がある(ちゃんと閉まるが)。
 鉄製の五徳&カバーの方は、SVEA NC67の刻印がしてあった。飯盒より10歳若い事になるが、飯盒とカバーの製造年がバラバラというのも変な話しなので、もしかしたら、デッドストックでも程度の良い物を選んで適当に組み合わせたのかもしれない。まぁ、実用に一切問題ない訳であるが。コチラは五徳&カバーにしか使えないのに、かなりしっかりした作りで、落としたくらいでは壊れないし凹みもしない。底に大きな穴が開いていて、アルコールバーナーに火を付けてから、上から被せられる様になっている。当然、火を消す時はカバーを外してからバーナーにフタをする案配である。五徳は折り畳み式で、起こした時の飯盒の座りは最高に良い。それだけに、専用の飯盒しか使えないのが全く残念である。そういえば、米軍のキャンティーンカップのコンロで、煮たような形式の折り畳み五徳を備えた物があったが、あれはこの飯盒のパクリなんだろうか。まぁ、ぱくられても不思議でないくらい、良くできた品物である。しかし、カバと五徳の役以外に使い道のない道具に、こんなしっかりした物を作ってしまうスウェーデン軍というのは、随分余裕かました軍隊(というか国)である。鉄材供出で家の鍋釜まで集めて回らねばならなかった精神力だけは世界一の極東の島国とは訳が違う。
 さて、この飯盒の目玉ともいうべき、トランギア製のアルコールバーナー。ノリ弁と同じで、名称に冠されているノリよりも、おかずのコロッケの方がメインちゃうん?と同じ論法で、飯盒よりもこのバーナーの方が絶対価値があるとしか思えないバーナーであるが、TR-B25よりは一回り以上大きい。TR-281五徳よりちょっとだけ小さいくらいの大きさなのだ。どれぐらいの容量があるか判らないが、おそらくTR-B25の倍ちがい量が入るのではないだろうか。物の役にも立たない火力調整用のフタなど付いておらず、フタもTR-B25のひつこいスクリュー式でなく、すぐに開け閉め出来る簡単なスクリュータイプ。それでもゴムパッキンが入っているから、アルコールを入れた状態でも輸送は可能である。火口と飯盒の底までの距離が約33ミリ。昔使った感じでは、相当強力な火力であったと記憶している。
 で、この飯盒セットで泣かせるアイテムが、ポリ製のフラスコ型アルコールボトル。「RODSPRIT/MYCKET/BRANDFARLIG/GIFTIG」(RODSPRITの"O"はウムトラム)と書いてあるが、スウェーデン語はおろか英語でさえもさっぱりなので、何と書いてあるか判らない。まぁ、「燃料用アルコール専用。飲んだら死ぬで」といった事が書いてあるのだろう。でも、昔の古兵が水筒にチャンチュウ入れてチビチビやりながら行軍したように、スウェーデン軍の古兵もアルコール度数90%くらいのウォッカとか入れてそうである。それだったら燃料としても使えるし。しかし、容量にして200mlくらいのボトルなのであるが、だったら別にもっと大きなボトルを支給した方が良い様な気がしないでもない。まぁ、システム性で考えれば、このセットさえあればどこでも炊事可能であるので、それなりに意味があるのであろう。ちなみに、昔持っていたボトルは、ちゃんとキャップさえしていれば、アルコールが漏れ出す様な事はまったくなかった。よく出来た製品である。

 実際、これを使ったスウェーデン軍兵士の感想など聞いた事がないので何とも判らないが、しっかりした装備をしている軍隊は、兵隊を大事にしている軍隊とみて差し支えがないので、それほど不評がなかったんじゃないか、と想像している。自分は日本人で、メシ炊きを基準に飯盒を見るので、その意味ではちょっとかゆい所に手が届かない感じがしないでもない。でも、それ故に日本軍の飯盒は独自の発想が盛り込まれて開発された訳であるから、スウェーデン軍飯盒を参考に、兵式飯盒で似た様な事ができるシステムを考えれば良い訳である。

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