イエス様の生涯と愛(抜粋) 文鮮明 3

2016-12-02 19:38:14 | イエス様
P219
 「わたしのために泣くな。むしろ、あなたがた自身のため、また自分の子供たちのために泣くがよい」と言われました。
 もっともな言葉です。「私の涙は人類に残る。私が行く十字架の道は、これで終わるわけではなく、歴史的な十字架の道になる」ということを予告なさったのです。「私が個人的に行くならば、私の責任は終わるが、私が行ったのちにあなたたちの責任は残るのだ」というのです。したがって、個人的な責任、家庭的な責任、氏族的な責任、民族的な責任、国家的な責任、世界的な責任、天宙的な責任が残っているので、その責任を果たすためには今後、数多くのキリスト教徒たちが涙の道、十字架の道を行かなければならないというのです。
 そのような大変な十字架を背負って行くイエス様は、歴史を探り、世界を探り、あるいは過去を悔い改め、時代を批判しながら、審判の一基準を残さなければならない悔しい立場にあっても、苦労なさる神様をこの地に迎え得る一つの土台を準備するために、厳粛に黙々とゴルゴダの山頂まで行ったことを知らなければなりません。
 イエス様が十字架上で、「我が神、我が神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」と言ったその言葉は、自分個人だけを中心として言ったものではなく、この上なく大きな使命を帯びて来たメシヤとして言った言葉なのです。「私は捨てられても構いません。しかし私と共にした数多くの人は捨てないで下さい」ということなのです。ぺテロを捨てず、洗礼ヨハネを捨てず、十二弟子を捨てず、イスラエルの国を捨てず、今後やってくる数多くのキリスト教徒を捨てないでほしいとお願いした言葉なのです。これがイエス様の歴史的な最後の一言だったのです。

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