よれよれ日記

谷晃うろうろ雑記

60年前の大空襲

2005年03月10日 | Weblog
75歳になる母が、90歳を越えた旧知の婦人と出会った。

60年前の大空襲の時、その人は子どもをかかえて郡部に疎開していて無事だったが、自分の父親は町中の家に残したままだった。ひと月ほどしてもどってみると、家は焼けていたが防空壕の中で父親は生存していた。無事だった隣人に、近所で燃えなかった私の母の家から食事を運んでもらっていた、と知らされたという。

母の生家は造り酒屋で戦争末期も「米には苦労しなかった」と聞いたことがある。

「私の父はあなたのお母さんに命を助けられた」

当時15歳の娘だった母はそのことを祖母からも聞かされておらず、60年たって初めて知ったという。

60年前のことを初めて知ることもある。もっと他にも知るべきことがあるのではないかしら、と思う。

http://www.chunichi.co.jp/00/tko/20050310/lcl_____tko_____000.shtml

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