日テレ系の番組『24時間テレビ』(8月20日~21日)で、今年のチャリティーマラソンのランナーは徳光和夫アナが務めた。“主役”への挑戦だった。70歳での走者は番組史上の最高齢。しかも、心筋梗塞で入院した経験(01年6月)を持つ。これまでの総合司会の役割は羽鳥慎一さんに引き継いだ。
距離は過去最短の63.2㌔であった。事後に明かされたが、とにかく無事、時間内に完走できた。ただ「完歩」と揶揄する声もある。事実、画面はいつ見ても歩いているようなスピードで、休憩がやたら多かった。体の手当て、マッサージ、お灸、尿検査まで。至れり尽くせりのサポーターがいなければ、余裕のゴールはなかった。本人が述懐している。
それでも、任務はやり遂げた。4月16日以降、練習は延べ63時間、距離は258㌔に及んだ。これが自信の拠り所になったという。複数の医師に診断を受け、心拍計を付ける用心も。スタート時、憧れの人・長嶋茂雄さんからは御守りを手渡されていた。将棋の「歩」の文字。一歩ずつ進み最後“成り金”に、という励ましだった。徳さんならずとも、いいお守りだと思う。
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