峠を越えてもまだ先がある

谷 和也 シニアの挑戦 ゆっくりマイペースで

ミー・ゴレン

2008年03月14日 | 
 日清食品のインスタントめんが、海外ではインドネシアで需要が多いそうだ。池田市にあるインスタントラーメン発明記念館の展示パネルによると、中国に次ぐ2位。人口比から断トツの中国は分かるとしても、インドネシアで人気があるのには驚いた。味覚がひょっとしたら日本人と似ているのだろうか。そういえば、インドネシアで食べた現地のラーメンや焼きそばが予想以上に「おいしかった」のを思い出した。

 記念館の奥の方に、海外で売られている袋入りのインスタントラーメンやカップヌードルのサンプルが並べられている。袋入りの「NISSIN Mi GORENG」は、焼きそばのこと。Miが「そば」、Gorengは「揚げた、炒めた」の意味。インスタントはインドネシア語ではinstan。右側の「Top Ramen」には「RASA SOTO AYAM」(トリ肉スープ味)という表示などがある。

 カップヌードルでは「Daging Sapi Dan Sayuran」(牛肉味・野菜入り)など。インドネシアではイスラム教徒(豚肉がタブー)が多いので、製品にも配慮しているのだ。表のフタには、熱湯(air panas)を注いで簡単に食べられるという説明書きもついている。

 インスタントめんは年間で916億食(2006年)も食べられる“世界食”になっているが、このうち中国で467.9億食を占め、インドネシアで140.9億食にも上っている。

 この3月から新たな“戦略”を加えた。1958年に人気を爆発させた「チキンラーメン」の50周年記念として、各国オリジナル・チキンラーメンの発売を開始しているのだ。6ヵ国の海外現地法人でつくり、日本では販売しない予定。インドネシア版のチキンラーメンは「嗜好に合わせて香辛料をふんだんに使い、香り豊かなチキンベースのスープが特徴」だという。

 NASAが打ち上げた今回のスペースシャトル「エンデバー」には、土井隆雄飛行士の宇宙食に日清の乾燥めん技術を生かしたラーメン、和風めん、いなり寿司などを搭載した。05年7月の野口聡一飛行士も宇宙ラーメンを食べた。スープが飛び散らぬよう粘度を高め、70度程度で湯戻しできるように開発したそう。食品はいい話題を広げ、うまくそれに乗ることも大切なのだろう。

 グローバル食品にとどまらず、それ以上を狙っている?!



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