探墓巡礼顕彰会−歴史研究会連携団体による墓碑調査プロジェクト−

創立50周年を迎えた歴史研究会の連携団体「探墓巡礼顕彰会」のブログです。

全国歴史研究会新年会

2012-02-04 23:34:09 | イベント
会員のカネコです。
今日は五反田東興ホテルで開催された全国歴史研究会新年会へ出席しました。
この新年会には3年連続で出席しており、恒例行事となりつつあります。
新年会は13:30から開始され、来賓、出席者の紹介があり、当会でもお世話になっている吉成主幹からの挨拶がありました。



今年の歴研全国大会が白河で行われるということもあり、大会事務局長の安司さんより挨拶がありました。安司さんには当会メンバーもお世話になっています。
この白河大会の名誉顧問には白河藩主阿部家22代ご当主阿部正靖さんが委嘱され、委嘱式が行われました。



阿部さんには昨年の史遊会青山霊園巡墓会で初めてお会いしてから色々とお世話になっています。

この後は講演会で、まずは今年の全国大会にちなみ松尾光先生による『奥州白河の古代』が講演されました。
歌に詠まれた白河や、古代白河を中心とした奥州の部民の構成、郡家と関所といった内容で、詳細なレジュメを頂きました。私としては最近、姓や家系に興味があったので、部民の話に興味を持ちました。現在の福島県一帯には阿倍臣氏の部民が数多く分布していたことが分かりました。江戸後期に白河を治めたのが、阿部家だったというのも偶然ではない何かを感じました。
その次ぎは昨年に続いて実演が行われました。昨年は髪結いでしたが、今年は鉄砲隊です。
「松江城姉さま鉄砲隊」の本間恵美子隊長と栗田隊士、矢野隊士による火縄銃の演武が行われました。とは言え、屋内ですので発砲はありませんでした。





実際はこんな感じです。

松江城鉄砲隊演舞


実際の鉄砲隊の演武は火薬を使うこともあり、警察からの制約が多く苦労も多いそうです。武者行列などに参加するのもNGとのことです。
現在、松江城の鉄砲隊は17名の隊員がいて、その中の7名が女性ということでした。来年の大河ドラマの主人公山本八重の話にも触れられました。
会場にいた皆さんはこの鉄砲隊に興味津々で、熱心に質疑応答をしていました。

この新年会では歴研のイベントや出版物のチラシが配られますが、当会主催の青山霊園巡墓会の告知チラシも配布して頂きました。今年もまた多くの方にご参加して頂きたいと思っております。
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品川宿の寺々

2012-02-02 22:42:10 | 会員の調査報告
会員のカネコです。
12月に川崎から北品川に引っ越しました。
北品川は旧東海道の宿場、品川宿があった所で、今でもその名残を感じさせる所があります。
北品川といってもそのエリアは広く1〜2丁目が旧宿場町で庶民的な町。3〜6丁目は御殿山と呼ばれるエリアになっていて、高級住宅地が建ち並ぶ町になっています。
御殿山方面には東海寺とその子院など格式の高い寺院があり、そこには肥後熊本藩主細川家や豊前中津藩主奥平家などの大名家の墓が多く建てられています。
また、東海寺大山墓地には東海寺を開いた沢庵宗彭はじめ、賀茂真淵・渋川春海(写真)・服部南郭・本居内遠などの学者や井上勝・米田虎雄といった華族家の墓など名墓が数多く存在しています。渋川春海については今年、映画になるそうで、この墓を訪れる人も増えるかも知れません。



一方、北品川1〜2丁目から南品川にかけての旧東海道沿いにも数多くの寺院が建ち並んでいますが、そこには宿場町の商家をはじめとする庶民達の墓があります。
私は以前、東海寺周辺の大名・旗本・華族・学者達の墓を巡ったことがありましたが、旧東海道沿いの寺々にはあまり行ったことがありませんでした。
引っ越しが少し落ち着いたお正月にその寺々を巡りました。

旧東海道沿いの寺院の中でも規模が大きいのは南品川2丁目にある天妙国寺です。
ここには伊藤一刀斎、「斬られ与三郎」のモデルとなった芳村伊三郎、浪曲師の桃中軒雲右衛門といった著名人の墓があり、まずはそれらの墓を巡りました。
墓地の左最奥には旗本羽太家の墓域があります。
歴代当主の墓は夫婦の法名が刻まれ、その上に代数が刻まれていました。
後年建てられた墓碑には初代勘兵衛正弘以来の法名が刻まれていました。
この家は『寛政譜』によれば甲府宰相綱重の家臣となった後、家宣が将軍になった際に旗本となった旨が記されていました。
墓地中程にも羽太家の墓がもう1基あり、[羽太家累世之墓]と刻まれた合葬墓となっています。右側面の碑文によれば、先の羽太家同様、甲府宰相家の家臣より旗本となった羽太正平家の墓のようです。

南品川4丁目の本光寺は特に前情報が無くぶらりと立ち寄ったのですが、旗本らしき古い墓碑を見つけたので、碑文を見てみると鎌倉時代の武将佐原十郎左衛門尉義連の名があり、その後は三浦作右衛門を世襲する人物達の名が刻まれていました。相模の三浦氏の流れを汲む人物が遠祖の名を刻んだものでしょう。
施主は阿部了翁正義、佐原作右衛門義虎と刻まれていましたが、『寛政譜』に佐原作右衛門義虎の名を見出すことは出来ませんでした。
碑文が摩耗して読み取れない部分があったので、また近いうちに調査したいと思います。

本光寺の向かいにある海蔵寺は映画『幕末太陽傳』のラストシーンに出てくる墓地のモデルと言われています。ここは「投げ込み寺」と言われ、品川宿の遊女達が葬られた寺です。
昨年末から『幕末太陽傳』のデジタル修復版が上映されたこともあり、現在、旧東海道の商店街には下のようなタペストリーが飾られています。



本光寺から第一京浜を挟んで向かい側にある妙蓮寺は丸橋忠弥の墓があることで知られています。
さらに第一京浜を品川駅方面に向かうと品川神社本殿裏側に板垣退助の墓があります。この墓は元々東海寺の塔頭高源寺の敷地となっていましたが、高源寺が関東大震災後に世田谷烏山へ移転した後も残り、品川神社の境内地として残ったものです。

さらに南品川を立会川方面に向かうと岩倉具視、松平慶永などの墓がることで知られる海晏寺(非公開)や山内容堂の墓がある下総山などがあります。
これからも合間を見つけて、一つ一つの寺院を巡って新しい発見をして行きたいと思います。
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当会近況報告

2012-01-26 22:03:34 | 会合報告
会員のカネコです。
当会の近況をご報告します。

まず1月21日(土)に新年会を兼ねまして、幹事メンバー4名で上野じゅらくにて会合を開きました。
会合では先ほど発表しました青山霊園巡墓会の開催決定や、今後の活動方針について話合いました。
昨年から話が出ていた、人名事典等の墓所所在地の誤りを正していく作業など当会の活動方針が決まりました。
会場となった上野じゅらくは「西郷丼」で知られるお店で私達も頂きました。
詳しくは会員のカワチさんのブログをご覧下さい。

幕末掃苔屋

1月25日(水)には会長釣洋一先生の営む酒房春廼舎にて朝日新聞の取材を受けました。
無縁化する著名人の墓というテーマで我々が話しました。掲載はお彼岸あたりになるとのことです。

最近、当ブログの更新が少なく、読者の方より更新して欲しいとの声がありました。
投稿しているメンバーとしては内容にこだわろうとしてなかなか書けずにいたという実情がありましたが、今後はできるだけ多くの発信をして行きたいと思っております。
読者の方の中には既にご存じの話や、感心の薄い内容もあるかも知れませんが、どうぞお付き合い下さいますようお願い申し上げます。
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平成24年度巡墓会のご案内

2012-01-26 21:58:13 | イベント
会員のカネコです。
平成24年度の巡墓会開催が決まりましたので、ご報告いたします。

全国歴史研究会墓碑研究部会・探墓巡礼顕彰会共催
青山霊園巡墓会(続篇)

■参加要項

★日時 平成24年5月27日(日)雨天決行
 12:30より受付
 13:00(現地出発)〜16:30(現地解散)
★集合場所: 青山霊園 中央十字路において

 (交通:地下鉄銀座線外苑前駅から徒歩8分       
地下鉄千代田線乃木坂駅から徒歩12分)
★講師:釣洋一先生(探墓巡礼顕彰会会長)・探墓巡礼顕彰会幹事
★参加費用:1,500円(資料代含む)
 (定員30名・参加費は当日受付にて)
★解散後、希望者で懇親会を行います。
 (3,000円程度で/場所:未定)

※墓域内への立ち入りができない墓所もありますので、 その場合は塀外、柵外からの拝観となりますのでご了承下さい。
※当日は墓参者の妨げとならいよう運営いたしますので、参加して頂く際はご協力の程、お願い申しげます。
※雨天の場合は足下が悪くなるため、歩きやすい靴でお越し下さい。
※巡墓人物等、詳細等は決まり次第、『歴史研究』誌上、歴史研究会HP、探墓巡礼顕彰会ブログ上にて発表致します。

★参加ご希望の方は、下記まで、電話、FAXにてお申込み下さい。
全国歴史研究会墓碑研究部会
〒141-0031 東京都品川区西五反田2-14-10-504
TEL 03-3779-3127
FAX 03-3779-5063

※尚、秋の巡墓会に関しましては6月以降に当ブログにて発表させて頂きます。
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「谷中霊園巡墓会(後篇)−墓碑を訪ねて先人達に学ぶ−」終了しました

2011-11-29 23:37:27 | イベント
会員のカネコです。
27日(日)に谷中霊園巡墓会(後篇)を開催いたしました。
前回5月に開催した前編は大雨にも関わらず敢行しましたが、今回は秋晴れとなり巡墓会日和となりました。
今回は過去最高の32名の方にご参加頂きました。御礼申し上げます。

12:30より駐在所隣の旧五重塔跡に集合し、13:00より全国歴史研究会吉成主幹、当会会長釣先生のご挨拶と講師陣の紹介がありました。
今回も前回に引き続き、大阪よりカジポン・マルコ残月さんが駆けつけてくれました。
また、古写真研究家森重和雄先生、丹南藩家老西村定中のご子孫杉浦眞樹さん、『乙女の日本史』著者滝乃みわ子さんなどもお越しになりました。







各講師は以下の人物を担当しました。

佐藤尚中−佐藤泰然養子・蘭医・順天堂大学創始者(カネコ)
中村正直−幕臣、明六社(カトケン)
石黒忠悳−陸軍軍医総監・男爵(カネコ)
三間正弘−長岡藩公用人・初代憲兵司令官(カワチ)
池田徳太郎−浪士組隊 (釣先生)
松浦信寔−江戸南町奉行 (釣先生)
高橋お伝−毒婦といわれた女(カワチ)
ニコライ−ロシア正教布教者(カトケン)
新井一業−新選組隊士 (釣先生)
佐々木顕発−外国奉行・江戸北町、南町奉行 (釣先生)
長谷信篤−公家・男爵・廷臣八十八卿の一人(クロサカ)
高松凌雲−日本赤十字精神の祖(カネコ)
赤塚武盛−西南の役で殉職した旧会津藩士(カワチ)
安村治孝−長州藩士・囚獄署長(カワチ)
大原重徳−尊攘派公卿・伯爵(クロサカ)
箕作秋坪−蘭学者・日本最大の学者一族(カネコ)
徳川慶喜と周辺−第15代将軍・公爵(クロサカ)
松平斉民−徳川亀之助の後見人・子爵(クロサカ)
来島恒喜−玄洋社員、大隈重信暗殺者(カトケン)
白根多助−長州藩士・埼玉県令(カトケン)

カワチさんは来春に出版予定の『侍たちの警視庁』改訂版に掲載する人物について解説をしました。告知チラシも頂きましたが、驚くようなメンツが揃っていますのでお楽しみにして下さい。
詳細等はカワチさんのブログにて順次発表予定です。
幕末掃苔屋 公式ブログ

下の動画は釣先生による松浦信寔の解説です。

当会では、釣先生の指導の下、暦の表記や名前の正しい読み方に力を入れてます。レジュメや解説では事典等の誤りも指摘しています。
来年の目標として事典等の墓所所在の訂正事業を計画しています。正しい歴史を伝えるために当会は今後も活動を続けたいと思います。

今回も講師陣の熱の入った解説のため30分押しの16:30に全人物の解説を終えました。解散式は集合場所の旧五重塔跡で行われ、吉成主幹・釣先生よりご挨拶がありました。

終了後は駅前の居酒屋で懇親会が行われ、こちらも過去最高の16名の方にご参加頂きました。2次会は釣洋一先生のお店春廼舎さんで行われました。

日が傾くにつれて気温が下がってきましたが、最後までお付き合い頂いた皆様に感謝申し上げます。
また来年も5月、11月に巡墓会を開催する予定です。
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