たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



硫黄岳【八ヶ岳】 2007年12月23日(日)~24日(月)

2008-01-05 | 八ヶ岳とその周辺の山

本格的な雪山などほとんど経験のないたんべぇですが、実はこの冬ある計画があります。
テント2~3泊、私にとってはかなり勇気が必要です。もちろん、いきなりと言うわけにはいかず、トレーニングを兼ねて一泊で雪山に登ることになりました。
上越の山にするか迷った末、八ツにもたっぷり雪が降ったとの情報を得て、硫黄岳に行くことになりました。
ト、トレーニングで硫黄岳なんて恐れ多い、“バチ当たり”との声が聞こえてきそうですが…
たしかに硫黄岳は大きすぎる存在、まずは無理せず雪に慣れることからはじめます。

そして、今回初登場の60Lザック、ボッカ訓練も兼ねて17~8kg背負ってみますが軽めのザックに慣れた肩に60Lの大型ザックはかなり堪えます。

さて、大型ザックにどこまで耐えられるか色んな意味で初挑戦の山歩きです。

【山行日】2007年12月23日(日)~24日(月)のち テント一泊

【メンバー】モ~リさん、たんべぇ

【コース】
12/23  美濃戸口09:45----美濃戸10:50/11:00----堰堤広場11:50----赤岳鉱泉13:00(テント泊)

12/24  赤岳鉱泉07:30----赤ノ頭09:15/10:30----赤岳鉱泉11:17/11:18----堰堤広場12:50/13:00----美濃戸13:35----やまのこ村13:40/13:55-----美濃戸口14:35

 

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【12月23日】

多摩西部のある駅で7時に待ち合わせ、中央高速諏訪南ICから美濃戸口まで車を走らせます。

雪化粧した美濃戸口に駐車し、二日分1000円を払います。
美濃戸までの道のりは約一時間ほど、てくてく歩いていると何台もの車が通っていくのでそのたびに端に避けなければなりません。
そういえば、私自身、何回もこの道を車で走ってそのたび歩いている登山者に道を空けてもらったりしました。車で走り抜ける時は申し訳なさでいっぱいだったけど、こうしてザックを背負って歩いている自分が今日は誇らしくさえ感じます(^-^)v
一時間強で美濃戸山荘に到着、大休止して北沢にルートをとります。


風もなくフカフカの新雪を踏みながらの緩やかな登り。
堰堤広場を過ぎ、橋を渡ると本格的な登りですが、トレースもばっちりで夏道より歩きやすい。

 


たしか、夏はこの辺りが滑りやすかったような…
夏道とはずいぶん違う雰囲気に驚きながら何度か橋を渡ると、13時、赤岳鉱泉に到着です。
美濃戸口から3時間15分、それほど疲れを感じなかったけどこれが長時間に及ぶとヘロヘロになるのでしょうね~


 うぉ~~




立派な氷の壁が出来上がっています。


受付でテント代一人1000円×2人を支払います。
天場代は高いけれど、水は小屋の中のタンクから自由に使うことができるし、トイレは暖房便座といった具合でいたれり尽くせりの待遇。

テントを設営し“我が家”が完成(といってもモ~リさんのテントに居候ですが(^^ゞ)
中に入り、さっそくおなじみのレトルトぜんざいで舌鼓、お腹も満たしテントの中もほかほかに暖まると眠くなり、さっそくお昼寝タイムに突入、そんなこんなでテントの中でぐうたら過ごし夕食後も早々におやすみなさい
夜7時にはすでにシュラフの中、こんなに寝てばかりいては 夜中に目が覚めてしまうのではといった不安はあったけどそんな心配は無用で朝までぐっすり!
確かにゴーッという風の音とバタバタバタとテントを叩く雨音が気になったけど、結局朝6時にアラームで起こされました。



【12月24日】

朝6時、外を見るとガスがかかっておりお天気はイマイチ。
雪も昨日より少し積もっている。
昨夜降ったのは雨ではなく雪だったみたい、当たり前といえば当たり前、なるほどバタバタ音は樹木に積もった雪が風で振り落とされた音だったようです!!

はっきりしないお天気だし急いでも仕方ないのでゆっくり出かけることにした。


準備して7時30分に赤岳鉱泉を出発。


ジョウゴ沢入口付近
樹林帯は風もなく手元の温度計はマイナス5度。この季節にしては高すぎるようです。 


それにしてもすごい雪!!


昨夜は風が強かったので幹にもべったり雪がついています。


トレースもばっちりなので歩きやすい。




シャクナゲもうなだれています。


稜線が近づいてきました。
赤岩の頭手前3分の場所でアイゼンを着けていると、4~5人のパーティーが下りて来ました。見ると髪の毛やまつげが白く凍っている、「ものすごい風です!トレースもなく危険なので撤退してきました!!」と言います。
ここまでの道のりでは、稜線上でそれほどの強風が吹いているなど考えられなかったので、まぁ一時的なものかと楽観的に考えて稜線に上がることにしました。


09:15 赤岩の頭
やっぱり、すごい風。舞い上がった雪が容赦なく顔を叩きつけます。


行けるところまで行ってみようと進んでみるもホワイトアウトの一歩手前の状態。
一瞬、道標が見えても地吹雪ですぐに隠れてしまう。


つぼ足でケルンまでいくのがやっと…
一旦、風をよけて樹林帯に避難し、再び上がってきたけど条件は変わらない。


う~~ん、顔が痛い!!


私たちが赤岩の頭付近で様子を見ている間に二人組が登ってきた。
「行きますか?」と質問すると「行きます!!」とキッパリ。果敢に挑戦するもやはりこの二人も撤退してしまった。


その後登ってきたこの二人組もあっさり諦めて引き返してしまった。
私たちは天気の回復を願い行ったりきたりで1時間15分も粘ったけど10時30分、撤退を決意しました。

 


下りの景色はまた格別。


こんな美しい雪景色の中を歩けただけで幸せです。


11:17 赤岳鉱泉に戻ります。


テントを撤収して帰り支度をしていると赤岳が姿を現した。 


みるみる雲が取れ、大同心も現れた。
いつまで眺めても見飽きない山、今回は登頂出来なくて残念だったけどまた来るからね!!


日差しが眩しい下山道


13:35 美濃戸山荘前通過
やまのこ村で大休止後13:55美濃戸に向け出発する。

14:35 美濃戸口着
14:50 美濃戸口発

15時過ぎ、原村から見る八ヶ岳連峰が美しい!今朝の天気が嘘のように晴れ渡り山なみを一望できる。あまりの美しさに車を停めて暫し撮影タイム。

 


阿弥陀岳


手前中央は西岳、鋭いとんがりは権現岳、右は編笠岳かな?


そして登頂を断念した硫黄岳もすっきりと雲が取れた。


美しい八ヶ岳連峰の山並み、あぁ~~登りたかったな!!

雪山入門コースといわれている硫黄岳ですが、数年前に起きた雪崩事故は記憶に新しく、ピッケルと12本爪アイゼンを要する山といえば天狗岳と金峰山ぐらいしか知らない初心者のたんべぇはかなり緊張しました。
ふかふかの雪を踏みしめてルンルンの樹林帯を抜けると景色は一変し、すさまじい強風と地吹雪、危険と隣あわせの冬山、これを経験できただけでも今回は大収穫でした。 

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22 コメント

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Unknown (たけさん)
2008-01-06 08:37:51
たんべぇさん、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくです!

24日、同日に権現へ向かっていましたが、こちらも悪天でかなーり下の方で撤退でした。
そして、同じように、帰りの車からはきれーな八ヶ岳。ちょっとくやしかったなぁ。

昨日リベンジしてきましたが、やっぱりこの時期の権現は格別でした。^^
気付いたら4年連続で登っています。雪山では初めての山だったので、思い入れも強いのかな。
Unknown (食う寝るさんだ~す)
2008-01-06 11:00:51
あけましておめでとうございます

悪条件のなか、楽しまれた雰囲気が良く伝わってきます。
下山したら晴れ!
これありますよね~(笑)

今年もよろしくです
たけさん (たんべぇ)
2008-01-06 18:01:30
あけましておめでとうございます。

早速リベンジとは恐れ入りました。
昨日はお天気もよく、富士山もくっきりでしたね。
権現好きのたけさん、素晴らしい写真をたくさん撮ることができたでしょうね~
4日、諏訪湖SAから眺めた八ヶ岳連峰は真っ白に輝きまた登りたくなりましたよ!でもこの時期の権現は厳しそうだから、も少しやさしい所に…

今年もどんぞよろしく!!
食う寝るさん (たんべぇ)
2008-01-06 18:07:55
あけましておめでとうごさいます。
くねるさんも北横でしたか?みなさんアクティブですね~
今年も週末なるとあちこちに出没することでしょうね!特に宴会ケ岳の参加率が高いとみました(笑

今年もよろしくお願いします。
明けましておめでとうございます。 (えいじ)
2008-01-06 21:02:20
八ヶ岳、雪が多いですね。そして寒そうですね。私もいつかはトライしてみたいです。
本年もよろしくお願いします。
今年もよろしくお願いいたします (宮本)
2008-01-06 22:54:44
 冬の八ヶ岳山行、楽しく拝見しました。わたしは冬山はほとんど登らないのですが(花が咲いていないので・・・)、何度も歩いた北沢コースを雪道で見せていただき、ありがとうございました。

 今回は予行演習だったとのこと、本番のほうも気をつけて行ってきてください。レポートも楽しみにしています。
Unknown (まきくま)
2008-01-07 01:02:12
たんべぇさんは強いなあ。私なら一瞬で撤退ですね。
無事のお帰り何よりです。
で、このあと上高地へ、なんですねー。
楽しみですぅ。
えいじさん (たんべぇ)
2008-01-07 11:33:04
今年もどうぞよろしくおねがいします。
八ヶ岳、今年は雪が多いですね(って例年がどれほどか知らないたんべぇですが^^;;)
赤岳鉱泉は通年営業とのことなので、ここは比較的入りやすいようです。えいじさんも是非どうぞ!!
宮本さん (たんべぇ)
2008-01-07 11:46:24
北沢コースはこれまで何度か歩いていますが、私も雪道は初体験でした。
深い雪に覆われるからこそ夏になると可憐な高山植物が咲くのだと実感させられました。
冬もいいけど花の時期を想像するとワクワクします。
今年もいろいろお世話になることと思います、どうぞよろしくお願いいたします。
まきくまさん (たんべぇ)
2008-01-07 12:02:13
赤岩ノ頭の下はご存知のように樹林帯で風もなく安全な場所ですから、暫らく様子をみて再び稜線に上がることに決めました。
でもこの先はほとんど前進することはできませんでしたよ、吹きさらしでもすぐに避難できる場所があるとの安心感があったので、強烈な風も訓練(?)だと考えました。←これ重要で次に繋げることが出来ましたよん(えっ!!ホントかな(~_~;)

Unknown (カモシカ)
2008-01-07 23:12:29
たんべぇさん、凄いわ!
60Lザックに雪上テント泊は、今の私の実力では無理です。
硫黄岳、天狗、、狙ってはいますが・・・・。
いつかは権現・赤岳・阿弥陀の山頂にも。
そうそう、蝶もね。
晴天でも風の怖さを少しだけ実感してきました。
これからいっぱい勉強させていただきます。
はじめまして。 (三脚マン)
2008-01-07 23:25:38
はじめまして、三脚マンと申します。
たまに覗かせていただいておりました。

同じ日に、行者小屋まで行っており、同じ時間(11時頃)に
美濃戸山荘辺りに、いたようです。
山荘で、休憩されてましたか?
私は、山荘前で阿弥陀岳の写真を撮っていました。

またコメントするようにしますね。
よろしくお願いします。

こんにちわ (atsu510)
2008-01-08 07:26:33
私も、

同時期、天狗側にいました。
先日、硫黄にもチャレンジしました。
大型ザックのチャレンジ。。。

なんか、同じ境遇ですね。

いろいろと教えてください。

カモシカさん (たんべぇ)
2008-01-08 15:53:36
ぜんぜん凄くなんかないですよ~~
気合だけは十分なのですが、すぐにヘロヘロですから(~_~;)
>いつかは権現・赤岳・阿弥陀の山頂にも。
初冬の阿弥陀南陵を制したカモシカさんならすぐにでもOKですよ~
私もいつかか赤岳に立ってみたいです!!

三脚マンさん (たんべぇ)
2008-01-08 16:05:06
はじめまして!
こちらこそ時々ブログ拝見させていただいてます。
>山荘で、休憩されてましたか?
ええ、美濃戸山荘のベンチで大休止していたオバサンです
あの時、青いヤッケの二人組みが南沢方面へ入りましたが、その方が三脚マンさんだったのですね~
のんびりの私たちと違い、休憩も取らずにすごいな~と感心しておりました。
三脚マンさんの写真は雪の色が真白できれいですね!
やはり、露出の補正などしているのでしょうか?
私の場合、冬はコンデジ一本ですが、雪の色を調整すると白飛びしてしまいます。
これからちょくちょくお邪魔させていただきます。
今後ともよろしくです!
atsu510さん (たんべぇ)
2008-01-08 16:12:52
お久ぶりです。
この時期八ヶ岳は人気がありますね!!
atsu510さんもすっかり冬山にハマッてしまった様子でこれからが楽しみです。
私の場合は今のところ、やっとこさ連れていってもらってる状況です。

>なんか、同じ境遇ですね
若いatsu510さんなら60Lぐらいすぐ慣れますって!!私はちょっと厳しいかも…
おめでとうございます (数の子)
2008-01-10 08:21:50
明けましておめでとうございます。
お久しぶりです・・・久しぶりにパソコンを開いてみたら
スゴイスゴイ・・・たんべぇさん進化している!!
冬山、60Lザック・・聞いただけで目が回りそうです。
7・8年前に冬に赤岳鉱泉行ったことがありますが・・
テントなんてとんでもない話で山小屋のコタツでヌクヌク
していました。  たんべぇさんこれからも気をつけて
がんばってくださいね、ブログ楽しみに拝見させていただいています。今年もよろしくお願いいたします。
数の子さん (たんべぇ)
2008-01-10 21:00:45
おぉ~~数の子さん、お久しぶりでございます!

数の子さんは7・8年前の冬に赤岳鉱泉に行ったとのこと。私なんかよりずっと先輩ですよ~
私が冬の八ヶ岳に足を踏み入れたのは一昨年の天狗が初めてでしたから…

年が明けた途端、早春の花が気になり始めました。
雪山もいいけどやっぱりスプリング・エフェメラルが待ち遠しいです。
今年もよろしくです

いえいえ、ひとりでした。 (三脚マン)
2008-01-18 06:38:36
青いヤッケでしたが、今回は単独でした。
私は、美濃戸山荘あたりでウロウロ休憩してました。

白飛び、厄介ですね。
私は雪面をスポット測光と+補正をしていますが、失敗もたくさんありますよ(笑)

三脚マンさん (たんべぇ)
2008-01-18 11:26:23
青いヤッケ←この言い方ちょっと古かったですね(笑
たんべぇの頭の中ではウェアーとかアウターとかを総称して“ヤッケ”だったのですが、どうやら切り替える必要があるようです
先日、山の店で「冬用ヤッケはどこにありますか?」と尋ねたら「ヤッケは置いておりません」とキッパリ言われました(笑

で、改めて(笑)ブルーのウェアーの方はお二人だと思っていましたが私の思い違いだったでしょうか?
今夜、モ~リさんに会うのでそこんとこ確かめてみますね
それと、雪の白さを出すためにはやはりプラス補正が必要なのですね!今度、試してみますね。ありがとうどざいました。


Unknown (ふうろ)
2008-01-25 01:53:05
なんと、3連書き!すみません・・。
せっかく遊びにきたのでレポを拝見していたら・・・。
まさに私たちの昨年(正確には一昨年になるのかな?)の年末山行そのものですよ。
午前中に硫黄にいったらまさにホワイトアウト、強風。赤岩付近腰ラッセル。山頂手前まで粘るものの敗退。鉱泉に下りたら晴れましたん。

輝ちゃんいわく、あのエリアは午後の晴天率が高いそうです(^^)

私たちもいい経験だったって思ってます(^^)
ふうろさん (たんべぇ)
2008-02-05 18:32:54
ここにもコメントしてくださっていたのですね!
ありがとうございます
気づかなくてごめんなさい

ふうろさんも経験あるのですね~冬の硫黄岳がこれ程すごいとは知りませんでした。

>あのエリアは午後の晴天率が高いそうです(^^)私たちが入ったこの日も輝子さん、アイスキャンディーに取り付いていたみたいですね!!
八ヶ岳の主みたいな人ですね、輝子さんって(笑

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