たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



北海道の百名山を巡る山旅 三日日【羅臼岳】 2008年8月19日(火)

2008-08-29 | 北海道の山

三日目は知床連山の最高峰「羅臼岳」です。

木下小屋は自炊、寝具なしと聞いていたので、私たちはシュラフもマットも持参していましたが壁に立て掛けてあるマットレスが気になり、管理人さんにお尋ねしてみました。数は限られているものの寝具一式で300円で貸し出しができるとのこと。マットレスだけならと200円で貸して下さいました。

マットレスのお陰で昨夜は快適過ぎるほどの高待遇だったにもかかわらず、なぜかあまり眠れませんでした。
小屋の柱時計が時を知らせる“ボーンボーン”という音もすべて耳が覚えているほど、こんな状態で1400mの標高差を登り通すことができるか…いささか心配です。




山行日】
2008年8月19日(火)時々下山後

【コース】
木下小屋04:20------オホーツク展望04:55/05:00-----弥三吉清水05:40/05:45-----銀冷水06:35-----羅臼平07:20/07:35-----岩清水07:55/08:00------羅臼岳山頂08:25/08:50-----羅臼平09:35/09:40-----銀冷水10:10-----オホーツク展望11:20------木下小屋11:40
【行動時間:7時間20分(休憩含)】




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


午前3時間半起床、身支度を整えて外のベンチお湯を沸かして軽く朝食にします。
出発予定の4時を少々オーバーして4時20分になってしましました。



04:20
あたりはまだ薄暗いのですがヘッ電なしでも何とか歩けます。
隣で寝ていた単独の男性はすでに出発したようです。
樹林帯をジグザグに登っていくと少しずつ明るくなり、足元にも植物が登場してきました。



エゾボウフウ





エゾヤマハギ



ヒロハクサフジ



植物を見ながら登っていると30分余りでオホーツク展望台に着きました。
昨夜眠れなかった割に調子はまあまあのようです。

04:55 オホーツク展望
展望はあまりきかない展望台です(^^ゞ
今年7月、この周辺で登山者がヒグマの親子に遭遇したとのこと。このあたりは蟻塚が多くあるのでそれを狙ってヒグマが集まってくるとか。熊鈴をジャラジャラ鳴らして進みます!!



アオスズラン(エゾスズラン)






05:40/05:45 弥三吉水

昭文社の地図には「要煮沸」と書かれていますが、木下小屋の管理人さんから生でも大丈夫とお墨付きをいただいたので安心してゴクゴク飲みました。
冷たくて美味しかったです!
湧水ならエキノコックスはあまり神経質になる必要はないようですね(たぶん)!



カニコウモリ

北海道のカニコウモリは花が多くて豪華です。



06:35  銀冷水は涸れていました。

羽衣峠を過ぎるといよいよお花畑の大沢の登りにかかります。

大沢は遅くまで雪が残り、雪渓歩きを楽しむことができるそうですが、さすがに8月も中旬を過ぎると雪は全く残っていませんでした。


残雪の代わりに斜面を埋め尽くすのはタカネトウウチソウです。



とにかく一面のカタネトウウチソウ、タカネトウウチソウ、タカネトウウチソウ、、、、、

圧倒的な数、こんなの初めてです!!


少し高度が上がるとチシマクモマグサが…


チシマクモマグサかわいいです。


イワギキョウも朝日に照らされています。

大沢にはイワギキョウもたくさん咲いていました。
北海道なのにチシマギキョウは見ることはなく、ほとんどがイワギキョウなのが不思議です。


あのくぼんだ場所が羅臼平かな、あと一息!!



エゾオヤマリンドウ

リンドウを見ると秋って感じですね~

ロープのむこうにエゾコザクラらしい色合いのお花が咲いているのですが近づくことができません。そういえば、この大沢はエゾコザクラの群落が見事だと何かで読んだことがあります。エゾコザクラ、会ってみたいです。

盛夏に咲く花もいいけど、もちろんこの季節も悪くありませんよ!



07:20/07:35
羅臼平から見る羅臼岳

登山道を開いた「木下弥三吉」のレリーフ


メアカンフスマ

初日の雌阿寒岳で出会ったメアカンフスマ、羅臼平の草地に咲いていたのに驚きました。休火山とはいえやはり火山帯なのですね~。



07:55/08:00  岩清水
苔むした岩から染み出る岩清水



冷たくてめちゃめちゃ美味しい岩清水、水温は何度ぐらいでしょう、まるで氷水。
これほど美味しい水を飲んだのは初めてかも…とにかく私の短い(?)人生の中でNO.1のおいしさでした




あまりの美味しさに飲み過ぎてお腹ガボガボになりました


そして岩清水の近くにもチシマクモマグサが…

どうですぅ~~この密度、崖っぷちだったので離れた場所から撮りましたが、この大きさにもうビックリでした!




こんな咲き方も可愛いです。


山頂がだいぶ近くなりました。


山頂が近くなるとゴツゴツした男性的な岩山になります。



ハイオトギリ

それでも、足元には可憐は高山植物が咲いています。
北海道だからハイオトギリ(這弟切)でいいのかな?



知床連山を望む。

一番奥のトンガリが硫黄岳、シレトコスミレが咲く憧れの地です。
今はカムイワッカのコースが閉鎖されているので縦走はできませんが、いつか是非シレトコスミレが咲く季節に縦走したいですね
(羅臼平に戻ってくる方法は残っていますがやはり長くなりますよね)


イワグクロ

羅臼岳でもイワブクロに出会えました。(^-^)v




山頂直下は、折り重なる岩が荒々しくせりあがった溶岩ドームです。



08:25/08:50
 木下小屋から4時間5分かけて羅臼山頂です。
やっぱり…お約束の登頂と同時のガスガスガスあぁあ~~残念!!


昨日の斜里岳に習って少し待ってみることにしました。



少しですが知床連山が見えてきました。肉眼では硫黄岳も見えたのですが写真はダメですね~
30分早く到着していればズズゥ~~と見渡せたハズなのですが・・・・・・


山頂は独占状態、25分山頂に居ましたが誰も登ってきませんでした。

さて、諦めてそろそろ下山しますか~


ガッシリとした大きな岩を両手を使いながら下ります。
この辺から続々と登山者が登ってきました。




チングルマの実、イワオトギリ、タカネトウウチソウなどが岩場を飾ります。



メアカンフスマを楽しんでいると、






さっきまでガスに包まれていた羅臼岳が見えてきました。
今、山頂にいらっしゃる方はラッキーですね!

大沢を下り、極楽平の先で一本とり、その後は弥三吉清水、オホーツク展望ガンガン下ります。


オホーツク展望の下でこんな植物を見つけました。


モイワシャジン

葉は互生だけど花が同じ方向を向いている点などからモイワでいいんじゃないかな?




ミヤマウズラ?

薄暗い樹林帯の林床に咲いていました。
葉に模様がないので悩ましいですがこういうミヤマウズラもあるのかな~?


11:40
木下小屋到着です。
雨が降ってくる前に戻ってくることができました。
っていうか、予報はハズレたのかしら?とっても良いお天気です。

岩尾別温泉の「ホテル地の涯(はて)」で汗を流し、さっぱりです。
さて、明日は予備日ですが、21日に登る予定のトムラウシを一日早めることも考えられます。

しかし、ラジオの天気予報は相変わらず今日の午後から雨で明日も雨が残るとのこと。
と言うわけで、潔く諦めて明日はのんびり過ごすことに決め、ウトロで海鮮どんぶりに舌鼓。
雑誌「安くていい宿」で見つけた糠平館観光ホテルを電話予約して、車を走らせました。
足寄町を通過している時、ワイパーが効かないほどの大雨になり、改めて明日の登山は諦めてよかったと無理やり自分に言い聞かせました(心の片隅でトムラウシがダメならせめて雄阿寒岳に登りたいと思っていましたから…)


糠平館観光ホテルは宿泊費8000円と格安、お部屋はそれなりですが温泉はリニューアルされたばかりで綺麗、それにコインランドリーがあり三日分のお洗濯ができてとても助かりました。

一旦上がった雨は夜になってまた降り始めました。
私たちが北海道入りした17日から道内全域で低温注意報が出ています。
9月下旬から10月の気候だとか。。
外に出ると涼しいというより肌寒いです。

さて、明日はゆっくり起きてゆっくり宿の朝食をとることができるので
ちょっと嬉しい

さ、寝よっと!!



四日目、トムラウシ山に続きます。 



 

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9 コメント

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熊鈴ジャラジャラ (Hg)
2008-08-29 21:48:35
ですかぁ...気持ち分かります^^;
遭いたくはないですよね。

>盛夏に咲く花もいいけど、もちろんこの季節も悪くありませんよ!
レポ拝見しているとホントにそう感じますね。

しかし山頂は今回も'ガスガス'でしたか、残念!
天気の良い日はいわゆる北方領土も割と近くに見えるのに^^;
拙BBSに貼っておきますのでお手すきの時にでもご覧になってくださいマセ。

次はいよいよトムラウシですね~。楽しみです(^_^)
天気がもってくれて (アヒル副隊長)
2008-08-29 22:51:40
下山まで雨に降られずに良かったですね。
去年僕が行った時はガスガスで雲海の向こうの国後しか見えませんでした。

1週間の北海道で天気調整日が1日だけだったのはラッキーでしょう。
今週だったらず~と雨みたいだし、丁度休養日かと思いましょう。
ウトロ手前の遠音別川でカラフトマスの遡上は見ましたか?
Hgさん (たんべぇ)
2008-08-30 21:24:24
たびたびコメントを寄せてくださり有難うございます。
BBS、何か起きたのでしょうか?やはり写真はじかれてしまいますね!
Hgさんは羅臼の山頂から北方領土を眺めることができたのですね!?羨ましい。
私たちも、ほんの少しピッチを上げれば景色を望むことができたかと思うと残念です!
“岩清水”で時間を使い過ぎたかもしれません(笑
アヒル副隊長さん (たんべぇ)
2008-08-30 21:31:02
>1週間の北海道で天気調整日が1日だけだったのはラッキーでしょう。
そうなんですよ!
下山後移動時に降られましたが、車の中だから問題ナシ!結局一度も雨具の出動はありませんでした。
夫は「オレは晴れ男だからな!」などと威張ってますが、じゃぁ、前の空木岳は何なの?って言いたいです(笑
いずれにしろ今回この時期を選んだのは大正解で本当にラッキーでした。
副隊長さんの時も晴れるといいですね~
Unknown (カモシカ)
2008-08-31 20:04:58
山頂の展望が得られないと、やはり心残りですよね。
ほんの僅かの時間差とは、自然は思うように動いてくれま戦ね。
北海道ならではの花もポイントですね。
チシマクモマグサその大きさ、密度の濃さ、やはり北海道の大地のもたらすものですね!
知床 (keitann)
2008-09-01 17:06:25
たんべぇさん、こんにちは。
北海道の山々を回られたんですね~。
羨ましい限りです。

羅臼岳にははるか34年前に夏合宿で登りました。
当時は羅臼からウトロへの道もついておらず、羅臼温泉から直接歩き始めました。
このとき背負った荷物が30kgで、今まで背負った最高の重さです。男子部員は40kgでした。
コースはほんとは羅臼湖~無名湖~知西別岳~知床峠~羅臼岳~硫黄岳~ルサ川沿いに下山というものでしたが、悪天候などのために羅臼岳以東には行けませんでした。
道なき道を藪こぎという山行でしたが、北海道のハイマツってほんとでかいですね。
衣服の上から刺してくるジャンボな蚊やヒグマの恐怖…本州のアルプス歩きとは全然違う歩きだったのを覚えてます。
入山までにも東京から30数時間かかりました(ワイド周遊券利用なため、急行を乗り継いでの旅でした)
花といっては幕営した湖のほとりに咲いていたノハナショウブのような花しか記憶がないです。
今では世界遺産にもなって、かなりの人が訪れるようですが、当時はほんとに秘境という言葉がぴったりでしたね。
今では観光客が多いであろう知床には、恐らく今からは行くことがないかな~。
keitannさん (たんべぇ)
2008-09-01 21:06:04
keitannさん、こんばんは。
34年前の羅臼岳はウトロ側からの登山道がなかったのですか?
木下小屋や弥三吉水に名を残す「木下弥三吉」がこの登山道を開いたそうですが、まだ新しいのですね~
羅臼平に碑があったのだからちゃんと読め!と怒られそうですね~(笑
それにしても、30kgのザック(当時はキスリングですよね?)とは、恐れ入りました!!
keitannさんは根っからの山女なのですね!
若いころにビシバシ鍛えられた身体はいざと言う時、発揮できそうですね!
学生時代は随分たくさんの山に登られたのでしょうね?

>今では観光客が多いであろう知床には、恐らく今からは行くことがないかな~。
韓国、中国からの観光客が多かったです。
私も観光はあまり魅力を感じませんが、山はいいですね~また行きたいです。keitannさんもそんなことおっしゃらずに是非お出かけくださいマセマセ。

羅臼岳 (りん)
2008-09-20 14:25:24
たんべぇさん、こんにちは♪
写真を見ては何度もため息ばかりついています・・・。
北海道をドライブした時に一番惹かれたのがこの知床連山の姿でした。
その中でも一番右側に見えた羅臼の堂々たる姿は今でもはっきりと覚えています。
私が行ったのも8月だったので緑が濃い・・・深い緑という印象がとても強かったです。
お花の最盛期を過ぎているとはいえ、まだまだこんなにたくさんの種類を見ることが出来るんですね。
たんべぇさんと同じように私もタカネトウウチソウの群落に見入ってしまいました。
長期滞在の場合洗濯などの問題もありますね。
スケジュールの立て方や移動の手段、もろもろ勉強になります。
トムラウシ以降もゆっくり読ませていただきます!
あっ、あとお花の名前・・・ツルボ!ありがとうございます!
花の感じがまるで同じです!これでまたひとつ物知りになれました♪
りんさん (たんべぇ)
2008-09-24 11:47:43
りんさん、コメントありがとうございます!
羅臼岳に登る前日、知床五湖の展望台から知床連山を眺めてなんと素敵な山なみだろうと感激しました。
りんさんも、きっとあの景色をごらんになったのですね~、一番右側に一目でそれとわかる山容、魅力的ですよね~
登ってみるとその魅力が倍増さます。美しい花々、おいしい湧き水、荒々しい岩、そして硫黄山に繋がる縦走路、憧れのシレトコスミレを思うと、また行きたくなります。
でも、やっぱり遠いですね~~

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