たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



光岳~聖岳 【南アルプス】<3>

2007-08-08 | 南アルプスとその周辺の山

2007年7月31日(火)

<1日目>はこちらからどうぞ

<2日目>はこちらからどうぞ

<3日目>

昨夜は心配でよく眠れませんでした。
ようやく寝付いたと思ったら二階からドタバタと大きな音が聞こえてきました。時計を見たらまだ午前2時、早発ちするのならもう少し階下に気を使ってほしいものです。

しばらくウトウトして3時半に起床。今朝は小屋に朝食をお願いしてあるので何もすることがありません。朝食は自炊のつもりでいましたがなぜか誘惑に負けてしまいました(ちょっと情けない)
食事をしながらテレビの天気予報を見ると、飯田地方の天気は降水確率ゼロ%とのこと。ようやく最終日に快晴が期待できそうですV(^0^)V



さて、
聖岳はどんな表情で迎えてくれるでしょうか!?

 


04:40
小屋を出発
ヘッドランプは必要ありません。 

 


05:05/10
25分で薊畑に到着
ここにザックをデポします。

 


すぐ上はマルバダケブキの大群落です。


タカネグンナイフウロ 

 


05:50/55
薊畑から40分ほどで小聖岳に到着
待ちに待ったこの展望、感激もひとしおです。ここからやせ尾根を渡り、聖岳の大斜面に取り付きます。
きついジグザクの斜面は退屈ですが可憐な高山植物に癒されます。


シコタンハコベ


ミヤマミミナグサ


イワベンケイ

ふぅ~~まだかな!
聖岳の大斜面、思いのほか疲れます。

そして、やっと



06:40
聖岳到着
百名山75座目です

富士山が雲を突き破って頭を出しています。

 


赤石岳が堂々と聳えています。
すっきり晴れた聖岳、最高です!

 


兎岳も近いです。

景色はいいのですが、じっとしていると冷たい風が堪えます!

奥聖へ行ってみます。


ちょっとした岩稜を抜けるとお花畑が出現します。
キバナシャクナゲ、コイワカガミなどかわいいお花がいっぱいです! 


カタネヤハズハハコ


チングルマ


ミネズオウ


チシマギキョウ


ツガザクラ

 

07:05
奥聖岳に到着



奥聖岳からは 



赤石岳が迫ってみえます。

 


富士山の輪郭が見えてきました。


中央奥(御嶽山の左)に小さく写っているのは白山だそうです。
先日登った雨の白山ですがこんなに遠くからでも望めるのですね~
三日目にしてようやく目にすることができたパノラマ、下りるのがもったいないくらいです。


07:10
あまりに風が冷たいので、岩陰に身をよせて持ってきたみかんとクッキーを食べたあと、聖岳の大斜面をズルズルと下ります。

08:10/20
小聖岳で聖岳も見納めです。

08:55/09:05
薊畑でデポてしいたザックを整理をして便ケ島に向け下ります。
ここからの標高差は1400m余り、かなりの急坂です。
ここを上りに使うのはちょとイヤかな…!?
こんなこと考えながらグングン下ります。そういえばこの辺りヤマビルが出るらしいけど本当はどうなのでしょう!?

登ってくるご夫婦に「ヤマビルいましたか?」と尋ねたところ
「ええ、いますよ!!三匹ぐらい私の腕などに落ちてきましたよ」との返事が返ってきました。
ヒ、ヒルがいる~~どうしよう~と怯える私たちに更なる追い討ちが…

「林道はズタズタです!土砂崩れで車は通れませんよ」

ガ~~ン!!ど、土砂崩れ~~
昨夜の心配が現実のものとなってしましました。

あまりのショックに足取りは重くなり、集中力も思考力も低下し、下っていた道なのになぜか登り返しています。
どんどん上っていると「便ケ島、聖平2分の1」のプレート。そして私たちはなぜか聖平方向進んでいたのです。即、Uターン。
狐につままれたような感覚、どうして間違ったのか道を辿ってわかったことですが、最初ショートカットの道に入り、正規ルートとの合流地点から逆方向に向かっていたようです。

ヒル、土砂崩れ、道迷いで落ち込み気味ですが先を急ぎます。
どこがヒル地帯なのかわからないので、早く、明るい乾いた場所に出るしかありません。

沢の音がだんだん近くなり西沢渡が近いことを教えてくれています。

 


11:10
薊畑から2時間05分で西沢渡の篭渡しに到着しました。
ここには、二つの渡し篭があります。
最初に目に飛び込んできたのは古い方、しかし、どんなにロープを引っ張っても動きません。
どうやら、ロープは固定されている様子、これじゃどんなに引っ張っても動くわけありません。
仕方ない、渡渉するしかありません、昨日の雨で水かさが増しゴーゴーと流れていますが、登ってってきた人がいます、きっとあの方たちもこの川を渡っているはず、そう思って河原に下りようとした時、新しい篭渡しを発見!20mほど下流に立派な新しいものがありました。よかった助かった!

「なんだ、こっちだったの!」 


これ、150kgまでOKだそうです。
重いですが、けっこう面白かったです。

渡ったところで、ゆっくり休憩タイム。ここまでくればヒル君は大丈夫でしょう!
ヤマビルとの対面はなくホツと一安心、残る心配は林道の状況です。



西沢渡から聖光小屋のある便ケ島までは30分ほど林道を歩きます。



まず、現況を聞こうと聖光小屋へ


11:55
聖光小屋到着
小屋の管理人さんに道路状況を聞いてみると便ケ島~易老渡間に3ケ所、その先も数ケ所崩れているとのこと。
ということは、易老渡に駐車している人も足止めです。

土砂崩れと聞いた時、こんなことなら易老渡に止めておけばよかった、と激しく後悔しましたが、ショベルカーが入ってくれば易老渡も便ケ島も時間の差はわずか。それなら設備の整っている便ケ島の方が快適に過ごせます。

「今日中の復旧はたぶん無理でしょう、うまくいって明日の午前中といったところかな~」とのこと。

こうなったら諦めて復旧を待つしかありません!
無理いって聖光小屋の衛星電話を拝借し、状況の連絡もできたので今夜はここで車中泊することにしました。

ただ、炊飯棟の水は配管に土砂が詰まっているらしくだんだん細くなってきてちょっと心細いです。


・右に写っているワゴン車で百名山を目指している北九州の男性。
・群馬県太田市のハイキングクラブの6名の方。
・鴨川のワンゲル出身、健脚男性。
・そのほか易老渡まで下った4人組
・年配の男性二人

管理人の青木さんを交えてここで歓談しながら復旧を待ちます。

 


幸い、道路の崩落はなく、6ケ所ぐらいでこのように土砂が道をふさいでいるだけなので重機が来て一かきすればOKとのこと。
ただ、生活道路が優先されるのでこちらは後回しにされる可能性が大、工事業者さんと連絡もつかないので、土砂を片付けながら上がってくる重機を待つのみです。

覚悟を決めたからでしょうか!

便ケ島でもう一泊というのも悪くありません。
おしゃべりをしながら楽しく過ごします。

すっかり諦めた夕方五時ごろ「ドッドッドッドッ、、、、」と何やら聞きなれない音が…
お互い顔を見合わせ「も、もしかして重機の音?見にいこう!」と立ち上がった瞬間、重機登場!一同、拍手で迎え、手を取り合って歓びあいました。

が、しかしである。
今日中の復旧は無理と諦め、ビールを飲み始めた夫、飲まなきゃよかったと後悔しても後の祭りです。
代わりに、この私が慣れない林道を運転する羽目に…

土砂はきれいに取り除かれ、対向車もなかったのでスムーズでした。

途中、諏訪SAの温泉で汗を流し、深夜0時ごろの帰宅となりました。 

山深い林道では何が起こるかわかりませんね~
貴重な経験をさせていただきました

 

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21 コメント

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Unknown (ロビン)
2007-08-08 12:34:44
お疲れ様でしたぁ~
ヒル、土砂崩れ、道迷いって凄いことになってたんですね。
そのせいで降るはずが登ってるなんて・・・
きっと遭難なんて そんなところから発生しちゃうんでしょうね。
何事もなくてよかったです。
針ノ木で出会ったお花達が南アでも元気に咲いていて
なんだか嬉しかったです。
聖・・・・南の南は体力あるうちに行かねば!
とおもってるんですけどねー
Unknown (カモシカ)
2007-08-08 12:49:35
そそられる山ですね!
その1の情報もありがとうございました。
いくつか既にもくろみのあるところを片付けたら狙ってみます。
Unknown (ここあパパ)
2007-08-08 18:52:30
はじめまして!
以前からお邪魔させていただいておりました~。

今週末、同じコースで光・聖へ行く予定でいます。
山の様子などいろいろ知ることができて、本当に助かりました。

それにしても聖岳からの展望すばらしいですね!
是非、見てみたいです~。
いいねぇ~~。 (木曽駒)
2007-08-08 21:22:34
南アルプスは奥が深くて。。。。
でもとっても行きたい山です。
いつになることやら。。。。

最終日、お天気がよくて展望も最高ですね。
ここのところお天気に恵まれていなかった分、しっかり見ることができて羨ましい限りです。
私の夏山は2連敗。
メイン山行きはどうなることやら?
とっても楽しみにしているのですが。。。。
★ロビンさん (たんべぇ)
2007-08-08 22:46:38
そうそう、タカネヤハズハハコ、シコタンソウは本物を目にしてすぐだからわかったのですよ、バレてしまいましたね
>聖・・・・南の南は体力あるうちに行かねば!
何をおっしゃいますか?育ち盛りのロビンちゃんが(笑

★カモシカさん (たんべぇ)
2007-08-08 22:49:21
是非是非行ってみてください!
聖を日帰りするツワモノを見かけました。
カモシカさんもやってみる(笑
★ここあパパさん (たんべぇ)
2007-08-08 22:55:12
ようこそ、ここあパパさん(^_^)/~
sanaeさんちや他でもお見かけしてましたので、初めての感じがしません。

今週末ですか?お天気良さそうで羨ましいです!
レポ、楽しみにしていますね。

こんど遊びにいきます、今後ともよろしく!
★木曽駒さん (たんべぇ)
2007-08-08 23:05:13
駒子さんも2連敗でしたか?
7月はお天気がイマイチでしたからね~
私も8月に勝負をかけたいところですが、なかなか行けずにウズウズしています。

この夏のメインはあそこかな?
私はお天気に見放されたけど、快晴のお花畑に出会えるといいね


Unknown (hiro)
2007-08-09 10:34:20
晴れてよかったですね~!!ほんとよかった!
展望も素晴らしい^^
こっち方面の山はまだ足を踏み入れたことがないので、山レポは楽しみにしていました!
でも、最後は大変でしたね。。。
道間違えに停滞。。。。
丸ごとひっくるめて、今となってはいい思い出ですか?^^
★hiroさん (たんべぇ)
2007-08-10 07:07:30
スカッと晴れた最終日の聖岳山頂で“終りよければすべて良し”と心の中でつぶやいたものです!

なのに、最後の最後にあのような災難が待ち受けていようとは…
でも、確かに終ってみればいい思い出かもね
南の南はアクセスが大変だけど小屋のスタッフのみなさんのやさしさが印象的でした、テント泊の方にも同じような対応でした。景色も良かったけどヒトの温かさに触れることができた思い出に残る山旅でした。
Unknown (ぜいぜい)
2007-08-10 21:05:44
白山から光~聖まで一気に読ませていただきました。
ハプニングも楽しんでしまうお山好きなお二人の姿が目にうかびます。ほんとにたんべぇさんの文章はやさしげで、読んでいてついつい引き込まれてしまいます。南アのお花はまた雰囲気が違いますね。相方が北アに満足するまで、南アはもうちょっとおあずけみたいです。
Unknown (まゆ太)
2007-08-11 10:09:50
たんべぇさん、こんにちは!
聖岳から景色、すばらしい展望ですねー
ドキドキしちゃいました。あー、見てみたいです、わたしも。
しかし、下山後は大変でしたね。そんなどんでんがえし・・・。でもすぐに復旧できて本当によかったですね。日ごろの行いがよいからかなー。

ぜぜさん
>相方が北アに満足するまで、南アはもうちょっとおあずけみたいです。
内の場合、相方が百名山完全登りするまで、いろんな山がおあずけみたいです(涙)。いいもーん、ひとりで行ってやるー!
コメントアリガトです(^-^) (たんべぇ)
2007-08-11 16:49:18
★ぜいぜいさん
今頃ぜいぜい一家は北アルプスで夏山を満喫してることでしょうね~うらやましい!
私も南アルプスは北部しか知りませんでした。
今回南部を周回して違った魅力を発見しましたよ!
北アの後は、是非南の南もどうぞ

★まゆ太さん
聖岳からの展望は素晴らしいものでした。
実は山頂でまゆ太さんのことを思っていました。
8月のまゆ太さんチームは、昨年のたけさんのコースと某小屋のボードで読んでいたので、兎岳につながる稜線に釘づけでした。やっぱりいいですよね~
私もいつの日か歩いてみたいです。
こんにちは (Hoshizora)
2007-08-16 13:09:06
こんにちは。このHPを見つけたので投稿しました。
実は私も同じ日に光小屋に泊まっていたのですよ!
(単独の50台のおっちゃんですわ)
28日に易老渡の駐車場で泊(駐車場の写真に私の車が写っています)、29日朝5時出発して、小屋に13時頃に着いたので、途中でたんべぇさんに抜かれましたね。
私は三吉ガレの頭の草原でゆっくりと昼飯を食べていました。(この手前で熊を目撃しました!)
3時過ぎにガスの中のイザルヶ岳へピストン。小屋に戻ってきたらいきなりの夕立になったのでセーフでした。
翌日は同じ道をピストンで。易老岳からの下りであの雷雨に遭遇しました。
駐車場には9時頃着いて、着替えてすぐに出発しましたが道路はちゃんと通行できました。
「かぐらの湯」でようやく人心地つきました。

あの雷雨の中、稜線はさぞかし怖かったことでしょうね。

それではまた!

★Hoshizoraさん (たんべぇ)
2007-08-16 20:29:40
え~~本当ですか?
ということは、「携帯電話を落されていませんか?」とお尋ねした単独の男性でしょうか?

あの日、同じルートをたどった方からコメントいただけるなんて嬉しいですね~

それにしても、熊に遭遇したなんてビックリです!
やっぱり生息しているのですね~
Hoshizoraさん、さぞかし驚かれたことでしょうね!
何事もなくてよかったです。

Hoshizoraさんが下山された30日は、夕方から翌日の未明にかけてまたまた激しく降りました、土砂崩れはそれが原因のようでした。
「道路はズタズタですよ!」の一報を聞いた時、30日に下山された方をどれ程羨ましく思ったことでしょう!?

またどこかでお会いするかもしれませんね!
どうぞよろしく

いやいや、奇遇 (Hoshizora)
2007-08-16 21:36:35
たしかにどなたかに携帯電話のこと聞かれた時に、ウェストポーチにあることを確認した覚えがあります。場所を覚えていません。
たんべぇさんだったんですね?
タイム表を見ると面平で私が大休止している間に、抜いて行かれたようですので、あそこだったのかな?
それにしても、たんべぃさんたちはかなり早いペースですよ。私はもうバテバテでした。

「熊を見ましたよ!」と小屋の管理人さんに言ったら、「最近よく出るんですよ。逃げて行ったでしょ?」と軽く流されました。(笑)

30日の夜に降った雨で道路がヤラレたんですね。
31日はどうしても仕事があったので、最短のピストンをせざるをえませんでしたので、ラッキーでした。

また、どこかの山で・・・よろしく。

★Hoshizoraさん (たんべぇ)
2007-08-17 09:33:55
>タイム表を見ると面平で私が大休止している間に、抜いて行かれたようですので、あそこだったのかな?
ええ、多分そのようです!
面平の標識より上で休憩しておられた方ですよね!?
覚えていますよ

今後ともよろしくお願いします。
行ってきました。 (木曽駒)
2007-08-19 23:57:13
たんべぇさん。ただいま。
白山のお花畑のお花はもう秋の花に替わっていました。
ハクサンコザクラ・クロユリ見たさに、北縦走路のお花畑まで行ってきました。
おかげでもう終わりですが、お花に出会うことが出来ました。

やはり白山は7月中旬から8月初旬ですね。
でもお天気だけはよかったので、ビール三昧の山にまたなってしまいました。(汗

レポの内容と違うけど、ご報告を。
光・聖 (お気楽)
2007-08-20 17:52:41
こんにちわ、はじめまして、お気楽と申します。
わたしも27~29日に同じルートで光・聖に行きました。こちらが下山の日に登られたんですね。
光小屋直下の水場が2日の違いで涸れてたのには驚きでした・・。
しかし、聖の晴天は羨ましいです!
★木曽駒さん (たんべぇ)
2007-08-21 14:39:27
木曽駒さん、おっかえり~!
白山もすでに衣替えの時期でしたか!?
やっぱりお花の時期は短いですね!!

私は法事のあと、西吾妻と東吾妻に行ってきましたがここもリンドウ、ウメバチソウなど秋のお花に変わっていました。
当初の予定では21日の今日は平ケ岳に登っているはずでしたが緊急な用が入り断念して帰宅してきました
平ケ岳はますます遠い存在になってしまいました!

白山のお天気はいかがだったでしょうか?
★お気楽さん (たんべぇ)
2007-08-21 15:09:38
お気楽さん、はじめまして
2日違いの光~聖でしたか?
静高平の水場は前日の28日も出ていたそうでね~
こんな短時間で涸れてしまうなんてビックリです!
29日の夕方、激しい雨が降ったので、翌30日は復活しているかと思いましたが、30日(朝)も涸れたままでした。

お気楽さんのHP行ってきました。
28日の富士山、ステキですね~
それに茶臼の展望も羨ましい限りです。
展望に恵まれると行きたい山が増えてこまりますよね(笑

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