たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



北海道の花旅 (アポイ岳ほか) 2017/05/31

2017-06-14 | 北海道の山






二日目 <5月31日>


今日はピセナイ山、明日(6月1日)にアポイ岳登山の予定でした。

しかし、天気予報では明日から雨マークがズラッと並んでいます

晴れが期待できるのは本日のみ、こうなると天気の良い今日を目一杯使うことに迷いはありません。

7時からの朝食を待っているなんてもったいないと、急遽6時に出発を決定!!

昨夜のうちに早出を決めていればもっと早くに出発でき、

さらに宿の方にもご迷惑をかけずに済んだのに申し訳ない気分です。

さて、アポイ岳の前にちょっと寄り道、気になる花があるので立ち寄ることにします。

その花とはエゾノハナシノブです。

ここは日高地方なので、この地に咲くハナシノブはヒダカハナシノブではないかと期待していたのです。

その確認のためにも是非見ておきたい花でした。

帰宅後、「北海道の高山植物」北海道新聞社:梅沢俊著で確認してみたところ、そのいずれでもなく

北岳に咲くあのミヤマハナシノブと同じ可能性が高いのです。


【ミヤマハナシノブ?】

 ヒダカハナシノブは茎や花柄が無毛とのこと、

ここで見られた花はほとんどが有毛です。

五年前はヒダカを疑わなかったので、ちょっと勉強不足ですね^^;

花冠裂片の先が尖っていることからにエゾノハナシノブでもなさそうです。

ますます混乱するばかり…霧多布湿原のセンターでクシロハナシノブについてお聞きしたところ、

最近では、ハナシノブは識別が難しいので細かく区別できず研究中とのことでした。


色も濃淡があり風にそよぐ姿は涼しげです 。

美しいので私にとってはエゾでもヒダカでもミヤマでもなんでもOKって気分になりました!!





ヤマハナソウが咲いていました。
2009年に礼文島で出会って以来です。


【ヤマハナソウ】






林道脇にはまるで植えられたかのようなクリンソウが整列しています。
昨日のサクラソウに続き、今回二種類目のサクラソウ科の花です。


【クリンソウ】


三種類目はオオサクラソウです。

この花も大いに期待していました。
これから行くアポイ岳にはエゾオオサクラソウがありますが、こちらは頭に“蝦夷”が付きません。
エゾオオサクラソウには葉柄や花柄にびっしり毛がありますが、こちらは無毛なので見た瞬間から
こんな私でもすぐに識別できます。

5月も最終日なので残っているか心配でしたが出会えて良かったです^^



本州の高山でも見られるそうですが、私は北海道でしか出会ったことがありません。
 最盛期はどんなに美しかったことでしょう!





四種類目はソラチコザクラです。
根気よく探したら少しだけ花が残っていました!


【ソラチコザクラ】

 ソラチコザクラは5月の初旬から中旬ごろが見頃なので、残っていてくれて感謝です。






 アポイ岳 


アポイ岳の登山口に着いたのは11時過ぎになってしまいました。


二合目から五合目まで下山する方たちと何組もすれ違い「お花きれいでしたよ!」の声に励まされ先を急ぎます。

フイリミヤマスミレの美しい葉がそこかしこに…

花はすでに終わっているようですがせめて一輪だけでもと、急ぎながらも注意深くキョロキョロするも一輪もなし…

他の花も何となく遅すぎた感あり…

登山口近くのエゾオオサクラソウもすっかり終わっていたし、

ヒメイチゲもアポイタチツボもほんの少しだけ、

でも、アポイ岳のハイライトは五合目より上なので、気を取り直しなるべく立ち止まることなく進みましょう!!

五合目の避難小屋の日陰でランチタイム、エネルギーを注入し後半に備えます。



                                 

         

アポイ岳は今回で三度目、いずれも5月に訪れています。

最初の時こそあの花に会いたいと期待していましたが、

二度目はキッパリ諦めてこの山に咲くエゾキスミレやヒダカイワザクラ、サマニユキワリなどを

目指して5月の下旬に登りました。

そして、今回はさらに遅い5月も31日ですから、まさかあの花に会えるなどとは夢にも思いませんでした。


ところが、咲いていたのです…

たった一輪ですが奇跡の一輪幸運の一輪。。。。

ヒダカソウ、まさかこの花に出会えるとは考えてもいなかっただけに、本当に夢のようでした。


【ヒダカソウ】


徒長した茎が強風で揺れ動きます。
傘で風を避けるのですが、どこから吹いてくるのか四方からビュンビュン吹き付けて
写真を撮るのは大変です。



幸いなことに、ほとんどの人が下山しているのでここは私たちだけです。
風は止みそうにありませんが、時間をかけて何枚も撮ることができました。ほとんどがブレブレなのが残念ですが
確かにこの目に焼きつけましたよ!!



葉はだいぶ展開してました。



逢わせてくれて、心からありがとう!!


         


その他、アポイ岳で出会った花たちです。

【ミヤマハンショウヅル】

【ミヤマハンショウヅル】     【ヒメイチゲ】
 

【アポイアズマギク】



【ミヤマオダマキ】    【エゾノハクサンボウフウ】 
 
エゾノハクサンボウフウは初めての出会いです。
ちょっと変わった葉だなと思いながらも、シソ科の植物は難しいので真剣に向き合うことなく
とりあえず撮った一枚です^^; フクシアさんのブログでエゾノハクサンボウフウと知り、
慌てて追加で掲載しました




 

【ヒロハヘビノボラズ】 



【エゾシモツケ】


 葉に少しだけギザギザが見えます。エゾシモツケのつもりで撮った写真ですが、
アポイシモツケかもしれません。五年前と真逆です^^;;
と、思ったのですが…(汗)さらに調べると
※山と渓谷社「日本の樹木」によると、葉は長楕円形で先端に少数の鋭い鋸歯がある。と記載されていました。
なので、やはりアポイシモツケではなくエゾシモツケのようですので、訂正しておきました。


【アポイクワガタ】


 アポイクワガタは初めての出会いです。こんなにたくさん咲くのですね~ビックリでした!

アポイクワガタはエゾミヤマクワガタの変種でカンラン岩に適応したアポイ岳の固有種で、
葉が細く、鋸歯が深い特徴があるそうです。

 

 さて、いよいよ待ちに待ったサクラソウがお出ましになり、一気にテンションアップ!!
チングルマの中にサマニユキワリを発見し嬉しくて撮りまくりです^^

 【サマニユキワリ】


その後も続々と…


中央右の紫はミヤマオダマキ。


お次は楽しみにしていたヒダカイワザクラです。
残り花が一輪だけ…と思ったのですが…


【ヒダカイワザクラ】


一輪だけでも会えて良かった~~^^



馬の背分岐を右に取り、先に幌満方面へと向かいました。

 

するとどうでしょう!!
新鮮なエゾオオサクラソウの大群落が出迎えてくれて歩が進みません!



登山道の右も左もエゾオオサクラソウだらけです。
夢中で撮影していると、すれ違ったオジサマは「鹿が食べないからなぁ~」とあっさり通過。




 



大興奮の撮影に大幅にタイムオーバーしているのはわかっているけど…止められません!
この調子だと何時に下山できるかわかりませんね^^;;

   
わかっていてもやめられず、しつこく撮ります。




五合目より下では見つけることができなかったフイリミヤマスミレに一輪だけ花が残っていました。


【フイリミヤマスミレ】

 
【チシマキンレイカ】 
 


5年前の宿題のハート型の葉、今回もまだ不明のままです。

【?】     【アポイハハコ】   
  
※てばまるさんより、ハート葉はウメバチソウ(エゾウメバチソウ)ではないかと教えて頂きました。

【ハクサンチドリ】


4時間以上かかり、ようやくアポイ山頂に到着。



ここで今夜の宿を検索。

できれば襟裳岬周辺で宿泊したかったのですが、お手頃な所はどこも満室です。

キャンセルもあるかもと電話作戦にでましたが、

ネットと電話では料金に大差があり、何となく釈然としません!

襟裳岬は諦めます。下山後3時間以近く走ることになりそうですが、東に進み晩成温泉に宿泊できそうです。

到着は午後8時頃になりそうですが、とりあえず今夜のお宿が決まり安心しました。

今回は寝袋、炊事道具持参なのでいざとなったらバンガローでもOKの予約なしの気ままな旅ですが、

できれば布団で休みたいのです^^;



さて、宿も決まったのでそろそろ下山しますか!

すると、すぐにサマニユキワリがどっさり!!
もうどれもこれも美しすぎて、大興奮!!



花びらの感じが違っていますね!
葉が写ってないので確認できませんが、
↓↓これってユキワリコザクラかも…??

五年前も素敵でしたが今回はそれ以上かも…
 




【アポイタチツボスミレ】


  


【エゾキスミレ】



サマニユキワリとエゾキスミレのコラボ

 鮮やかな黄色が目を引きます。
照りのあるツンと尖った細めの葉は他のスミレではあまり見かけない特徴です。



最初に見た一輪だけかと諦めていたヒダカイワザクラはまだまだ綺麗に残っていましたよ!



あまり期待していなかっただけに、嬉しさも倍増です



サマニユキワリもまだまだ…




【アポイゼキショウ】




   【トカチフウロ】  【アポイヤマブキショウマ】
  

【アポイカラマツ】

 

【キタヨツバシオガマ】

 

サマニユキワリ、ヒダカイワザクラを加えるとすでに6種類のサクラソウに出会ったことになります。

北海道って、アポイ岳って本当に凄いです!!




 

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8 コメント

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tannbee (たんべえ様)
2017-06-14 15:37:07
北海道の花めぐりをたのしませていただいてます。ありがとうございます。
以前、息子が浦河に住んでいたので、5月の連休にはいつもいつもいってましたが山の花には早すぎました。アポイは夏休みに孫娘たちと何回か登ってますが、このようなたくさんの花はありませんでした。ヒダカミセバヤなど秋の花でした。
私は7月6日から雨竜沼湿原・暑寒別岳から歩き始め、1週間北海道の山旅を計画しています。
たんべえさんのようなきれいな写真は撮れませんが私のブログ『ねもば~ばのはっぴーらいふ』にもいらっしゃってくださいませ。
ねもば~ばさん (fu-co)
2017-06-14 22:23:01
息子さんが浦河にいらっしゃったことがあるとのこと。
アポイ岳はとても身近な存在だったようですね!

暑寒別岳は一昨年に登った箸別コースから雨竜沼湿原がよく見えました。
ロングコースなので敬遠してましたが私もいつかは雨竜沼コースを登ってみたいものです。
雨竜沼の固有種もあるようで湿原の植物も楽しみですね!!
ブログを楽しみにしています。
おおおお (てばまる)
2017-06-15 09:52:41
アポイ岳!やはりお花の山ですね~憧れです。
ダニが多いと聞きますが大丈夫でしたでしょうか? てもこれだけ花があるとそんなこと気にしてられませんね(^^;)

そしてそして、ヒダカソウ!! 一度は見てみたい花ですが、ついに見られたというのは大幸運ですね! おめでとうございます。 数年前から登山道沿いに1株咲いていると情報が出てましたが、やはり咲いてるのですね! 行ってみたいものです。

キタダケソウは今年は雪が多いようで見ごろは7月に入ってからになるようです。
Unknown (やまそだち)
2017-06-15 20:13:38
素晴らしい花達、fu-coさんが大興奮する姿が目に浮かびます。
アポイ岳、憧れの山です。素晴らしい花楽しませて頂きました。
風の中、綺麗に撮られたヒダカソウにも感心です。
私も今週末久しぶりで北海道に出かけますが大雪山楽チンコースです。
てばまるさん (fu-co)
2017-06-15 23:53:21
てばまるさん、こんばんは。

ダニはやっぱりいましたよ!
山頂でくつろいでいたら膝下あたりに黒っぽい点々が…
慌てて払い落としたので被害はありませんでした。
多分あれはダニだと思います。
馬の背方面だと問題ないでしょうが、笹は要注意です。
ヒダカソウは感動でした!!

今年は尾瀬も残雪が多いようですが、北岳も同じで花は遅れそうですね。
やまそだちさん (fu-co)
2017-06-15 23:56:15
アポイ岳はさすが花の名山って感じです。
何度でも行きたくなりますね!

来週から北海道ですか?
楽ちんコースって、どこかでしょう???
気になりますね^^
やまそだちさんの美しい写真、楽しみです。
ハートの葉 (てばまる)
2017-06-16 10:31:39
ハートの葉っぱ、尾瀬でも見たような。。。と思ってみていたらウメバチソウの葉に似てますね。
北海道だとエゾウメバチソウの可能性が高いです。
あとはコウメバチソウか? 
いづれにしても咲くのは8月くらいです。
てばまるさん (fu-co)
2017-06-16 11:11:27
ウメバチソウの仲間でしたか?
コウメバチソウは見たことがあるのでエゾウメバチソウだと嬉しいいですね~
それにしても、北海道だと見慣れたウメバチソウが全く別物の見えてしまう^^;;
修行が足りんです(汗)

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