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このたびの北海道行きは、アポイ岳に咲く花々を見ることが最重要課題でしたが、ほかにも楽しみにしていたことがあります。
それは、
①一面のオオバナノエンレイソウを見ること。 ②S川沿いに咲くというソラチコザクラに会うこと。 ③エゾヒメアマナなども見られたら最高と、夢は膨らみました。
ところが、前にも書きましたが出発前日になっても天気予報は最悪の状態で、次第に気分は諦めモードに… そこで考えたのが広尾町にある「太四郎の森」を訪問することでした。
土日しか解放しないという森なので平日のこの日に入れてくれるかわかりませんが、とりあえず「森人」の泉さんに電話を入れてみました。
すると、「本当は土日のみですが、明日の予報が雨なので特別に案内しましょう!」と快諾してしてくださいました。ラッキー!!
「太四郎の森」を管理されている泉さんは平日はお仕事がありますが、雨天なら、短い時間の仕事のやりくりが可能とのことです。
午後二時に太四郎の森で待ち合わせをしました。貴重な時間を私のために割いてくださって有難いです。
約束の時間までは、日本一広いオオバナノエンレイソウ自生地「シーサイドパーク」で過ごすことにしました。
シーサイドパーク 【広尾町】 5月12日
太平洋に面したシーサイドパークはオオバナノエンレイソウが自生する広大な林です。
海辺なのに野山の花?何とも不思議ですがこれも北海道ならではの光景です。
<入口にある「ひろお野の花研究室」>
雨具を着こみ傘をさしての散策です。
<ヒメイチゲ>↓
<オオバナノエンレイソウ>↓
思ったとおり、オオバナノエンレイソウはまだほとんど咲いていません。
奥の方ではいくつか開花しているものもありますが近づくことができず写真は諦めかけた時、こんなきれいな三姉妹見つけました。
感激でした
<カタクリ>↓
カタクリの中にオオバナノエンレイソウも混生しています。
とにかく一面のカタクリ、カタクリ、カタクリ、とてつもなく広大です。
オオバナノエンレイソウを見るためにやってきたシーサイド・パークですが、思いがけずカタクリの群生に出会ってしまいました。
できることなら、この中にエゾエンゴサクの青が混じったら最高なのに…などと贅沢なことを考えている私でした。
あいにくの天気でカタクリの花は閉じていましたが、お日様が当たればいっせいに開花するであろうその姿を想像するだけでワクワクします!!
北海道のカタクリは色が濃くて少し大きく感じました。
<エゾオオサクラソウ>↓
すでにアポイ岳の記事で紹介しましたが、エゾオオサクラソウを最初に見たのはここシーサイドパークでした。
雨に濡れながらも可憐に花を咲かせたエゾオオサクラソウに感激しないわけがありません。
本当に可愛い花です!!
<ミヤマスミレ>↓
本州では標高1000M以上でないと見ることができないミヤマスミレが海辺に…
信じられない光景に、最初はタチツボスミレかと思ったほどです。
このほか、キタコブシ、エゾエンゴサクなども見ることができました。
さて、そろそろ時間です。
太四郎の森に移動します。
太四郎の森 【広尾町】
約束の時刻午後二時に太四郎の森に伺うと、すでに泉さんは到着しておられました。
さっそくご自慢の森を案内していただきます。
「太四郎の森」とは、主である泉さんが20年近く前に購入した5ヘクタールの原野をご自身の手で開墾し、この地に適した草花の種をまき育てている癒しの森です。
ちなみに「太四郎」とは明治のころ石川県から移住した泉さんのひいお爺さんのお名前だそうです。
最近では道内の新聞、雑誌などでも頻繁に紹介されているようです。
敷地内に60か所以上もの泉があり、生まれたての湧水が流れる沢沿いにはエゾノリュウキンカが盛りを迎えていました。
茅葺きの立派なあずま屋はすべてご自分で作ったそうです。
<シラネアオイ、オオバナノエンレイソウ、サンカヨウ>↓
<シラネアオイ>↓
<エゾエンゴサク>↓
<エゾオオサクラソウ>↓
<カタクリ、ニリンソウ、オオバナノエンレイソウなどが咲き乱れる林床>↓
<ヒカゲスミレ>↓
草花のその下では、さらに小さいスミレが育っていました。
自然発芽のスミレさん、このほかミヤマスミレも元気に咲いてました。
散策路にもたくさんの草花が芽吹いています。踏まないよう泉さんの後についてゆっくり見学させていただきました。
泉さん、ありがとうございまいした。
判官館森林公園【新冠町】 5月13日
判官館(はんがんだて)森林公園はアポイ岳から下山後に立ち寄ることにしていました。
ところが、前にも書いたとおり、時間に余裕がなくなりこのまま行けば空港到着もギリギリといったところです。
下山後の温泉もパスし、一路千歳空港へと向かいました。
どんどん進むうち、ナビが示す到着時刻に30分ほどゆとりができました。やった~!!
これで判官館森林公園に立ち寄ることが可能になりました。
貴重な30分、まずは目的のオオバナノエンレイソウが咲く場所を探します。
どなたかにお尋ねしようにも人影がないので自力で探すほかありません。
焦りながらも、なんとか見つけることができました。
アポイ岳から靴を履きかえる時間も惜しくて登山靴のまま運転していたのですが、それが幸いしました。
ここは自然公園ですから、ぬかるんだ場所もあり登山靴の方が歩きやすいのです。
<オオバナノエンレイソウ>↓
シーサイド・パークでは、少しだけしかみることができなかったオオバナノエンレイソウ、こちらの方が暖かいのでしょうか?だいぶ開花していました。
広い公園の入り口付近だけしか見ていないのにこれだけの群落があるのですから、その奥に広がる植生が気になります。
場所によっては、まだ固い蕾も多くありましたが、噂どおりの大群落は圧巻です。
ここに滞在した時間は20分ほど、わずかの時間でしたが素晴らしい出会いに感謝しながら再びハンドルを握りました。
そもそも、一泊二日で回ることに無理があったように思いますが、もともとせっかちで貧乏症なのが私の性分、二泊になってもきっと同じようにあくせく動き回って時間が足りなくなるのは目に見えています。
アポイ岳では期待していた花たちに会えなかったけど、それは次回の目標になりました。
また、行かなきゃ!!うんうん
お嬢さんご結婚ですか?おめでとうございます
北海道は天候不順で開花が遅れていましたが、最後に立ち寄った判官館森林公園できれいに咲いたオオバナノエンレイソウに出会うことができました。
場所によってはまだ8割が蕾という場所もありますので、まだ十分に楽しむことができると思います。
keitannさんも、北海道を予定されていたのですね?
是非、来年にでも訪問してくださいね!
四国でも北国の草花が育つとは驚きました。
これからの私の予定は、6月下旬ごろ南アに行くつもりでいます。
ヒダカソウに似た花にアノ花に会いに…
会えるかな~~
私も今月末に娘のハワイ挙式という飛び入りの予定がなかったら、一年前から先輩達と北海道にオオバナノエンレイソウとエゾエンゴサクを見に行くたびを計画していたんですよ。
来年以降にまた行きましょうと先輩方は言ってくださったのですが、やはり待ちきれないのか、6月に利尻、礼文に行くことになったそうです(^_^;
私は例の如く7月にはアルプスかどこかい登る予定なのでそれもお預けで、いつになったら北海道行きが実現するのやら?
オオバナノエンレイソウは自宅で4年前から育てていますが、以外にもうちのような暖地でも毎年、花を見せてくれるんですよ。
いつの日にか、一週間ぐらい、北海道を車で回りたいというのが私の夢です。
fu-coさんの次のご予定はいよいよ中部山岳方面でしょうか?
オオバナノエンレイソウ、今年は遅れていて、満開とはいきませんでしたが、やはり素晴らしいですね~
昨年、利尻岳の中腹で真っ盛りのオオバナノエンレイソウに出会い感激でしたが、日高のは広大で、まるで雑草のようでした。
北海道って素敵ですね
また行きたいです!
いえいえ、まだまだ甘ちゃんですって!!
抜けてばっかりだからドタバタ喜劇みたいになっちゃうのです(笑)
行きたかったけ行けなかった場所もあるので、また機会をみて再訪します。
足腰が立つうちにね
私の下調べはかなりいいかげんです
お尻に火がつかないと調べる気にならないので、直前の情報収集で考えがまとまりません!
それと、今回の反省点は、たとえ北海道といえど高速道路ではないので、思ったより移動に時間がかかったことです。
>北海道かぁ~、関東に居るうちに、元気なうちに・・・、
ですよね~~私もまたすぐにでも行きたい…デス^^;
本当に真っ白ですね。これを見たら来年のでも行きたくなりました。
しっかり下調べをして、貪欲(失礼)なまでに動き回る・・
見習わなければならない点です。
fu-coさんのところにおじゃまするたび
次はどこなの? と、ワクワクします。
自分が出かける方面しか情報収集は出来ていませんでしたが、北海道も例外ではなかったようですね。
周辺の下調べも入念に。
見習うべき所が、一杯でした。
北海道かぁ~、関東に居るうちに、元気なうちに・・・、夢が広がります。