たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



クモイコザクラ咲く山へ 【山梨県】 2011年6月7日(火)

2011-06-08 | 南アルプスとその周辺の山

 

クモイコザクラが咲く、南アルプス展望の山に登ってきました。


かなりのアップダウンがあり累積標高差が1200mもあるとのこと、
最近は山麓徘徊(?)ばかり、きつい山登りを避けているので体力が持つか心配ですが、
多分見頃を迎えているだろうクモイコザクラに会うためですから頑張るしかありません!!

 早朝四時間半に自宅を出発、約二時間で登山口に到着、この日は平日で朝が早いので
私たちが一番乗りでした。

しかし、お天気はどんより…

予報によると降水確率は0%でしたが、空は今にも泣き出しそう、いつ雨が落ちてきてもおかしくない空模様です。

今日の行程は8時間ほど、雨ガッパのお世話にならずに済むことを願いながらゆっくり歩き始めました。

 

  

 

足下にツルキンバイ、オオヤマフスマ、タチツボスミレなどが咲き競っていますが、
樹林帯は薄暗くカメラを向ける気が起きません。
それでも、会う機会が少ないタガソデソウを見つけた時は、嬉しくて時間を忘れてカメラのシャッターを押していました。
ところが、この山ではタガソデソウは珍しい花ではないと見えて登山道、林道脇など広範囲に咲いているのを確認しました。

 

《タガソデソウ》

透けて見える薄いレースのような花弁が印象的です。

 

不気味な白のギンリョウソウ、あちこちで密度の濃い“おしくらまんじゅう”を開催中でした^^;

《ギンリョウソウ》

 

林床に一面に咲いていた黄色い花は…

《ツルキンバイ》 

 

 
《シロバナノヘビイチゴ》

名前がしっくりきませんが、シロバナノヘビイチゴの爽やかな白が大好きです。

“蛇苺”って、蛇が苦手な私には怖いイメージが付きまといます。
改名してあげたいほど綺麗な花ですよね~

 

《ベニバナノツクバネウツギ》

真っ白のウツギが咲く岩々の登山道沿いに目立たないベニバナノツクバネウツギも咲いていました。
以前、長野県の御座山(おぐらさん)で一度だけ見たことがありますが、あまりなじみのない花です。

 

  

 

幾種類もの苔に覆われた幻想的な森には、ツバメオモトやコミヤマカタバミが良く似合います。

ちょっと疲れたので暫し休憩タイム…

身も心も深い緑に包まれ、こんな美しい森を独占できる喜びに浸って深呼吸、そういえば、今日は虫さんの姿をほとんど見かけません。

いつもなら、うるさくまとわり付く虫にうんざり、防虫ネットが大活躍するのですが、
その必要がないのは今日のお天気のせいなのでしょうか?それなら曇天でも大歓迎です^^;

 

 《ツバメオモト》

 《コミヤマカタバミ》

 

苔が織り成す緑の芸術、しっとりと静まり返った深い森、そうそう、こんな雰囲気の場所にアノ蘭が咲くのよね…

心の中で、イチヨウランのことを思い浮かべながら歩いていました。

イチヨウランは2003年と2006年に八ヶ岳で出会っていますが、その後は全く縁がなく、常々会いたいと願っていました。

今年はイチヨウランを求めて八ヶ岳を再訪してみようかな…そんなことを考えていた時です。

そのイチヨウランが撮って下さいと言わんばかりに目に飛び込んできました!

信じられません…普段なら見逃してしまう、保護色のイチヨウランが目に入ったは、願いが通じたかもしれません。

たった一輪ですが、嬉しさがこみ上げてきます。
こんな素敵な出会いはありません!!しみじみとじっくり眺めたあと、思う存分撮らせていただきました。

 

 《イチヨウラン》

 

イチヨウランって、横から見るとタツノオトシゴみたいなお顔してますね~

会えて良かった!!本当に有難う!一葉蘭さま



そして、本日のハイライト!!いよいよクモイコザクラの登場です。

 岩壁をピンク色に染め上げたクモイコザクラ、その美しさはサクラソウ好きでなくとも思わず足を止めて見入ってしまうほど可愛らしいものです。

自然の営みが創り上げたこの光景、厳しい環境の中で見るからこそ心に響きます。

それにしても、なんと、愛らしいことでしょう!

どの花もまだ新鮮で、まさに今が旬そのものです。

可愛い、愛らしい、キレイ、いつも決まりきった形容詞しか浮かんできません。
相変わらずボキャブラリーが乏しいです、カナシー

 

 

 

 

 

ちょうど満開、素晴らしい咲き具合です。 

ここまで来るのは随分遠かったけれど、疲れなど吹っ飛びました!
前に後ろに横に縦にとアングルを変えながら撮りまくります。

でもね~~

だからって、幾ら何でも画像、貼り過ぎですよね(汗)

でもでも、さらに張らせて下さいまし^^; 我ながらしつこいです。^^;; 

 

以前、奥秩父の山で見たクモイコザクラは、土が多い低木の影に隠れるように咲いていたのですが、ここでは僅かな岩の隙間にへばりつくように咲いています。
苔から養分をもらっているのかしら…

奥美濃で見たイワザクラが咲く環境に似ているように感じました。 

本当に凄い場所に咲いているものです。

随分長い時間をかけてクモイコザクラと対面しました。

私たちの他にはだれもいなので、思う存分楽しむことが出来ました。

 

 その後、山頂付近では小さなイワカガミが咲き始めていました。

《ベニバナヒメイワカガミ》

コイワカガミに似ていますが、葉の形状と環境からベニバナヒメイワカガミと判断しました。

 ※ヒメイワカガミ:山地帯~亜高山帯の岩稜や岩場に映生えるコイワカガミに似た常緑の多年草。
葉は長さ1~5cmのやや角張った卵円形で、上半部に波状の大きな鋸歯が1~3対ある。
花が紅紫色のものをベニバナヒメイワカガミという。(山渓:日本の高山植物より)

 

 《キバナノコマノツメ》
 

 《サラサドウダン》
 

《ユキワリソウ》

滝のしぶきを受ける断崖にユキワリソウが咲いていました。


滝から少し離れ、しぶきを受けない場所に咲いていたユキワリソウでしたが、ほぼ終盤でした。

 

 

 《ヒメレンゲ》

《ヤマツツジ》

《オオヤマフスマ》

午前6時30分から歩き始め、登山口に戻ってきたのは午後2時、
撮影タイムが長かったけれど割合、早く戻ってくることができました。

今回は南アルプスの展望は得られなかったけれど、可憐なクモイコザクラに会うことができて大満足な山歩きでした。

 

 

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15 コメント

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お見事です! (t-yam1)
2011-06-08 23:16:23
こんばんは!
ホテイランについてコメントを入れようとしていましたら、すでにクモイコザクラに変化していました。
タガソデソウから始まり、・・・岸壁に咲くクモイコザクラ、滝のしぶきを受けるユキワリソウ、・・・思い出のある道のようです。
ホテイランから始まり、いずれもお見事です。

.
>だからって、幾ら何でも画像、貼り過ぎですよね(汗)

いいです。それだけfu-coさんが感動されたということでしょう。伝わってきます。
こちらも感動を頂きました。
すんばらすぃーーー (アライグマ)
2011-06-08 23:20:53
美しい物なら何枚でも貼っちゃってくださーーーい。
ヽ(´ー`)ノ
体力のない人間には見ることの出来ない山の花々は矢張り素晴らしい。
今度機会があればユキワリソウもジックリ拝ませてくださいませ。
((((((((^^;
Unknown (アライグマ)
2011-06-08 23:22:36
ごめんねーーーー
クリックした瞬間に顔文字の注意を見ましたーー
一緒に楽しませてもらいました (みかん)
2011-06-08 23:24:51
たくさんのクモイコザクラ
私も一緒に堪能させてもらいました。
枚数の多さと感激の度合いが正比例しているようですね。
枚数の多いの歓迎ですよ。いっぱい貼りたい気持ち良くわかります。
ヤマツツジの朱色にも魅かれました。
堪能しましたー (はなねこ)
2011-06-09 09:03:43
クモイコザクラ 可愛いですね♪
岩の間にあんなにたくさん
それもちょうど見ごろの美しいお姿で。。
葉っぱもよく見せていただきました。

眺望のとても素晴らしいところのようですが
今回は曇り空でよかったのでしょうね。
来年は行ってみたいです。
イチヨウランさまにもご無沙汰です
t-yam1さん (fu-co)
2011-06-09 21:09:23
t-yam1さんもやはり同じ場所だったのですね!
たぶん、そうかな…と思っていました^^
同じような岩が周りにも沢山あるのに、群生しているのはあの岩だけ、きっと微妙なバランスで生育しているのでしょうね!
間近で見ることができて幸せでした♪

アライグマさん (fu-co)
2011-06-09 21:18:29
アライグマさん、ユキワリソウはかなり遠くて90mmのレンズではほとんど撮れませんでした。それに、時期的にも少し遅かったようでお婆さんになりかけていました!
2008年7月1日群馬県の山で見たユキワリソウは最高に美しかったので、また行きたいですね~
人も花も若いっていいですね~~アハハ

>クリックした瞬間に顔文字の注意を見ましたーー
あら、こんな注意書きがあったのですね~少しも気づきませんでした。
絵文字、私もよく使いますが今まで文字化けしたことなどなかったような…

みかんさん (fu-co)
2011-06-09 21:28:40
みかんさん、こんばんは。

クモイコザクラが想像していた以上に美しく咲いていたのであまりに嬉しくて興奮を隠しきれませんでした。

>枚数の多さと感激の度合いが正比例しているようですね
確かにそうですね~^^;
数えきれないほど撮りました
枚数だけでなく“とっておきの一枚”が撮れるようになりたいものです。
ヤマツツジの朱色、私にしては上出来かもありがとうございます!!
拝見しました。 (Hg)
2011-06-09 21:39:27
クモイはあの岩場周辺ですね。
自分も同じ岩の割れ目から撮ったような気がします^^;
これでお天気が良かったら最高でしたのにね。

でも自分としてはタカソデソウに、滝に咲くユキワリソウの方がずっと良かったかな^^;
はなねこさん (fu-co)
2011-06-09 21:41:53
はなねこさん、クモイさんの葉、今回は私もじっくり観察してきましたよん^^

私はなねこさんの追っかけで、来年は御坂の山へコイワさんを見に行きたいと考えています。

一葉蘭は嬉しかったですね~♪
はなねこさんは、何度も会っていていつも羨ましく思っていました。

>来年は行ってみたいです。
是非、おでかけ下さい!きっと感動されると思いますよ!!
Hgさん (fu-co)
2011-06-09 21:54:02
Hgさんのレポを拝見して以来、ずっと暖めてきました。

>でも自分としてはタカソデソウに、滝に咲くユキワリソウの方がずっと良かったかな^^;
え、え~~ホントですかぁ~~
確かにタガソデソウはなんとも言えない品のある花ですよね!
上高地や美ヶ原で何度か会っていますが、この山は本当に多くて驚きました!
ユキワリソウはもう少し時期が早ければ良かったかもしれません。

展望台からの眺めはちょっと残念でしたので、
また行きたいですね!
Unknown (やまそだち)
2011-06-10 19:14:14
クモイコザクラ良いですね~奇麗ですね~
是非見てみたい花ですが、私の体力では無理かな。

タガソデソウも大好きな花ですが、まだ一度しか見ていません。
ホントかも^^; (Hg)
2011-06-10 22:37:02
こんばんわ~。

>え、え~~ホントですかぁ~~
自分的にはクモイ(コイワ)は当地周辺でも何ヶ所かで見ることができますが、ユキワリソウ(タカソデソウも)はそうはいきませんです^^;

滝に打たれて咲くユキワリソウを見たときは、それなりに感激しました。
拙レポでもクモイは2コマ、ツキワリソウは(滝の景観も含め)3コマ、1つのレポで3コマ使うのは、自分的には異例です^^;

http://www.okutama-yado.gr.jp/yamano-kai/N-2008/0528kurakake/0528.htm
やまそだちさん (fu-co)
2011-06-10 23:28:54
これほど群生したクモイコザクラを見たのは初めてだったので、感激でした。
サクラソウ系はクモイに限らず本当に可愛いですよね!
>是非見てみたい花ですが、私の体力では無理かな。
いえ、是非おでかけになってみてください!
やまそだちさんが撮った美しい写真を拝見したいです。

タガソデソウも…
Hgさん (fu-co)
2011-06-10 23:46:10
Hgさんのユキワリソウ、拝見しました。
とっても素敵に撮れてますね~さすがです!!

私もユキワリソウの写真を追加してみましたが、すでにお婆さんになりかけてました^^;
滝のしぶきを受ける場所ではまだピチピチのお嬢さんもいたかもデス
それにしても、今年のユキワリソウは早く開花したのでしょうかね~?

コヨウラクツツジも咲いていたのですね!
お花が豊富なお山ですね~また行ってみたくなりました^^

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