たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



ツクモグサ咲く横岳から硫黄岳へ【八ヶ岳】  2008年6月14日(土) 前編

2008-06-17 | 八ヶ岳とその周辺の山

雪解後の稜線にいち早く花を咲かせる“ツクモグサ”は産毛に覆われた姿がいかにも高山植物らしい愛らしい花です。

一昨年は桜平から入りオーレン小屋でテント泊、翌日の横岳も晴天を確信していたので初日はのんきに天狗岳往復してオーレン小屋に戻りました。
ところが翌日の天気予報は外れ、テントを叩く雨音で目を覚ますことになりました。
カッパを着て夏沢峠経由で硫黄~横岳~日ノ岳まで行きましたが当然ツクモグサは固く閉じたまま。一輪だけ、かすかに開いてくれたのがせめてもの救いでした。
露を含み銀色に輝くツクモグサも素敵でしたが、やはり満開のツクモちゃんにも会ってみたい…そう思い続けて2年の月日が過ぎました。








横岳と大同心が見えてきました。
あの稜線で満開のツクモグサに会えると思うとワクワクします。


行者小屋が近くなると残雪が現れました。
すれ違った方に稜線の残雪の具合を尋ねてみたところ、樹林帯を抜ければ残雪はないとのこと。安心しました。


行者小屋到着、ここで大休止にします。


赤岳がかっこいい!!

日帰りでの八ヶ岳は昨年7月以来、一年ぶりです。
(よろしければ7月中旬の八ヶ岳のお花もご覧いただけると嬉しいです)

昨年は文三郎尾根から赤岳経由で横岳、硫黄と周りましたが今回は一刻も早くツクモグサに会いたいので赤岳はパス、地蔵尾根から登ることにします。


地蔵尾根に入るとさっそく残雪です。雪は踏み固められており踏み抜くことなないのですが、ストックを忘れてきたので足元に不安が残ります。



梯子や鎖を使ってよいしょ!!


お地蔵さまに挨拶したら稜線の地蔵仏はすぐです。
ノロノロのたんべぇを置いて夫はさっさと先に行ってしまいました。




阿弥陀岳もクッキリ青空に映えます!


先に着いた夫は一足先に景色を堪能中です。



稜線を彩る咲き始めの初々しい高山植物たち



コメバツガザクラ【米葉栂桜】

右手奥に蓼科山が見えます。



お米に似た葉という意味らしいのですが私には“押し麦”に見えてしまいます!




ミヤマタネツケバナ【深山種漬花】

清々しい白が爽やかです。
昨年7月は雨に濡れたミヤマタネツケバナにうっとりでした。

クモマナズナ【雲間薺】

アブラナ科の植物はどれも似ていて悩まされますね!


ウラシマツツジ【浦島躑躅】

秋になると真っ赤に色付くウラシマツツジ、葉の鮮やかさに比べて花は地味ですが
壺型に咲く姿はよく見ると可愛いです。

ミネズオウ【峰蘇芳】

小さな花です。

チシマアマナ【千島甘菜】

今年は甘菜の仲間をたくさん見ました。
アマナ、ヒロハノアマナ、ホソバアマナ、中でもチシマアマナは過酷な高山帯に自生するだけにより可憐で高貴に見えてしまいます。




赤岳と中岳の間からうっすらと甲斐駒が見えます。


イワベンケイ【岩弁慶】の芽だし

稜線の岩場にあった不思議な植物…これ何だろう?とお尋ねしたところ、植物写真家のみかんさんから「岩弁慶」の芽だしだと教えていただきました。みかんさん有難うございました。

 

オヤマノエンドウ【御山の豌豆】

この季節、もっとも色鮮やかなのがオヤマノエンドウではないでしょうか?



イワウメ【岩梅】とイワヒゲ【岩髭】をあしらったアレンジメント、蕾のイワヒゲが開花していたらさぞかし見事でしょう!!


さて



いよいよ、“ツクモグサエリア”に突入です!!

あれぇ~!お天気が良いので満開のツクモちゃんに会えると思っていたのですが、意外にも閉じているものが目立ちます。

それでも、可憐なツクモグサ


以前はロープで囲っていなかったように記憶していますが、保護のためですから仕方ありませんね!
近くで見られるツクモグサはほとんどこのような状態でした。
満開を期待していただけに少々がっかりでしたが、お日様も出ていることだし、のんびり待つことにしました。
ここで30分ほど過ごしましたが、そう簡単に開いてはくれません。
諦めて先に進むことにしました。


少し口を開いているし、これくらいでいいんじゃないかな、うんうん、モジャモジャの産毛がかわいい!!




と、その時、日当たりの良い斜面に美しく開いたツクモちゃんを発見!!

 




何とも言えずやさしい色合い、そう、コレコレ!!このような状態で会ってみたかったのです


すぐそばにも美人三人姉妹が…



そして、その次も
なんと美しい咲きっぷりなのでしょうそれも登山道のすぐ脇です!

母鳥を待つ5羽の雛に見えました。






ムクムクと起きたばかりのツクモの雛たちは最高の笑顔で迎えてくれました。




眩しい太陽が寝坊助のツクモちゃんを目覚めさせてくれました。
むこうに見えるのは赤岳です。

ミヤマキンバイ【深山金梅】

数は少ないものの鮮やかな黄色のミヤマキンバイが咲き始めていました。
白色のハクサンイチゲも見かけました。

キバナシャクナゲ【黄花石楠花】

ハイマツのそばでキバナシャクナゲが咲きはじめました。


咲き始めの瑞々しいキバナシャクナゲ




次々に登場する美しい高山植物に大満足です。

 

ところが、横岳が近くなってきたころ突然右脚が攣り、内もものあたりが痛くて岩場をよじ登ることができなくなりました。
ガマンできずに岩場に腰掛け様子を見ることにしました。
こんなことは今まで経験がなく、どうすれば痛みから解放されるのかと思案します。
準備体操をしなかったから?先週山に登らなかったから?それとも歳のせい?
色々考えますが原因が見つかりません。
で、少し直ったからと歩きはじめるとまた攣ります。それも今度は両足です。
今日に限ってストックを忘れてくるし…先が思いやられます。

そんなことがあり超ノロノロペース、やっとのことで横岳が見えてきました。


12:55 
かなり遅れましたがなんとか横岳に辿りつくことができました。
まだまだ先は長い、ここでのんびりしてはいつ下山できるかわまりません。
5分ほどの滞在ですぐに硫黄岳方面に進むことにしました。



横岳から先は急な鎖場です。
無理な体勢をとると足が攣るのでゆっくり下ります。






それでも、やはり開いたツクモグサを見つけると写真を撮りたくなります。
足は痛むのにどうしても素通りすることができません


急な斜面いっぱいにたくさんのツクモグサ、こんな厳しい環境に耐える健気さに魅かれます。


東の斜面にはまだ雪がたっぷり残っていますね!


あと一ヶ月もするとコマクサが咲く赤茶けた火山礫 


ジグザクに下っていくと

硫黄岳山荘が見えてきました。

 


山荘横を通りすぎます。

あと一息で硫黄岳ですが

登りになると、やはり内ももが攣りそうになります。
怖いのでゆっくり歩くしかありません。
ゆっくりゆっくり一歩ずつ、、、それでも硫黄岳は着実に近くなります。

後編に続きます。


 

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4 コメント

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Unknown (カモシカ)
2008-06-17 21:25:14
わぁ~、似ているアングルの写真がありますね!
ツクモ7枚目なんて、ドンピシャ!
何処に咲いていたツクモちゃんか手に取るようにわかりますよ。
(そりゃそうだ、同じ日に同じ場所ですものね!)
私は気になりながらもシャッターを押さなかったのですが、あれは>イワベンケイ【岩弁慶】の芽だし
だったのですね!!
またまた残念なことしちゃいました。
カモシカさん (たんべぇ)
2008-06-18 21:05:26
>わぁ~、似ているアングルの写真がありますね!
で、ですよね~ほとんど同じですよね(^^ゞ
カモシカさんの見て私もビックりでしたよ!
ツクモグサ、時間の経過とともに徐々に開花して本当に綺麗でしたよね~
先週のカモシカさんやまゆ太さんの情報がさんがとても参考になりました。

イワベンケイの芽だしにも驚きですよね!
見慣れたイワベンケイから想像もつかないのですから?八ヶ岳って色んな発見があって面白いですね!!
ツクモちゃん (りん)
2008-06-18 21:46:58
たんべぇさん、こんばんは!
私も思いました。カモシカさんと似ているアングルがあるなあって。
まさしく同じ場所ですね。同じ日同じ場所で撮影された方きっと大勢いらっしゃるのでしょうね。
ツクモちゃん今すぐにでも逢いに行きたいけど今年はぐっと我慢です・・・。
来年はホテイランにツクモちゃん!絶対忘れませんよ^^v
今日もたんべぇさんブログでたくさんのお花に出逢えました。
オヤマノエンドウとイワベンケイだけしか知らなかったです。
イワベンケイには私もビックリ!!こんな赤い色しているんですね。
りんさん (たんべぇ)
2008-06-18 23:30:00
りんさん、こんばんは。
ホント、カモシカさんと同じアングルで撮っていたとは、自分で自分を褒めてやりたいです(気分です^-^)v

ツクモちゃんとお姫様は来年の課題ですか?
確かにそうですね、やはり6月初旬の方が若いお姫さまに会える確率が高まりますからね~

イワベンケイをこのような状態で見ることは少ないと思われますので、それも大収穫でした。

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