たんべぇ山から

山歩きの記録、出会った植物を紹介します。



利尻島散策【北海道】 2009年6月9日(火)

2009-06-15 | 北海道の山

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6月9日から13日までの5日間、花の島「利尻・礼文」に行ってきました。


【日程】

6/9   《羽田空港~新千歳空港~利尻空港》 利尻島観光 

6/10  利尻岳登山(北麓登山口→利尻岳山頂→温泉前) 《温泉前====沓形港~香深港》

6/11  礼文島4時間コース 桃岩展望台

6/12  礼文林道コース  桃岩展望台コース→知床 《香深港~稚内》のち

6/13  稚内観光 《稚内空港~~羽田空港》






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利尻岳登山と礼文島の花散策を合わせるにはどの時期が最適なのか…?

情報収集してみると、年によって利尻岳の残雪が多いことがあり、6月10日というのが我われの力量ではギリギリのラインのようです。
早割り航空券の発売が開始される2月の段階で、6月10日を利尻岳登山の日と決め、航空券の手配をしました。



例年5月末から6月初旬にかけて見ごろを迎える礼文島を代表するレブンアツモリソウやレブンコザクラ、かわいいサクラソウモドキなど、会いたいと願っている花たちはすでに終ってるかもしれないので、登山と花見どちらを優先させるか悩みましたが、安全を第一に考えることにしたのです。
幸い、今年は雪解けが早く、出かける前に電話で確認した時はアイゼンなどの装備は必要なしとの返事をいただき、安心して出かけることができました。




2009年6月9日(火)



初日の9日は、羽田から新千歳経由で利尻空港まで行き、宿泊先の「民宿、マルゼン」のレンターで島を一周しました。
利尻島のフェリーターミナル「鴛泊港」に近い「民宿、マルゼン」はレンタカー業もやっており、3時間燃料込み5400円で貸してくれます。


利尻島は周囲54kmの島で、ただ走るだけなら約一時間で回ることができます。
フェリー利用と比較しても費用的にそれ程の差がなかったので利尻島まで飛行機で行くことにしました。
おかげで時間にゆとりができ、到着から夕食までの数時間を島の観光に充てることが出来ました。



まず、最初に立ち寄ったのは姫沼です。



ビジターセンターの脇にズズランとクロユリが咲いていました。



~スズラン~         ~クロユリ~
 
写真ではわかりにくいのですが、スズランはほんのりと淡いピンク色でした。
ビジターセンターの方に聞いてみると野生のズズランには白色とピンク色があるそうで特に珍しくはないとおっしゃっていました。
北海道のクロユリは本州の高山のそれと違い、その名のとおり真っ黒でした。


姫沼を一周する木道のまわりにはマイヅルソウがびっしり、木漏れ日の中で気持ち良さそうに咲き乱れていました。

 
~エゾクサイチゴ~           ~マイヅルソウ~
 
ビジターセンターに戻り、白いイチゴの花についてお尋ねしてみると「今咲いているとしたらたぶんノウゴウイチゴでしょう!」と言われましたが、↑の花は花弁が5枚なのでちょっと違うかも…?それとも、花弁が5枚のノウゴウイチゴってあるのかしら
※白いイチゴは「エゾクサイチゴ」と教えていただきました。

~ホウチャクソウ~      ~クルマバソウ~
  
全体的に白い花が多く、初夏の風にそよぐ姿が爽やかでした。


海岸沿いの道路を走らせていると、な、なんと黄色の花が目の飛び込んできました。
まぎれもなく、リシリヒナゲシです。
利尻岳9合目に咲くという自生のリシリヒナゲシには花期が合わず、会うことを諦めていたのでビックリでした。



リシリヒナゲシ



 
自生なのか植えているのか確認していませんが、島を回っていると、民家の庭先や昆布干しの砂利の上などに普通に咲いているのです。
環境さえ合えば、リシリヒナゲシは種で増えるのでしょうか?
まるで、雑草のように咲くリシリヒナゲシは島の住民にとってはごく当たり前の風景なのかもしれませんね!!

追記
私がリシリヒナゲシだと思い込んでいた花は実は雑種なのだそうです。
著名な植物写真家のみかんさんから次のようなコメントをいただいたので引用させていただきました。

利尻島の平地のポピーは純粋なリシリヒナゲシではありません。雑種です。
困ったことにこの平地のリシリヒナゲシモドキを利尻山の8合目付近に蒔いたバカ者がおり、只今対策に頭を悩めているようです。登山道のすぐ脇で見られる8合目あたりのものはニセ物です。外見上はなかなか区別がつかず、DNAを調べないとハッキリとはしません。
登山道を歩いているだけでは、本物のリシリヒナゲシは先ず見ることはできません。それほどに減少しているのです。


やはり、本物(自生)のリシリヒナゲシは簡単には会えないようですね!!



時計回りに走り、島の南部「オタトマリ沼」で軽く食事をし、次は南沼湿原に立ちよりました。
南沼湿原は、見落としてしまいそうな小さな湿原ですが立ち寄って大正解、湿原は植物の宝庫でした。



~ツマトリソウ~      ~オオヤマフスマ~
  

本州の山では見慣れた花ですが利尻島の海岸に近い湿原だと、何だか新鮮に映りました。




~ミツガシワ~

ミツガシワはほぼ終ってしまっていますが、見事な群生に目を見張りました。
それも住宅地のすぐそばで咲いているのですから驚きです。



~エゾイソツツ~             ~シャク~
 
イソツツジは私にとって、近くで見ることができなかった植物のひとつです。
昨年の東北の山では何度かロープ越しに少しだけだったので、こんなに間近で見ることができて幸せでした。
右側のシャクというセリ科の植物は、この後もいたるところに繁茂していました。




~ホロムイイチゴ(幌向苺)~


北海道の湿原に多い苺のようですが、私は初めて見る花です。
横に広がるみずみずしい葉にの上に純白の花、湿原に低く広がる姿は清楚でかわいらしい印象を受けました。



~ワタスゲ~

早いですね~!!ワタスゲの穂が風に揺れていました。




最初に立ち寄った姫沼は、日差しが眩しく暑いほどだったのに、島の南部は厚い雲が垂れ込め、吹く風も冷たく寒いです!





 御崎公園

チシマフウロとエゾカンゾウが道路わきに群生していたのは御崎公園。

一気に暗くなり、チシマフウロが目に入らなければ素通りしていた御崎公園、寒々しい風景の中で北国の花たちが元気に咲き競っていました。


~チシマフウロ~        ~エゾカンゾウ~
  

最初は植えているのかと思ったのですが、海岸に通じる道沿いにも無数のチシマフウロが咲き乱れていて驚きました。
その後、利尻、礼文のどこを歩いてもチシマフウロは雑草のごとく咲いていてカメラを向けることも少なくなりました



島の西部「沓形港」付近ではついに雨が降りだし、明日の天気が心配になってきました。

島の最北端にある空港を過ぎると先ほどより空はだいぶ明るくなってきました。
パンフレットにある「エゾカンゾウ群生地」の案内に引かれ、富士見園地に寄っていくことにしました。
強風で吹き飛ばされそうですが、せっかくはるばるやって来たのですから…
だ~れもいない富士見園地、エゾカンソウは少しだけ咲いていましたが、あまりきれな株はありませんでした。




むこうの岩がポンモシリ島!


園地から見下ろす「ポンモシリ島」↓

島というか…岩って感じです海鳥の楽園なのかな??


富士見園地から見る「夕日ケ丘展望台」




  
~トウゲブキ~            ~ヒメイズイ~
  
今回、会ってみたい植物にリストアップされていたヒメイズイが下草に隠れるようにひっそりと咲いていました。
礼文島の花として紹介されていたので、利尻島で会えるとは思いませんでした。
結局、ここ以外で見ることはできませんでした。
ヒメイズイとは、小さなアマドコロという意味なのだそうです。
よく見ると、アマドコロに似ていますが、うんと小さく可愛いです!!



この後、夕日ケ丘展望台にも行ってみました。




~エゾイヌナズナ~
  
このような海岸の岸壁から高山帯まで幅広く適応するエゾイヌナズナの大株はどこからでもよく目立ちます。


ペシ岬とエゾカンゾウ 


鴛泊港にフェリーが入ってきました。そろそろ宿に戻らなければなりませんね!

 南部は厚い雲に覆われていましたが鴛泊周辺は明るい青空が広がり利尻富士も見渡すことができます。

山頂付近の雲が取れて、明日天気にな~~れ!!

 

二日目に続きます。


 

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14 コメント

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Unknown (食う寝るさんだ~す)
2009-06-15 21:24:37
利尻ですか~!
なんて羨ましい^_^;ヨダレ
まずは観光ですね。
しかし花の植生おもしろいですね。
ふしぎ~
続編、晴れるといいな~
クロユリが良い! (yatoyama)
2009-06-15 22:35:17
やっぱり北の国だ、しかも礼文か利尻辺りと思っていました。
それにしても羨ましい行動力ですね(笑)

クロユリに目が点になりました。
もっとぼかせという気持ちはありますが、とても私好みな写真になっていますが、ご本人はいかがなものでしょうか?
まだしっかり拝見していませんが、じっくりです。

私の今年は、全く付いていません。
今度の日曜からは天気は下り坂です。
新潟県で用事が済んだらまっすぐ帰ります、多分(泣涙)
尾瀬の山小屋は土日が荒天候で、お客さん少ないかな?
花の浮島 (Unknown)
2009-06-15 22:43:23
利尻、礼文。ホンマ羨ましい限りですね。白いイチゴは雄しべが長いから「エゾノクサイチゴ」だと思います。「リシリヒナゲシ」は種で増えます。最近は道路端でも見られるということです。本州で言えばポピーみたいなもん?。ホロムイというのは炭鉱地の幌向地方(札幌から三笠へ向かう途中)で発見されたからだそうです。2目以降楽しみですね。
花がいっぱいですね (えいじ)
2009-06-16 07:45:26
この時期の利尻は、花がいっぱいですね。
私もまた行きたくなりました。
利尻岳と礼文のレポート楽しみにしてます。
Unknown (やまそだち)
2009-06-16 07:52:19
利尻・礼文でしたか。

リシリヒナゲシは山を上まで登らないと見られないというのであきらめていましたが、平地でも見られるなら・・・

礼文も良い時期ですね。明日からの花が楽しみです。
私が礼文に行ったのはもう15年前になります。やはり6月でした。同じようなコースをてくてく歩きました。
食う寝るさんだ~さん (fu-co)
2009-06-16 16:07:26
食う寝るさん、こんにちは!

利尻、行ってきましたよ~~(^-^)/~
礼文の花に合わせたので利尻はちょっぴり心配でしたが、人も少なく良かったですよ!
6月初旬から中旬は意外に穴場だったりして…
yatoyamaさん (fu-co)
2009-06-16 16:19:38
yatoyamaさん、こんにちは!

>クロユリに目が点になりました
え~~っ!本当ですか?嬉しいでっす(^-^)v
もう少しぼかした方がよかったですか?
カメラのことはあまり詳しくないのですが、ということは、もっと絞りを開放したほうが良いということになるのでしょうか?
いずれにしても、偶然のなせる技ってところですね~

写真の良し悪しが分かるようになるにはまだ道は遠いです。はぁ~~(^^ゞ


Unknownさま (fu-co)
2009-06-16 16:38:10
コメントありがとうございます。

>白いイチゴは雄しべが長いから「エゾノクサイチゴ」だと思います。
エゾノクサイチゴ、教えてくださり有難うございます。
ノウゴウとは少し違うと感じていました(^^ゞ
やはり、シロバナノヘビイチゴに近縁のイチゴだったのですね!
翌日の礼文島でも見かけ、気になる存在でしたので、スッキリしました。

これからもよろしくお願いしますm(- -)m
えいじさん (fu-co)
2009-06-16 16:50:46
えいじさん、こんにちは!

えいじさんは7月のベストシーズンだったのですね~
やはり7月は花の種類が豊富ですね~
皆さんのブログやHPを拝見して「マルゼンさん」に宿泊したので早い時刻に登山口まで送っていただけて助かりました。
やまそだちさん (fu-co)
2009-06-16 16:59:28
やまそだちさん、こんにちは!

リシリヒナゲシは利尻島のあちこちで咲いています。
利尻島ほどではないですが、なんと、礼文島の民家にも咲いていました(笑)
気候が似ているので、種を蒔けば花が咲くようです。
やまそだちさんが訪れた15年前は今よりずっと植生が豊かだったことでしょうね~

そのころをご存知のやまそだちさんにとって今の礼文島がどのように映るか心配ですが、機会があったら是非再訪してくださいね!!
リシリヒナゲシについて (みかん)
2009-06-16 22:37:06
fu-coさん 今晩は。
利尻礼文楽しまれたようですね。それにしても早いペースの登山でしたね。
もう少しのんびりとしても良かったのでは。

利尻島の平地のポピーは純粋なリシリヒナゲシではありません。雑種です。
困ったことにこの平地のリシリヒナゲシモドキを利尻山の8合目付近に蒔いたバカ者がおり、只今対策に頭を悩めているようです。登山道のすぐ脇で見られる8合目あたりのものはニセ物です。外見上はなかなか区別がつかず、DNAを調べないとハッキリとはしません。
登山道を歩いているだけでは、本物のリシリヒナゲシは先ず見ることはできません。それほどに減少しているのです。
みかんさん (fu-co)
2009-06-17 00:19:15
みかんさん、こんばんは!

>利尻島の平地のポピーは純粋なリシリヒナゲシではありません。雑種です。
やはりそうでしたか~~?何か変だと感じました(^^ゞ
今、改めてリレッドデータプランツのリシリヒナゲシ〔撮影記〕を読み返してみました。1967年、今から42年も前のことなのですね!4日間も避難小屋に寝起きしながら念願のリシリヒナゲシに出会った感動が伝わってきます。
それほど貴重な花が海岸沿いで簡単に見られることが不思議に思いながらも深く考えられませんでした(汗)
全くバカですね(^^ゞ

みかんさんのコメントを記事の中に引用させてよろしいでしょうか?
Unknown (みかん)
2009-06-17 12:40:29
事実を知ってもらうことも大切だと思います。
引用はご自由にどうぞ。
みかんさん (fu-co)
2009-06-17 23:36:32
ありがとうございますm(- -)m

それにしても、私と同じように浜辺のヒナゲシをリシリヒナゲシだと思っていらっしゃる方、けっこう多いかもしれませんね~~

>平地のリシリヒナゲシモドキを利尻山の8合目付近に蒔いたバカ者がおり、、、、
事の重大さに気づかないとは困ったものですね!!
この○○者の方も、リシリヒナゲシを増やしたい一心でそれと知らずに蒔いたのでしょうかね~?

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