久喜市長 田中 暄二(たなか けんじ) ~久喜市の発展のために~

職員一丸となって日々公務に励んでいます。

日々の公務や生活を通じ、感じたり考えたりしたことを発信していきます。

平成29年1月、2月の職員向け朝の挨拶

2017年02月28日 | 朝の挨拶
※ 私が庁内放送で月1回、本庁舎、菖蒲総合支所、栗橋総合支所、鷲宮総合支所において、久喜市職員に向けて話したものを掲載します。
先月は掲載できませんでしたので、今日は、1月、2月の二月分を掲載します。

1月の朝の挨拶

 職員の皆さん、おはようございます。

 お正月は、ご家族お揃いで、輝かしい新年をお迎えになったことと思います。

さて、今朝はおせち料理や七草などの「行事食」をテーマに、食育についてお話をしたいと思います。

 「行事食」とは、季節ごとの行事やお祝いの日に頂く特別な料理のことを言います。それぞれの旬の食材を採り入れたものが多く、家族の幸せや健康を願う意味が込められています。

 年の初めに食べるおせち料理は、その代表的なものでありまして、おせち料理の一つひとつには、多産、豊作、家内安全など、様々な願いが込められています。

 たとえば、五万目(ごまめ)は、カタクチイワシの干したものでありますが、昔は大漁の時は田畑の肥料にしたことから「田作り」と呼ばれており、豊年豊作の願いが込められています。また、「よろこぶ」に通じる「昆布巻き」、まめに暮らす「黒豆」、子孫繁栄を祈って「数の子」、土の中に長く根を張ることから、土台を固めて堅実に暮らせるようにと「たたきごぼう」など、おせち料理にはたくさんの願いが込められています。

 また、いわゆる七草といって、1月7日の朝に、セリ、ナズナなどの7種(セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ)の若菜が入ったお粥を食べる風習があります。

 元日1月1日の「人日の節句」は、3月3日「桃の節句」、5月5日「端午の節句」、7月7日「笹の節句」、9月9日「菊の節句」と並び「五節句」の1つであり、古代中国では、7種の若菜を入れた粥を食べて無病息災や立身出世を願う風習があったようです。わが国においても、その年の五穀豊穣を祈り7種の穀物で作るお粥と、年の初めに若菜を摘む「若草摘み」という日本古来の風習とが結びつき、平安時代に「七草粥」になったと言われています。私は今年も頂きました。

 「食」は私たちが生きていくために欠かすことのできないものです。毎日の「食」や「行事食」を通して、ご自身の健康や家族への感謝、日頃の業務への思いなどを、改めて考えてみてはいかがでしょうか。

 職員の皆さんが日々食育を実践しながら、心身ともに健康で、生き生きと業務に当たられるよう願うとともに、インフルエンザなどが流行するこの時期、自身の健康管理についても十分留意していただくことをお願いいたしまして、朝のあいさつを終わります。


2月の朝の挨拶

 職員の皆さん、おはようございます。

 暦の上では立春となりますが、まだまだ厳しい寒さが続いています。職員の皆さんには、風邪などひかないよう健康には十分留意して、職務にあたっていただきたいと思います。

 さて、今朝は、圏央道について、お話をいたします。

 昨年の12月20日に国から発表があり、茨城県の境古河(さかいこが)インターチェンジから、つくば中央インターチェンジまでの28.5キロメートルが2月26日に開通することになりました。

 この区間の開通により、茨城県内の全線が開通し、常磐道や東関東道、成田空港方面へのアクセスが大幅に向上し、久喜市の持つ交通利便性がますます高まることが期待されます。

 思い起こしますと、埼玉県内で圏央道が初めて開通したのは、平成8年3月で、東京都の青梅(おうめ)インターチェンジから関越道の鶴ヶ島ジャンクションまでの19.8キロメートルでした。

 当時、私は、埼玉県議会議員として圏央道に携わっており、久喜市まで伸びるのはいつになるかと期待に胸をふくらませていたことを思い出します。あれから20年。夢であった「成田空港へ一直線」がついに現実のものとなりました。

 皆さんも記憶に新しいと思いますが、平成27年10月に、桶川北本インターチェンジから白岡菖蒲インターチェンジまでが開通し、東北道・関越道・中央道・東名高速が圏央道で結ばれたことで、都心の渋滞を避けて山梨県や神奈川県方面へのアクセスが格段に向上したところです。

 久喜市から神奈川県にある海老名ジャンクションまで、開通前には約130分かかっていたものが、開通後は約70分となり、60分も短縮され、伊豆、箱根方面への観光がしやすくなったという声をいただいております。

 今回の茨城県区間の開通による具体的な所要時間は、まだ、公表されてはおりませんが、都心の渋滞を避けつつ久喜市から成田空港まで直結するルートが確保されることで、所要時間の大幅な短縮が期待されます。

 本市では、これまで圏央道の交通利便性を生かすため、菖蒲南部産業団地や清久工業団地周辺地区を整備し、YKK AP株式会社や埼玉キッコーマン株式会社をはじめとする多くの優良企業の誘致に成功いたしました。

 こうした優良企業の立地は、雇用の創出、固定資産税の税収アップ、若年層をはじめとする就業者の定住促進など、本市の発展に大きく貢献しています。

 今後も、ますます高まる本市の優位性を活かし、新たな産業基盤整備に取り組み、優良企業の誘致に努めてまいりたいと考えています。

 職員の皆さんも、余暇を楽しむ際には、ぜひ圏央道を利用して交通利便性を実感し、本市の新たな魅力として情報発信していただきますようお願いいたしまして、朝のあいさつといたします。







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