Truth Diary

タイトル名は眞琴の日記を英語表記、リタイア後の些末な日常を書き散らしています

鳥の凝り性

2017年02月23日 | たわごと

 町中の樹木が年々減少し本来の自然界で暮らしにくくなったカラスは人間と隣り合わせの生活を余儀なくされ居場所や営巣場所を街なかのビルや鉄塔・電柱など代えてしぶとく生活している、それが現代社会に不可欠の電気を停電させる原因となるなど、カラスと人間社会との軋轢が生じ、電気を供給する側の一部の人達にとっては2月から始まるカラスの恋の季節に戦々恐々しているのである。
 かく言う私も会社在職中は彼らを親の仇のように執拗に追いかけまわし、電柱に巣の片鱗でもあるとカラス夫婦には悪いが、早速巣落としをして繁殖活動を妨害したものであった。同時に彼らの生態に関する書籍文献論文などを読み漁り、鳥類の中でも極め付きの頭脳を持つ彼らとの知恵比べに対抗するべく奇策を繰り返してきた。
 前段が長くなったが、その中で文化鳥類学の視点から鳥たちの社会を描く面白いネイチャーエッセーを見つけたので紹介しよう。
 欧米のご婦人方の間で野鳥の繁殖期になると窓辺に彩りの美しい毛糸屑を束ねて置き小鳥たちがそれを巣作りに用いるのを楽しむ趣味がある。色彩感覚に富んだ野鳥のことで巣材としての資源にも優れた毛糸の屑は重宝がられる。ヒナが巣立ち終えると巣は放棄されご婦人たちは残されたカラフルな空き巣を集めてコレクションとして仲間同士で自慢し合うとか。これはなんと優雅な凝り性なのであろうか。

 どこの世界にも凝り性な人はいるものであるが、江戸中期の平和な時代には上級武士や裕福な町人が生活のすべてに「豆腐は白河の大豆でなければダメ」とか「水は調布の湧水でなければ茶は点てられない」などと凝りに凝ったものである。お金さえあれば叶わぬことのほとんどない現代は居ながらにして日本いや世界の品物が手に入る,カタログ販売ネット販売の繁栄はそのバロメーターと言えるであろう。
 鳥の世界にも凝り性なのはいるもので、巣の骨組みに白の針金ハンガーだけを使った芸術趣向のツガイが居たり。シジュウカラが巣の底に産座といって卵を抱き温める部分にタバコのフィルターばかりをほぐしたものを敷き詰めた物など拘り方は非常にマニアックで、獣毛や羽ので済むのになぜ無駄な労力を使って拘るのか鳥等の心理は到底理解できない。人間でいえばアソビ心、趣味嗜好の世界か。
 また私が体験した、せっかく作りかけた巣を落とされ、樹の下に積んであった剪定したばかりの桜の枝を運び突貫工事で一日で巣を完成させた凄いやつも見た事がある。なぜかカラスが気になる。昔のトラウマだろうか?

私らが設置した誘導偽巣に止まろうとするカラス君

ジャンル:
その他
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「時間クスリ」に勝るものなし | トップ | 仙台市消防音楽隊コンサート »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

たわごと」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。