人生はコーヒールンバだな
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こちらのblogは特にテーマはありません。私の人生をつらつらと書き連ねているだけです。でも、一つ一つの文章は、いつかだれかのためになればと思って書いています。検索から、ソーシャルメディアから、リンクから・・、ひょんなきっかけでいらっしゃった方の人生にとって、なにか心に残ることがあれば、これ以上の幸いはありません。

小説:人生はコーヒールンバだな:謎のフィリピン男の殺された訳とは。神戸と上海をつなぐ線。IT時代の捕物活劇。
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人生は旅でもある。:いろいろな場所で、いろいろ見たこと。

人生は食である。:食べることは楽しむこと

人生は物欲は避けがたい。:ものは少年の自分に戻してくれます

人生は音楽である:心に残る音楽とのかかわり。

人生は健康も病もある。:生きてこその自分です。

人生は花が必要。:季節の移ろひは花に見つかる

人生はマーケティングもある。:仕事柄、感じることをつづります。

人生はメンタルだよな:人は意識の生き物とも言います。

地下路線の出口:鉄道写真のあたらしい切り口。

誰が日本の広告を変えていくのか広告業界の誰かのためになるかと思って。




ここは、兵庫県警察本部の高層ビル7階の捜査3部第2課。

「にむ」こと本名振旗忍三郎と「鷹の目のゾル」こと本名素留木四郎(ぞる きしろう)警部補の働く事務所である。(この二人については人生はコーヒールンバだな Ⅴをご参照いただきたい。)

にむは机の上に置いたデスクトップパソコンのディスプレイに向かって、さきほどからなにやらマウスをクリクリしている。

「おまえ、またエロサイト見とるんやろ。どれ、わしにも見せんかい。」
外回りから帰ってきたゾル警部補が声をかける。

「だいたいお前、捜査の一環やとかいいながら、まっ昼間からmixiの書き込みしたり、DXなんちゃらいうアダルトチャットのねぇちゃんの股開きなんか見ててええんかいな。たまには Nikkei Netくらい見んかい。」

「えぇ~、今日はまじめなもん見てますよぉ。」

と にむが応える。

「これね、Second Lifeといいますねん。いや、セカンドライフ言うても、団塊世代向けの定年後情報サイトではありません。Second Life(セカンドライフ)って、米・サンフランシスコに本社を置く、 リンデンラボ( Linden Lab )社が運営するバーチャル世界のことです。ユーザーがアバターと呼ばれる自分の分身を、ネットワーク上に構成された3D CGの中に参加させて、リアルとは別の人生がおくれるから第二の人生、セカンドライフ、っちゅうわけですわ。」

「なんや、オンラインゲームかいな。そんなん、警察の仕事と関係ないやないか。どっちかというとJASRACあたりのマターやな。そんなことせんと、もっとこう、役立つことをでけへんか?」

というゾルの言葉を にむはきっぱりとさえぎる。

「甘い!コスモポリタンのチョコより甘い!あ、そういえばコスモポリタンって、去年廃業してたんですねえ。バレンタインデーのチョコプレゼント発祥の店だったのに、残念やなぁ・・」

「あ、話がそれました。甘いチョコレートの話でなく、ゾルさんの認識の甘さの話でした。この、セカンドライフのすごいところは、ここで使われるリンデンドルという通貨とアメリカの本当のドルが双方向に兌換だということなんです。セカンドライフのwebサイトにほれ、ここにこう書かれています。

  • リンデン ドルの収入を現実の現金に、またその逆に現金からリンデン ドルに交換する
  • 稼いだお金をインワールド プロジェクト、あるいは現実世界の非営利団体や組織に寄付する
  • Second Life であげた成果で、すべてまたは部分的な現実世界の生計を立てる

    「リアルマネーとバーチャルマネーの兌換はマネーロンダリングの温床になるんじゃないかと、本官は踏んでおります。したがって、こうやってセカンドライフの研究をしているわけですねん。」

    「ほお、なんか面白そうやんか。」とめずらしくゾルは身を乗り出してディスプレイを覗き込む。

    「しかしですねえ、どうもうまくないんです。うまいこと歩けないですわ。」
    とにむ

    「ほんまやなぁ、なんか動きがぎこちないなあ。あ、どないなったん?動かんようになったし」

    「あっ。またフリーズしてもた。しゃあないなあ、また再起動や。今日は朝からもう10回目でっせ。」

    ゾルはタバコに火をつけて、にむを見下す。
    「おまえ、ほんまに仕事してないな・・。たく。」

    にむは、ポンとひざを叩く

    「そやそや、こんなときこそナルさんに助けてもらおう。」

    にむがナルさんと読んだのは、元兵庫県警特殊科学捜査部附属分析センターのセンター長、現在は兵庫県警特殊科学捜査部附属分析推進室室長の鳴戸佐助氏のことである。この件は人生はコーヒールンバだな 12をご参照いただきたい。

    さっそくにむは鳴門佐助氏の事務所を訪ねる。

    「こんちわぁ。ナルさんお久しぶりです、最近どんな研究されてますノン?」

    今日も自分の所属するネットコミュニティーの掲示板に書き込みをしていた彼は、ちょっとドキッとしながらも平静を装い応える。

    「あ、にむさん、部屋に入るときはノックしてくださいよ。そうですねえ、最近 私は仮想化について研究してます。え、いや金を貸そうかとか、そういう意味でなく、犯罪の仮想化といったことですね。いま携帯電話に限らずいろんなものがデジタル化されてネットにつながっている。ま、人生がデジタル空間で仮想化されているとも言えますね。当然犯罪も仮想化されてくるというわけで、そんなところを研究しています。で、今日は何の用事ですか」

    にむは姿勢を正して話す。

    「はい、パソコンのことです。最近Second Lifeっていう、いわゆるなんちゅうんですか、三次元空間ソフトをつかってるんですが、これが、うまく動かないんです。いろいろ本なんか読んで研究したんですが、メモリを増やすのと、グラフィックボードを追加するのがよさそうなんですが、そんなん買ったことないしどうしたらいいものやらと相談に来たわけですよ。」

    「あぁ、セカンドライフですね。私は見たことないけど、三次元空間を歩き回るやつですね。基本的にオンラインゲームと一緒でしょう。たぶん にむさんの考えてることは正しいと思います。」

    「はっ!そうですか、じゃあどんなものを買ったらいいのでしょうか?ちなみに、予算は1万5千円までです。年度末で経費がほとんど残っていません。」

    ナルは苦笑しながら答える。

    「そうですか、、じゃあ今使っているパソコンからお聞きしましょう」

    こうして、にむのSecond Life対応作戦は始まったのである。 つづく。

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