ナミダの玉すだれ日記

大江戸玉すだれ・・・「日本一敷居の低い伝統芸能」に七転八倒する佃川まつばのだらしな日記。

まっくら展覧会

2006-09-11 | 初体験推進委員会


真の暗闇を体験するのは、2度目だ。
長野・善光寺の「胎内巡り」以来。


・・・・・目が慣れても、何も映らない、まっ、まっ、真っ暗闇。
その世界を愉しむのが、
まっくら展覧会こと、
「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」@外苑前・祖師堂ホール。


人気のイベントで、なかなか入れないんですよ〜。
今年の開催は12日までなので、もうぎりぎり、間に合った


たぶんワシが書いたところで、なんのこっちゃか
まったくわからないと思いますが、
とにかく。


真っ暗闇の中を、
視覚障害者のガイドさんの声と、
手元の杖だけを頼りに、進んでいくのだ。


林があったり、池があったり(落っこちたヒトがいた!)、
牛小屋に、ゆらゆら揺れる橋。
縁側のある、おじいちゃんの田舎の家。
お祭りの屋台。

そして、「まっくらバー」。
好みの飲み物をオーダーできる。
ビールを頼んで、驚いた。
プラスチックのカップか、缶のままかと思いきや・・・・・
凍らせてあったガラスのグラスに、
店員さんがついでくれた!いいカンジに!!

念を押しておくが、まっくらやみである。

「何も見えないのに正確に注ぐのもすごいけど、
この真っ暗闇でずっとお客さんを待ってるの、
店員さんは、難儀ですよね」

・・・・と、言ってしまってから気が付いた。
店員さんは、ガイドさんと同じく、見えないヒトだっちゅーの。
明るくても暗くても正確に動くわ。
・・・・・はなはだ失礼を・・・・・。



そんな、1時間以上の真っ暗体験だったが、半分以下の時間に感じた。
帰る前に、目を慣らすための薄闇に戻ってきたとき、
真っ先に思ったのは・・・・

「見えるって、疲れるんだ・・・・」

入場したはじめこそ、マジ見えない!と大騒ぎ。
無駄だと分かっていてもつい目を凝らしたり、
興奮したり。

でも途中から、とても解放された気分になった。
杖一本でどこまでも行ける気がしてずんずん、ずんずん。
しまいにはガイドさんを置いてけぼりにして、
「止まっててくださいっ。そのまま!」って、言われる。


途中からずっと、目はつぶっていた。
つぶっているほうが、他の感覚が生きてくる。
ビールの、ひとつひとつの味が立っている。
ヒトはもちろんだが、モノにも気配がある。
壁の気配と、木の気配は、違う。

いろいろなことがわかって、楽しくて、
そしてなんだかとても安心したんだ。
まっくらバーでそのまんま、眠りたかったよ!


やっぱり、お母さんのおなかの中を、思い出したのかな


・・・・だから、明るいところに出されて見えるようになったとき、
情報が多すぎてうるさい、処理しきれない、みたいな・・・・・。
急にこんな世の中に放り出されても困る、疲れる、みたいな・・・・・。


“見えない自由”と“見える不自由”
普通とまったく逆転した物の見方を得られました。


あれですよ、
見えない方はその分他の感覚が優れていますから、
結局ヒトなんて、プラスマイナスゼロなんですね本当に。
健常者・障害者って言い方も、そうなると違和感があります。


ガイドさんの「ひやまっち」はとっても声が綺麗な好青年。
バーの店員さんもとてもカンジがよく、
彼らがああいうエンターテインメントなカンジの職を
手にするのは素敵なこと。

そういう雇用の面でも、すごく意義のあるイベントだと思う。



ドイツ生まれで、世界で200万人が体験。
日本では去年、「グッドデザイン賞(ユニバーサルデザイン賞)」を
受賞しています。


詳しく知りたい方、体験したい方は、こちらを。

http://www.dialoginthedark.com/#contents


メールアドレスを登録しておけば、次回開催のお知らせを頂けますよ


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念を押しておくと、けっして、
「目の不自由な人はこんな風に大変なんですよ、
だから親切にしましょう」的な啓蒙イベントではありません。
自分の五感を再認識して、
目に見えるものの曖昧さ・不確かさを知る、痛快な機会です。

ブランド物とか顔の美醜はまるで意味をなさない世界。
人の本質が丸裸になる。
・・・・・同行の親友二人に言わせると、ワシは、
「騒ぎすぎ。しゃべりすぎ。やかましい」のだそうだ。


二人だって、うるさくぎゃあぎゃあ言いまくってたじゃん
ガイドさんにしつこく、質問の嵐だったじゃん。


一人は足元の橋が揺れた途端、「うきゃああああ」と奇声を放ち、
一人は物と間違って、ヒトの体を下から上へ撫で上げるという痴漢プレイ。
そっちのほうが迷惑だ。


・・・・・・あ。
突っ込まれる前に告白すると、
ワシも思い出せば、「やってもうた」だったことが。

人にぶつかったと思って深々と木に謝ったり・・・・・そして・・・・・
「おイモがあるよー、おイモ!」と言われて、
どこ?どこ?と手を伸ばしたら、
見知らぬ殿方の股間であった。

正直、すまんかった。


おイモって、アレだったのか?



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長くなっちゃったが、もういっちょ。
(伝えたいことが、たくさんあるのーーーー)


ガイドさんが言っていた中で面白かったこと。

「渋谷はすごく歩きづらい。新宿はまだマシ」


・・・・・・だよねーーーーー!
見えてても歩きづらいですもんねーーーー。
あらゆる騒音に溢れてて、道路が縦横ナナメに交差しまくってて、
感覚が狂う。

だって、まっくらイベント中、
「まっすぐ歩いていってください!」と言われたとき、

「まっすぐって、どっち・・・・・・・・?
と思ったぐらいですもん。



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キーワード
ユニバーサルデザイン グッドデザイン賞 プラスマイナス 視覚障害者 ダイアログ・イン・ザ・ダーク
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