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タマル産婦人科アクティヴバースセンターからの情報発信です
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甲状腺機能低下症と妊娠

2012年02月22日 | 産科編
甲状腺機能低下症という病気があります。
今、不妊外来でも1人、甲状腺機能低下症の治療をされている方が居られます。
この病気は不妊症や習慣性流産の大きな原因の1つなんです。

医学の進歩は日進月歩だと言われます。
私が研修医だった頃は甲状腺機能低下症は赤ちゃんにあまり問題を起こさないと考えられていました。
もちろん、甲状腺ホルモンをきちんと飲んでいれば、のことです。
ところが最近ではきちんと治療しているつもりでも、赤ちゃんに神経学的な発達異常が生じることが分かってきました。

赤ちゃんの脳は妊娠初期に著明な発達をします。
これには胎児自身が作る甲状腺ホルモンが影響すると考えられていたのですが、
お母さんが分泌する甲状腺ホルモンが赤ちゃんに移行して、赤ちゃんの脳を発達させることが分かってきた、ということです。
これが上の図の説明なんですよ。

そしてこの甲状腺ホルモンですが、
妊娠初期はお母さんから分泌される量が30%〜50%増えるのです。
もちろんそれだけ胎児が必要としているということなのでしょう。
ですから、甲状腺機能低下症という病気で甲状腺ホルモン剤を飲んでいる方は、
妊娠したら、すぐに薬の量を増やさないといけないのです。
いつも通りの量しか飲んでいないと、赤ちゃんに知能低下が生じる可能性があるということですね。

勉強になりましたか?
これと似た名前の甲状腺機能亢進症という病気は、いわゆるバゼドー病ですが、
機序は全く違い、もちろん治療も異なりますし、
また生まれてきた赤ちゃんが一時的にバゼドー病になるので、小児科で治療してもらう必要があります。

もう1つ、新生児の甲状腺機能低下症という病気もあり、これはクレチン症と言われ、早期に診断し、甲状腺ホルモンをあげないと、知脳の発達が悪くなります。
このため生まれて5日目に検査する、先天性代謝異常のスクリーニング検査の1つに入っており、全赤ちゃんが検査していますから、心配要りませんよ。

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追伸:もうすぐタマルさんの看護師さんが2人ほぼ同時に懐妊のため、産休に入ります。
このため急ぎ看護師さんを募集していますが、
看護補助さんも募集中です。看護補助さんは2月24日(金)までの期間限定の募集です。若くてやる気のある方、まだ間に合いますので、ご応募ください。詳細はハローワークインターネットサービスで調べていただけると分かります。
https://www.hellowork.go.jp/index.html

とりあえず、お電話を。

世界で一番美しいもの

2012年02月21日 | 不妊編
今週の不妊外来は、またまた2人の方が妊娠されました。
1人の方は、排卵誘発剤の自己注射で、です。

少し値段は高めですが、不妊外来に通う回数が極端に減りますから、精神的にも楽なのです。
しかも手応えとしては、けっこう妊娠率が高いように思います。
以前のような毎日通わないといけない注射は、たいへんだし、副作用も出やすかったのです。
ただし、産婦人科側は収益が減るんですよ。だって、自分で打つので、外来を受診する回数が減ったのですから。
でも本当は、妊娠してくださった方が嬉しいのですよ。

2月14日に放送されたNHK「クローズアップ現代」で、卵子の老化の話が取り上げられていたそうですね。
女性は加齢に伴って卵子が老化していき、妊娠しにくくなるという内容で、晩婚化がすすむ女性たちにはかなりの衝撃だったようです。
先日も40歳を過ぎた方が来院され、綾部市立病院、福知山市民病院と回り、タマル産に辿り着かれたのです。
残念ながら産婦人科といえど、産科と婦人科と、さらに不妊専門の医師が居ることを、世間の人はご存知ないようです。
時間を無駄にされておられる方が実に多いのです。
そしてその無駄にした時間は返ってこないのです。時間が最も重要なファクターであるにも関わらず。

若い子は若い子で、平気でタバコをスパスパやっていますね。
自分の持っている卵は、その人が生まれた時から持っているもので、環境の害によって、どんどん傷ついていく、というのもまたご存知ないようです。
男性の精子はたったの3日で新しいのを作っちゃうのですが、卵は新しく作れないのです。
生まれた時から持っている卵子が、毎月毎月ただ減るだけなのです。

体外受精をする時に人間の卵を見るのですが、実に美しいのです。
うちの子が夜空の星をキレイと言いますが、比較にならないくらい、もっと美しいのですよ。

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人間の価値

2012年02月20日 | 胎教編
今日、月曜日は生まれて1ヶ月目の赤ちゃんたちに会える日なので、とっても楽しみです。
妊娠中はお母さんも不安やら期待やらで複雑な気分になるものなのですが、
お産も済んで、1ヶ月ともなると、綺麗にお化粧もして、自然と笑みもこぼれるようになります。

昨年1年間で、201人の方のお産があったのは御紹介しました。
アジアでは2人に1人、北米、ヨーロッパでは3人に1人、そして日本では4人に1人が帝王切開になると言われますが、
タマル産ではどれくらいだったと思われますか?
答えは2011年も10人が帝王切開になられただけで、わずか5%でした。
実は1人の方は出産直前に紹介して、他院で帝王切開を受けられました。
ですから実際は5.5%ということになりますか。

タマル産では開業以来13年間、ずぅっと、6%以下です。月に1人も無い計算です。
私は以前勤務していた県立塚口病院で、過去10年以上に渡る10人以上の医師毎の治療実績をとったことがあるのですが、
私以外は皆、30%以上の帝王切開率でした。1人だけ20%代、私のみ10%代前半。
異常出産の多い病院でさえ、極端に帝王切開率を低く抑えていました。
そんな事も医師に意欲さえあれば、可能なのです。

さて最近、月曜日はレバレンド・ムーンの言葉を掲載しています。

人は自分の愛する相対が
自分より何千万倍
いや無限大の価値的存在として
生まれることを願います。
そのように神さまも
ご自身が愛する相対である人間が
無限なる価値的存在になることを
願われるのです。

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赤ちゃんに出会えます。



産後うつ病は早期発見しないと

2012年02月17日 | 産科編
丹波地域、産後うつ病ネットワーク第1回会合というのに行ってきました。
産婦人科医、精神科医、地域の助産師や保険師が集まってうつ病の患者さんを見つけ出してフォローするという趣旨でしょう。
国の健康日本21という政策の1つに自殺予防というのが掲げられたためです。
普段はあまりお目にかからない、精神科の先生方の顔を見られただけでも収穫と言えますでしょうか。

若い人の死亡原因の第1位は自殺だって知っていましたか?
私も医師になって2年目のことでした。
水頭症という病気の赤ちゃんを産んで、赤ちゃんはそのまま小児科に入院となり、自身は先に退院されたお母さんが居られました。
私は小児科に行った赤ちゃんのことばかり気になっていたのですが、その間にお母さんが家で自殺されたのです。
ご主人のご両親と同居されていたのですが、孫第一だったようです。
大きい病院に勤務していると、妊婦健診とお産の主治医が異なりますから、わずか数日の付き合いでした。
ですが、このお母さんの顔が今でも忘れられませんし、この経験が重く私にのしかかります。

丹波で開業して、柏原、篠山と2つの地域を見てきましたが、
とくにこちらは自殺率が高い地域です。
産後にうつ病になられた方もたくさん見てきました。
マタニティーブルーならば、1週間もすればすぐに治るのですが、
うつ病はだんだんひどくなってきます。
そして離婚する方も多くなって、さらに悪循環となるのです。
この違いを産後、早期に発見していかねばなりません。

これから赤ちゃんを産もうという方には、少々怖い話だったでしょうか。
ですがブルーなら誰にでも起こるのです。
そんな時、すぐに治るのだと知っていれば、恐怖に思う事もないのです。

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今年も200人超え

2012年02月15日 | つれづれ
年度末になると、いろいろな統計を報告する義務があります。

1日平均入院患者数、とか1人当たり何日入院しているとか。
1日平均外来患者数なんかはすぐに分かるのですけれど。
産婦人科がややこしいのは、赤ちゃんは普通は入院患者数に入れないことです。
光線療法をした数日とか、生まれた時に保育器に数日入った時などは保険入院になり、
赤ちゃんも1人の人間として数えなければなりません。
それ以外は赤ちゃんはお母さんの付属物としてみられます。まるで物みたい?

2011年はお産された方は201人でした。そう、200人越えです。ヤッター。
篠山市ではどれくらい赤ちゃんが生まれるか知っていますか?
おおよそ300人です。里帰りで出て行く方もあれば、帰って来られる方もあるので、里帰りの影響はありません。
丹波市から来られる方もあれば、三田市や丹波市に出て生まれる方もあるので、こちらもあまり影響しません。
だから3人に2人はタマル産で産んでいただいているのですね。
お産をするからには、たくさん産んでもらった方が賑やかになります。

ですが、産婦人科を開業するに当たっての損益分岐点は、だいたい月に20人扱わないといけないと言われます。
当院では1ヶ月に17人弱、これ以上赤ちゃんの数が減れば、公立の病院しか生き残れませんね。
外来を受診された方は、昨年1年間で7,589人です。
日祝日はお休みですから、1日24人くらいの方を診察しているわけです。
それほど多くありませんか。内科などではもっと多いのでしょう?
どうです、産婦人科のイメージが沸きましたか?

先ほど赤ちゃんが生まれたのですが、
赤ちゃんの幼いお姉ちゃんは、「お姉ちゃんのお腹の中にも赤ちゃんが居るんだ」と、言っていましたよ。
それに「赤ちゃんは血がついて、エーン、エーンと泣いている」んだそうです。
家族で産めて良かったね。これもLDR(陣痛、分娩、回復室が1つになった部屋)のおかげです。

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お姉ちゃんの弟も載っていますよ。

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