上の写真は、丹波市春日町の紗雪(さゆき)ちゃん、1月6日生まれ。
「礼儀正しい素直な子に育ってください。
お産は、あっという間に感じました。
今回は乳腺炎にならないように、気を遣ってもらいました。」
事前に赤ちゃんの名前を考えられることが多いでしょうが、
生まれた時の季節や、その日の天候なども名前に影響するものですよね。
女の子が続いて、男の子が生まれたら、「しめた」という幼少名を付けられた有名人も居られますよ。
いえ、今なら女の子の方が喜ばれるのでしょうけれど。
私が小学校高学年の時に放映されていたNHKの大河ドラマは、「勝海舟」でした。
主演は渡哲也さんでしたが、途中でガンで降板され、松方弘樹さんにある日突然変わられました。
初登場が後ろ姿で、振り返った顔がとても印象的でしたよ。今でも忘れません。
その相手役が仁科明子(当時の芸名)さんでした。
それを機に離婚、再婚されたのでしょう?
それから十数年、私が京大病院で研修医をしていた時です。
同級が7人でした。
私はその研修医長をしていたので、一足早く天理に派遣されて居なかったのですが、
残った6人と1つ下の学年が主治医をしたのが、仁科亜季子さんですよ。
病気は本人が発表されておられるし、むしろ子宮頸がんの早期発見のために尽力されておられるので、
発表しても問題は無いでしょう。
当時、早期ガンでは無かったのです。
進行ガンで、若いのに取ったのも子宮頸部だけでなく、子宮とその周辺まで大きく手術されています。
普通、若い女性の場合は、初期なら子宮頸部だけ切除して、妊娠できるようにするのですけれどね。
それで2人産まれた後は、もう産めなかったのですね。
今まで話して来られずに、今話されているのが、
広範子宮全摘出術という大きな手術の後の合併症のことです。
術後、尿意が無く、医師にすすめられてトイレに行っても、排尿できなかったと言われます。
次に赤ちゃんを産む時のように腹圧をかけて、ようやく排尿できたと。
子宮の両側には、尿の通り道である尿管が通っています。
子宮を切除する時に、もちろん尿管は残さないといけませんが、
尿管を動かす神経が、子宮の神経とある程度重なっているので、
術後に尿管が動きにくくなるのですよ。
尿管って、ミミズのような臓器で、しかもヘビが卵を飲み込むように、ぜんどう運動をするのです。
お腹の傷も大きかったでしょうね。
恥骨の上から、おそらくお臍の上までになっていたでしょう。
卵巣も切除されていたかもしれませんね。
その場合は、ホルモン療法を長く続けないといけません。
現在では、当時より子宮頸がんになる女性の年齢は、10歳ほど低年齢化しています。
ですから20代、30代が好発年齢なのですよ。
それで、20歳になったら子宮頸がん健診を受けましょう、ということになっています。
みなさんのところにも、20歳になれば、子宮頸がん検診の無料券が届いたでしょう?
ぜひ受けてくださいね。
そうすれば、進行した状態で子宮頸がんが発見されるなんていうことにはなりませんからね。
これは仁科さん本人が言われていることです。
年度末ですから、残っている無料券が有れば、使うのですよ。
余談ですが、その4年後、京大主催で、世界内分泌学会が京都の国際会議場で有りました。
私の高校の隣に有ります。小学校の遠足もここでしたしね。馴染み深い所です。
そこの外国人向けのレセプションで踊られたのが、
仁科亜季子さんのお姉さんの、岩井友見さんです。
この時、私も外国の先生たちを接待する役をしていましたよ。