たまおの星便り-32cmドブソニアン「さんだゆう」の航海日誌 N O W !!  

口径32cmの自作反射望遠鏡「さんだゆう」で房総九十九里から日毎夜毎、星海原に繰り出し、夜空を駆け巡る観測日誌。

・2017/6/3(土) 梅雨入り前のクリアー、無風、静寂の星空。

2017-06-16 | たまおの星便り

 日の出が一年で最も早くなる夏至前の2週間は2時半過ぎにはもう薄明が始まる。月没が夜半過ぎ、暗夜はわずか2時間ほどしかない。次の新月期、いや、梅雨明けの7月末までしばらく星空休業になるかもしれないと思いながら海岸に機材をセットした。この時期としては珍しいくらい透明度が高い。風もなく控えめの波音がかえって寂しげに聞こえる。
 まず南天から西に傾きかけたさそり座アンタレス近くで明るくなっている71Pクラーク彗星に筒先を向ける。今夜の15cm反射にはクローズアップレンズを何枚か組み合わせバックフォーカスを調整した自作のレデューサーが装着されている。これで合成焦点距離380mmF2.5の速射砲となる。何度か試写を重ねたフルサイズEOS6Dの視野周縁のコマ補正はまだ完全ではないものの夏の天の川近辺ではISO5000相当の25秒露出でも背景がカブッてしまう。
 西空のうしかい座にはC/2015V2ジョンソン彗星が輝いている。もうしばらくすると東京の光害にのみこまれてしまうだろう。さらにこと座のベガから南下したヘルクレス座には41Pタットル・ジャコビニ・クレサク彗星もあるが最も狙いにくい天頂付近ということもあり手動導入に失敗してしまった。
 時刻はすでに1時20分、薄明開始まで時間がない。あらかじめ用意したいくつかの撮影メニューにしたがって主に東天の星々を25秒露出で次々と約4°×6°の写野に捉えていく。
 太平洋上に明けの明星、金星が白く輝き始める頃、C/2015ER61パンスターズ彗星を狙う。大気が透んでいることもあって立派な尾がライブビュー越しに確認できる。
 2時50分、薄明開始がとうに過ぎても空は意外に暗い。牛歩のようにも感じられる初夏の薄明の中で梅雨前の星空行脚を終えた。(画像は左からC/2015V2、C/2015ER61、71P)

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