たまおの星便り-32cmドブソニアン「さんだゆう」の航海日誌 N O W !!  

口径32cmの自作反射望遠鏡「さんだゆう」で房総九十九里から日毎夜毎、星海原に繰り出し、夜空を駆け巡る観測日誌。

・2017/4/29(土)~5/5(金) 九十九里~北軽井沢往来ウィーク。

2017-05-17 | たまおの星便り

 3月初めからほぼ二ヶ月近く、なかなか晴れないか晴れても何かとタイミングの悪い日々が続いた。それだけに新月近い今年の大型連休には期待していた。特に前半は例年なら空を澱ませる黄砂も少なく好天の予報となった。
 29日連休初日の未明1時過ぎ、九十九里の浜辺は風もなく気温9度、天の川が頭上の空をきれいに二分して輝いていた。 久しぶりの機材の設置と調整に時間がかかる。まず長い休航の間に調達しておいたMCクローズアップレンズNo.1(焦点距離1000mm)をNo.5をベースにした自作レデューサーの直前に取り付けてEOS6D+15㎝鏡による星像チェックをした(画像下右)。焦点面までのバックフォーカスを微調整しながら画像を何枚も撮っているうちに時間が過ぎていく。2時過ぎにジョンソン彗星を狙おうとして当夜の彗星の位置情報を全くメモしてこなかったことに気付いた。車の中にパソコンはあるが吹きさらしの海岸にネット環境があるはずもなく彗星の観測画像は諦めた。止むなくメニューに従って東天の空を中心に撮影を続けていると40分ほどして透明度が極端に悪くなった。陸側を見ると巨大な霧の塊が海に向かって少しずつ押し寄せていた。その後10分もしないうちにあたりは深い霧に覆われ、天頂付近のベガも微かに見える程度になってしまった。しばらく待機していたが結局そのまま薄明を迎えることになった。
 そしてその夜には、海岸から250キロも遠く離れた群馬県北軽井沢にある友人の別荘観測所を訪れていた。久しぶりに会う星仲間数人と夜半前から翌日の薄明まで寝食忘れて高原ならではの透明感のある満天の星空を楽しんだ。時間がたっぷりあったので2年前に購入してほとんど使っていなかったコマ補正レンズMPCCをEOS6D+15㎝F4鏡につけてメシエ天体を何枚か撮った。MPCCメーカー指定のバックフォーカス51.7mmを厳格に順守した星像はフルサイズの周縁でもよくコマが除去されていた(画像下右)。レデューサー効果はないがメーカー純正品はさすがに違うと実感した。
 その翌日は早くも船橋に向けて下山、途中、プラネタリウム解説員としての勉強も兼ねて高崎市少年科学館に立ち寄った。満30歳になる船橋プラネタリウム館のGN-AT機(五島光学製)より一回り大きいGL-AT機を現役で22mドームに投映しているとあって肉声の生解説生ガイドを楽しみにしていたが、実際はすべて録音の音声自動ガイドだったので少しがっかりした。
 さらにその翌日は三浦半島の先、逗子の教会で仕事先の葬儀に参列、翌5月2日未明には快晴夜の九十九里に再び降り立った。ジョンソン彗星、41P周期彗星を撮影後1時間、何も気にすることなく昇りくる秋の星々を巡っていると西北西から白い雲の帯が見え始めた。数時間前には遠く日本海にあった雲が急速に南下して北関東から房総にかけて広がり一気に曇ってしまった。薄明を待つまでもなく退散せざるをえなかった。
 連休後半のこどもの日もきれいに晴れわたった。未明の気温10度、気象衛星画像によると明け方まで雲や霧の心配はほとんどない。ジョンソン彗星をまず狙おうとしたがほぼ天頂にあり鏡筒が三脚に干渉、接触してなかなか導入できない。諦めて41Pタットル-ジャコビニ-クレサーク彗星に筒先を向ける。その後、東天ペガスス座からみずがめ座付近の星野を流し撮りしながら「みずがめ座η流星群」を気にしていたが一個も見ることが出来なかった。3時過ぎの早い薄明開始にあわせて洋上低空のC/2015ER61パンスターズ彗星を狙い、さらにC/2017E4ラブジョイ彗星の崩壊した姿を超々低空に捉えようとしたがすでに薄明に星がかき消され始めていた。
 多少の雲霧、浮世の些事に中断されはしたものの星月夜を求めて走り回った距離は700キロ近く、忙しく楽しく疲労困憊の連休だった。
 

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