ベン・ハガノゲン伯爵のメモ

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幻想小説『言語特捜』第11話 正体

2017年03月08日 | 創作メモ

「彼らは仮面の部族といわれていて・・・」
 そう異族の男は太田にいった。
 太田は「一般のプレテナス星人と違うのか」と聞いた。
「そうなのだ。プレテナス星人はミナクの神という神を信じている。それを信じていない人々が一部にいて、彼らがその一般の信仰から外(はず)れている奴らなのだ」
 そう異族は答えると、太田はどう違うのだと聞いた。
「それがよくわからないのだ。宗教を信じているらしいが秘教を信じているらしい。・・・彼らの仮面の事だが・・・仮面についてもよくわからない事が多いのだ」
 それに対して「なるほど」と太田はいい、太田の発言に続けて異族は「彼らは秘教徒と呼ばれたり、部族と呼ばれたりしている」といった。
「部族?・・・・・はっ!ちょっと待て!「書物」という短篇には「部族」という言葉が出てきたが!」
「実は関係ある。あのフィクションでの田中は仮面族に会おうとしていたわけだよ」
「それにはどういう意味があるのだ?」
「召命されたのだ」
「召命?・・・なんだって?」
「田中は実はヒエダだ」
「ヒエダ?バカな、単なるフィクションだし、紙の中にあるものを・・・」
「違うのだ。言語は実在なのだ。「言語旅行装置」にかかってしまえば、ヒエダは実在となる。したがってあのヒエダは元は架空のものだが、実在となってしまう」
「信じがたいが、それを受け入れるとしても、田中という名前ではないか?」
「仮面族が仮面を田中に手渡すのだ。「悪魔」といわれている仮面。別名、「ヒエダ」という仮面を!」
「なんだと!」

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小説
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