ずっと先の先まで安心を  -たまだ輝義のブログ-

大分県議会議員 玉田輝義のブログ [文教警察常任委員/広域行政・行財政改革特別委員/定数問題調査会副会長]

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バイオマスの可能性と課題

2014-02-09 | できごと
 先週は、4日佐賀市、5日鳥取県倉吉市、6日岡山県真庭市と県外に。4日の九州各県議会議長会主催の九州各県議会議員交流セミナーのテーマは道州制とTPP。どちらも推進の立場の講師を呼んでの講演会で、いつの間にか国論を二分するようなテーマが、実にあっさりとセミナーで推進の立場で語られることに違和感を覚えながら参加しました。このことについては、また後日ここに書きたいと思います。
 5日の鳥取県倉吉市では、株式会社ウッドプラスチックテクノロジーの最新工場を視察させていただきました。ここは東京大学で開発されたプラスチックを木質繊維によって強化したハイブリット材料である新素材ウッドプラスチックを実用化して、大規模な倉庫などに使うパレットを生産しています。
 このウッドプラスチックパレットは、従来の木製のパレットと比較して①二酸化炭素排出量削減、②強度が強くたわみが発生しづらい、③燻蒸処理がいらない、④とげ、ささくれがないというメリットがあるということ。今後は建築資材としても研究開発を進めるということで、これからの拡大生産の可能性を感じ、地方にも立地可能ではないかと思いました。
 この会社の本社は東京。原嶌社長に工場を岡山、鳥取と中国地方に作っている理由を尋ねると「木材の供給体制と品質がしっかりしているから」ときっぱり。
 私も森林面積が広い地元・豊後大野市にとって、とても魅力のある事業だと思って視察をお願いしたのですが、木材をただ供給すればいいということではなくて、製品の原料として、例えば水分含有率を限界まで下げるなど、素材の品質を上げていくことについて課題をもらいました。

 6日の真庭市ではバイオマスツアーという形で、市内のバイオマス関連企業や施設を視察しました。まず、市の担当者から真庭市での取組みの概略を聞いて、市内の施設へ。銘建工業株式会社では木質ペレットの製造、木質バイオマス発電を。勝山健康増進施設「水夢」では、ペレットを燃料とする2基のボイラーで温水プール、プール内の室温、床暖房等を賄っている様子を。そして2011年4月に竣工した真庭市役所のバイオマスボイラーのシステムや太陽光発電システムや真庭バイオマス集積基地の様子などを視察しました。



 2005年3月31日に真庭郡9町村が合併してできた真庭市。面積は828㎢で森林は面積の約79%を占めています。バイオマスが合併市の市づくりの核になっています。わが豊後大野市でも再生可能エネルギーを地域づくりの大きな柱にしているようですが、その意味では大変参考になりました。
 またこれらの市内の取り組みを、バイオマスツアーとして真庭観光連盟が主催して、年間国内外から2,000人を受け入れているところもすごいことです。例えば豊後大野市観光協会が、市内の企業と連携して○○ツアーを主催して、国内外から2,000人を受け入れるということは一朝一夕にできることではありません。
 聞けばバイオマス事業の発端は、20年前、若手経営者を中心に立ち上げた真庭塾での学習の積み重ねから出来上がったということです。20年前にスタートを切ったところと、今、スタートを切ったばかりのところとでは、ずいぶんと差がありますが、何とかその背中が見えるところまで追いつきたいと思います。
 バイオマス事業の魅力、特に中山間地では木材資源の活用という意味ではとても魅力がある事業です。ただ、一般的には、木材を切り出したらそのまま原料として使えるというイメージしか持っていないのではないでしょうか。バイオマス事業の原料にするためには、需要側の要求に応えられる品質の原料づくりにいかに取り組んでいくか、ここが課題だと思います。
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東南海地震災害対策がスピード感を持って進められるように

2014-01-15 | 私のスタンス
 今朝の地元紙に、県が「大分臨海部の地震・津波対策検討会」を設置したことが報じられています。
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2014_138974732592.html
これは、一昨年(2012年)3月の第1回県議会定例会で行った私の一般質問での指摘も一つのきっかけになっていると思います。
 少し長くなりますが、当時の質問と答弁を議事録から引用します。大分市や海岸部にある県下各市の中心部や臨海工業地帯で引き起こされる液状化問題とその対策について県の基本的な考え方を聞いたものです。

◆玉田輝義議員 次にライフラインの確保についてであります。
 今度は地震・津波編の問題ですけれども、今回の地震・津波編の見直しについては、災害予防や災害応急対策を柱としたソフト面を中心に、いつ発生してもおかしくないとされる東南海地震等の巨大地震に対する緊急措置的な対策を行っているんですけれども、道路、上下水道、電気などライフラインが寸断された場合の確保策または耐震化について、やっぱりこれは今後、長期的に検討課題にされるべきだというふうに私は思っています。
 今回の東日本大震災の状況を目の当たりにすると、津波が押し寄せたとき、どのような対策をとるかが大きな課題となったんですけれども、その被害は、津波もさることながら、千葉県浦安市で起きたような液状化によるものではないかというふうに思っています。
 例えば、県下随一の人口密集地の大分市について言うと、市内には荷揚、新川、中島、長浜、大洲等々、そこが古くは海や河口の砂地であり、埋め立てられたことを示す地名が多いわけです。県庁舎より北は、ほとんどが海岸を埋め立てて造成した土地です。新しくは、大分臨海工業地帯の一号地から八号地までの埋立地。そして、コンビナートの火災も予想されます。このような地理的状況は、千葉県の浦安市と似ているというふうに思っています。大分市の液状化危険度マップでも、沿岸部を初め、大分川や大野川流域にかけて広く液状化の危険度が極めて高いとされています。
 巨大地震が発生した場合、対策本部は県庁内に置かれるというふうに思うんですけれども、その周辺が液状化すれば、対策本部の機能そのものもやはり大きく制限される。県内の市町村で市役所が海岸部の埋立地にある場合も、やっぱり同様ではないかというふうに思います。このため、建物の耐震化とライフラインの耐震化等の確保は並行して行わなければならないというふうに思っています。
 そこで、まず、県では、海岸部を中心に、どの程度の地震で、どの程度の液状化が、どの範囲で発生すると想定しているのか。その想定に対して、ライフラインの整備をどういうふうに進めていくのか。それから、今、備蓄している非常用の備蓄物資の保管場所の耐震性は確保されているのか。そして、建物の耐震性はある程度行われているんだけれども、千葉県のコンビナート火災で課題となった石油タンクのスロッシング対策、こういうことについて関係企業とどのように連携して進めようとしているのか、お伺いします。

◎広瀬勝貞知事
 ライフラインの確保についてもご質問をいただきました。
 東日本大震災では、三千五百カ所を超える道路の被害が発生いたしました。鉄道、港湾、上下水道などのライフラインも破壊、寸断されまして、甚大な被害が広範に及びました。震源地から遠く離れた千葉県浦安市でも液状化による被害が多発しました。
 ご質問の第一点目、地震による液状化の程度とその範囲についてどういうふうに想定しているかということでございますけれども、県では、平成二十年の三月に、海溝型地震と活断層型地震につきまして、地震動の動きや液状化などによる被害想定調査を行ったところでございますけれども、この調査によりますと、いずれの地震におきましても、震源に近い埋立地や砂州、谷底の平地において液状化の危険度が高いということがわかりました。また、震源から距離があり、地震動がさほど大きくない谷におきましても、河川の土砂堆積物などの影響によりまして、一部液状化の危険度が高い箇所が予測されたところでございます。これについては、ただいま図にして公表しておりますので、ぜひご参考にしていただきたいというふうに思っているところでございます。
 次に、二点目の広範な液状化の発生に伴うライフラインの確保策をどのように進めるのかということでございますけれども、災害発生時に円滑な物資を輸送するために、緊急輸送道路の橋梁耐震化だとか、のり面の崩壊防止対策を行うとともに、災害対策本部や避難所などの防災拠点を結ぶ複数の代替道路を整備してまいりたいと思います。また、耐震性の高い上下水道管の使用だとか、大分市臨海部へ供給する工業用水施設の耐震化など、給水ネットワークの再構築も急務だと思っております。
 三点目は、備蓄物資の保管場所の耐震性についてのご質問でございましたが、県が備蓄物資を保管しております建物十三棟はすべて耐震化が完了しておりますけれども、市町村につきましては、今回の計画見直しとあわせまして、浸水可能性や耐震化の状況などを確認して、必要な対応策を講ずるよう求めていきたいというふうに思います。
 さらに、四点目、石油タンクのスロッシング対策など、コンビナート企業とどのような連携をし、進めようとしているのかということでございますけれども、石油コンビナート地区の企業は、地震、津波や液状化対策について既に取り組みを始めておりますけれども、現在、各企業と関係機関でその取り組み状況や対応策の協議を行っております。今月中には石油コンビナート防災計画の見直し素案を作成したい、こう思っているところでございます。
 議員のお話のありました、やはり石油タンクのスロッシング対策というのは非常に大事なことでございまして、ここについても企業は新しい技術等々も勘案しながら対策を考えております。その辺を我々も確認しながら、コンビナート対策もやっていきたいというふうに考えているところでございます。
 私も、今回の大震災、ライフラインの確保だとか、耐震化対策の必要性を痛感いたしました。ただいま答弁申し上げたとおりでございますけれども、それで十分とは思いませんので、引き続きしっかりと対応するよう心がけてまいりたいというふうに思います。

 質問での指摘から今回の組織設置まで約2年かかっています。知事も答弁で「引き続きしっかりと対応するように心がけてまいりたい」と述べており、かなり急いで組織を設置したのだと思いますが、それでも2年です。今後も災害対策がスピード感を持って進められていくように、しっかりとチェックしなければならないと思います。
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第36回三重町新春歩こう・走ろう大会

2014-01-13 | できごと
 第36回三重町新春初詣歩こう・走ろう大会に行きました。と言っても今年は開会式だけ。毎年この大会に出場しているのですが、今朝方から体調が思わしくなくて、出場を断念。今年も完走していい汗をかきたかったのですが、残念。体調を整えて次回大会に再チャレンジしたいと思います。
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物事がウマくいき、幸運が駆け込むような年にしたいですね!

2014-01-01 | 私のスタンス
 昨年(2013年)の流行語年間大賞に「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「倍返し」と一緒に「じぇじぇじぇ」が選ばれました。
 「じぇじぇじぇ」のNHKドラマ「あまちゃん」は私も毎朝見ていました。
 このドラマには、地方に暮らす人々の様子が実に生き生きと描かれていたと思います。東京から帰ってきたアキや一時自暴自棄になったユイを温かく包み込む、そんな地方に息づく市井の人々の暮らし、「絆」もドラマの随所に織り込まれていたと思います。
 振り返えるとつい2年前、2011年の世相を表す漢字は「絆」でした。東日本大震災など想定外の大災害があったこの年は、改めて家族、友人、地域の「絆」を考えさせられました。「がんばろう日本」「がんばろう東北」のスローガンが、全国各所にたくさん見られました。
 しかし今はどうでしょうか。私たちの心の中で徐々に風化しているだけでなく、未だ16万人もの人々が避難生活をしているにもかかわらず、原発再稼働・輸出が着実に進められ、他方では「何が秘密かは秘密」の特定秘密保護法が制定されました。憲法の解釈変更の道筋も着々と進められています。政府自体が「絆」を引き裂くような政策を進めています。
 この流れを止めるのは1強多弱の今の国会では非常に厳しい状況です。しかしこんな厳しい状況にあるからこそ諦めずに、同じ思いを共有する者が連帯して、世論を盛り上げていくことが大事だと思います。幸い(と言って良いかはわかりませんが……)、大分県議会では会派が拮抗しているので、各会派の意見を尊重しない限り、円滑な議会運営ができない状態です。その意味では私たちの地方から生活者の声をあげていくことが十分可能でもあります。それぞれの地域で、1強多弱の政治状況を拮抗した形にしていくことが大切だと思います。
 今年は午年。馬耳東風の政権に対して、今は厳しい状況だが人間万事塞翁が馬という思いを持って次の機会に備えて、よりよい豊後大野市・大分県づくりのため皆さんの先頭に立って一緒に頑張ります。皆様から温かいご支援、叱咤激励をいただきたいと思います。
 今年一年が皆様にとって素晴らしい一年になりますよう心からお祈りいたします。
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生活の現場に「金」の輝きを

2013-01-01 | 私のスタンス
昨年(2012年)の世相を表す漢字は「金」でした。その理由を主催者は、「金環日食、ロンドンオリンピックでの日本人選手の活躍、東京スカイツリーの開業、山中伸弥教授のノーベル賞受賞など多くの金字塔が打ち立てられたこと」と説明しています。
 果たして、昨年は「金」のように輝いた一年だったでしょうか。昨年は、東日本大震災後、エネルギーや社会保障などの様々な課題に直面したにも関わらず、課題解決が先送りされた一年で、私には「金」の輝きがあったとは思えません。
ただ、「金」で思い当たるのは、毎週金曜日の官邸前デモです。原発のない社会を求めて、動員ではなく、普通の住民が自らの意思で参加しているあのデモです。大飯原発再稼働が焦点になった時には参加者が膨れ上がり、その数は15万人とも20万人とも言われ、今も続いています。また大分でも同趣旨のデモが繰り返し行われています。
特定の団体や政治勢力に属していない住民が、世代や職域を超えて自らの意思を表明する手段としてデモを行うことなど、東日本大震災前までなら予想できなかったことだと思います。この現象が原発問題だけでなく、雇用や格差是正など様々な課題に対して行われるならば、もしかすると将来に明るい展望が広がるのではないかと期待もしています。その意味でもこれは「金」に近いと思います。
一方、年末に行われた総選挙では自民党が圧勝。現実の壁は厚いことを痛感しました。今後数年間、新自由主義の政策が強力に進められるでしょう。その結果、私たちの地域はどう変わって行くか。小泉改革以降の私たちの地域の変わり様を見れば答えは容易に想像できます。併せて小泉改革になかった憲法改正(改悪)の手続きも着々と進められるでしょう。暗澹たる思いに駆られますが、この状況を何とか変えていかなければなりません。それには特効薬はありません。地域の中で私たちの考えに共鳴する仲間を増やし、直面する選挙を勝ち抜いていくしかありません。
原発について自民党は、3年以内に答えを出すということですが、これは実質的な原発推進です。官邸前デモに象徴される原発のない社会を選択すべきと言う多くの国民の願いは、届いていません。
原発を続けるか、止めるか、再生可能エネルギーをどう増やしていくかなど、今後の国のエネルギー政策の方針は、国民の生活を左右する大きな課題です。そしてこの問題に多様な意見が交わされるのは当たり前です。私たちは表明される意見それぞれがどこに軸足を置いた意見なのかを見抜いて判断しなければなりません。
私は、私自身が豊後大野市でこれからもずっと安心して暮らせることに軸足を置いて判断します。加えて福島第一原発事故によって被害を受けた地域、そこに住む人々の声を真摯に受け止め、学び、それを出発点にしてエネルギー問題を判断します。
住んでいた土地を突然追われ、今この時も避難生活を送っている福島の人々のことを思うと、原発の問題はエネルギーの問題というより、国民の安全をどのように確保するか、突き詰めると命の問題だと思います。まずはこの視点を持って議論し、エネルギー政策の方針を構築すべきだと考えます。

 昨年6月、私は会派の仲間とともに福島県、宮城県に伺い、行政関係者や避難者との意見交換の機会をいただきました。特に福島市、南相馬市の関係者から教わったのは、原発事故災害によって家族や地域が引き裂かれている事実でした。「私たちは、このまま忘れ去られて行くのではないか」との声に胸が痛みました。時間とともに原発事故の記憶が徐々に風化し、国民が事故を忘れて行くのではないか、と心配しているのです。
 振り返ると2011年3月11日の東日本大震災後しばらくは、「絆」という言葉が日本中にあふれていました。しかし今、絆という言葉を聞く機会は本当に少なくなりました。私の中でもあの大震災の記憶はどこか遠くで起こったこととして、風化しつつあります。
 ちなみに2011年の世相を表す漢字は「絆」。それがたった1年で「金」です。記憶は急速に風化しています。しかも事故も避難生活もまだ続いているのに、です。

昨年11月18日、三重町前内田区の区民文化祭で恒例の餅つきが行われました。そしてお餅を福島県南相馬市の「よつば保育園」の150人の園児に送りました。前内田の子どもたちが学習田で作付し、秋に収穫したもち米で作った餅です。一連の作業に参加して、低線量被ばくの危険の中で暮らす福島の子どもたちのことを考えた、という方も多くいました。暖かくなったらよつば保育園に行ってみよう、と言う声も出ています。
このように何かを通じて、私たちが福島の人たちと直接つながることが、特に記憶が風化しそうな今だからこそ、とても大切なことではないかと思います。被災地の皆さんと顔が見える関係を築き、事故被害を知らない私たちが原発事故の深刻さを知ることで、結果的に原発のない社会づくりを一緒に進めることができるのではないかと思います。
問題解決の方法や答えは、やはり「地域」「生活の現場」にあると思います。
私も皆さんの生活の現場が「金」の輝きを放つように、ずっと先の先まで安心できる地域社会づくりを目ざして活動していきます。よろしくお願い致します。
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