バカブンド

探し物はなんですか?

「ディナーダ」風がふくままに このアメリカへの夢 とりあえずの仕事だった

2017年10月13日 07時27分21秒 | ロード人
旅はこうして始まった

家族四人でのワシントンのクリスマス。
ラジオから流れて来るホワイトクリスマス、どこか心の中に寂しく聞こえる。
女房と上の子は一緒にケーキを作っている。俺は生まれたばかりの下の子の顔を見ながら、
先の事を考えていた「この家族を守らなければいけない」
今の夜中の仕事がいつまでも続くわけがない。社長は約束を守ってくれて、
昼の時間帯で仕事が出来るようしてくれれば、俺はアメリカにずっと住んでもいいと思った。
「食事が出来たよ」と妻が言って来た。
上の子供は本当に楽しそう「メリークリスマス」
生活パターンの反対の毎日、もう限界かも知れない。
「よく眠れない」
家族は気を使って昼は静かにしてくれる。夜の御飯は少し遅めで皆と食べる。
朝も俺の帰りを待って食べる。昼と夜は反対だけれど、皆とはいつも一緒。
でも、結局は家族が俺に合わせて無理をさせている。

店の女将さんが部屋に来た「天ぷら屋の責任者が辞めるの」
「助けてくれない」と言って来た。
俺は「以前に社長に言った話の返事を聞いていない。それに、今は店は経営が大変と聞いている。
俺がオープンの時に大変な思いをして、どうにか起動にのれたら、今の仕事に変わってくれといい。
今度は、昼の状態と人の件が上手くいかないから、又昼の方に変わってくれないかと言う。
何か都合よく人を使おうとしていない、夜中の仕事は利益も出て順調と聞いている。
とりあえず、社長と約束した件の答えを聞いてからだ」
女将さんはがっかりしたように「解った」
数日後に社長は日本から飛んで来た。夜中の仕事明けで話し合い、
社長は「昼の経営がきつい。責任者を日本から呼んでも上手く行く保障がない。
このままでは、昼のやり方を変えなければならない」
「変えて上手く行くのならば、変えた方が良いではないですか。
例えば夜だけの営業にして人も少し減らす」社長もそうしようと考えていると言う。
「それと、今は夜中のビジネスの方が順調で利益が出ている。金の成る木と言う感じではないですか。
以前に私が話した、昼でも出来る体制と場所の確保の件はどうですか」
「うん・・・、当分無理だな、給料の件ならいくらでも相談に乗る」
「金だけの問題ではなく、体もきついし、又、いつ人が辞めるわからない状態では、
長続きはしないと思いますが」
「その時は、そのビジネスは止める」
「えっ、俺達の仕事はとりあえずですか」
「それがビジネスだ」
その時、俺は心の中でもう終わりだと思った。
その後は言葉がないので失礼した。

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