フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

初鰹

2017-05-19 23:27:57 | Weblog
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窓越しに青葉が目に入ってくると「目には青葉 山ホトトギス 初鰹」という句が浮かびます。これは山口素堂という俳人の句です。この江戸時代中期の俳人のお陰で鰹に初という字が冠されて特別視されるようになりました。なんでも、江戸っ子は女房を質に入れても食べたと言われ、仲間より早く食べればそれが自慢の種でした。鰹は五月頃から、黒潮に乗って遠州灘から伊豆半島、房総沖まで北上するそうです。鰯を餌に一本釣りします。土佐の一本釣りは有名ですね。
さて先ほどの句から川柳が生まれました。目と耳はただでも口は銭がいる。これは青葉や、ホトトギスの鳴き声は只で見たり聞いたり出来ても鰹を口に入れるのはお金がかかるという川柳です。江戸っ子の中には今で言う何十万円も出して初鰹を食べたそうですから、粋もここまでくればアッパレですね。現在では、野菜や果物、魚が年中手に入りますから、走りや旬がわかりづらくなりましたが、鰹だけは別あつかい。その価値なんでしょうね。
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