フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

眺める

2015-07-02 20:27:29 | Weblog
梅雨の長雨と言いますが、眺めるという言葉の語源は長雨だそうです。長雨が続くと仕事が出来ず、ボンヤリと外を見ています。そこから眺めるになったんですね。
さて今の国会では安保法制の審議のために大幅な会期の延長がなされました。安保法制の他にも重要な法案が目白押しです。その一つが議員定数の是正法案がどうなるか私は興味を持って眺めています。党利が交錯するだけにどんな決着になるのか興味深々です。「玉虫色の決着」と良く言われますね。玉虫色は曖昧なことをネガティブに表現する言葉です。玉虫の羽は光線の加減によって色々な色に変わって見えます。ですから解釈によってどちらともとれるわけです。改革案がこの玉虫色にならないか心配なんです。安保法制の審議の蔭で玉虫色法案がすうっと通らないようにしっかりと国会関係のニュースを意識しなければなりません。
我々は往々にして模様眺めが多くなってしまいます。身を切る改革が出来るかどうか、ちゃんと眺めましょう。