フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

五月病

2015-04-30 23:35:18 | Weblog
明日から五月、となると、よくコラム欄に「五月病」という文字が踊ります。先日、新聞に元大関の魁皇、現浅香山親方が相撲界にも五月病があると書いていました。3月の春場所で初土俵を踏む力士が理想と現実のギャップに直面してかかる病です。もちろんサラリーマン世界から生まれた、いや、学生から生まれた言葉からかもしれませんが、どの世界にも五月病はあるようです。
大きな夢を持って飛び込んだ世界でこんなはずではなかったと思うことからスタートする病気です。大人達からいやになるほど夢を持てと言われて描いた夢が遥かに遠くにしかない現実。夢さえ持てばすぐにでも叶えられるという錯覚も持ってしまっているわけです。一歩一歩コツコツというプロセスが抜け落ちてしまっているのです。私も入社当時は番組をひとつ持てば、人気者になれると信じたこともありました。
少しずつ実力をつけて進むことの大切さを夢を持つと同時に教えることが必要です。そうすれば五月病にかかることもなく、過ごせると思いますよ。