フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

寿命の延び

2017-03-24 23:19:06 | Weblog
戦後72年の経過で成人の余命は80代へと一挙に20年以上も延びました。というか人生において20年を新たに手に入れたことになります。しかし、この20年を生きるすべを手に入れたとは中々言い切れないのが現状です。なぜか定年後の口癖に「今さら」とか「この年になって」が多くなっていませんか。これらの言葉を封印して、チャレンジの場にするように心がけることが必要です。そうでなければ気持ちが痩せ干そっていってしまいます。
先日も気象予報士の資格試験で60才以上の人が数多くチャレンジしました。この姿勢こそが今の高齢化時代に求められるのです。私が良く使うネタに年寄りには「教養」と「教育」が必要です、と話します。教養とは、今日、用があること、教育は今日、行くところがあることです。つまり世間とかかわりがあることを実感出来ることが大切だということです。分かりにくいとすれば、自宅以外の会社に代わる空間を見付けることです。趣味のサークルなんか良いですね。
さあ、長生きしましょう。

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残業

2017-03-23 23:59:51 | Weblog
働き方改革が話題の中で残業についての問題点がクローズアップされています。そういえばサラリーマン川柳に「残業は するなこれだけ やっておけ」「ノー残業 居なくなるのは 上司だけ」と苦い秀作が出ています。残業は確かに難しい問題です。私が現役の頃は、アナウンサーという好きな仕事だったせいか、残業という言葉は頭の中に全然ありませんでした。もちろん早くアナウンサーとして認められたいというプレッシャーはあったのですが、どんなに遅くなっても残業という感覚はなく、むしろ長い時間仕事に携わっていられることの喜びが大きかったです。
もちろん、今の過重な残業を肯定しているわけではありませんよ。好きな仕事につけるのはこんなに素晴らしいことだと伝えたいだけです。繁忙期には長時間の残業が認められたようですが、嫌々やる残業と喜びに満ちた残業ではストレスという点では雲泥の差でしょう。働き方改革の中に仕事を好きになる工夫をして見ることですね。

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名前

2017-03-22 23:29:45 | Weblog
これから、各会社で新入社員がぎこちなく名刺の交換をする光景が見られることでしょう。取り引き関係の先輩の皆さんも単に名刺を交換だけでなく、名刺の中の名前について感想の言葉を述べて欲しいですね。自分も新人の名前が記憶として残りますし、新人も嬉しいものです。
さて珍しいユニークな名前は得な部分が多いですね。但し漢字の数が少ない場合は名前を記入する際にはバランスが難しいです。姓名で二文字の場合は特に難しいですね。名前にはこんなエピソードがあります。昔の映画の登場人物の名前は台本が手書きだったせいか画数の少ない名前が多かったということです。また、先ほどの二文字の名前の人が得をしたのは、学校のテストのときですね。試験のスタートが早く切れることです。逆に画数の多い名前の生徒はスタートが遅れるとぼやいていました。
それはともかくとして名前はたった一つのものを指す固有名詞です。誕生したばかりの子供に夢を託して命名したことを親は忘れてはなりませんね。

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春雨

2017-03-21 20:23:59 | Weblog
「春に三日の晴れなし」という言葉があります。低気圧と高気圧が交互にやってくるからです。月形半平太の台詞でお馴染みの「春雨じゃ濡れて行こう」がありますから比較的暖かな雨かと思うのですが、横殴りの雨に冷たいものを感じることもあります。濡れて行こうというのは横殴りの雨だから傘をさしても仕方がないという解釈も成り立ちます。その他に春雨には「木の芽おこし」や「桜流し」があります。木の芽おこしは木の芽が膨らむのを助けるという意味があり、桜流しは桜の花を散らしてしまう長雨を表現しる言葉です。昔の人の感性がしのばれます。
それだけに桜に託す人生訓も多く作られました。その最たるものは「散りぎわの良さ」「潔さ」です。私はそれよりも桜の花の団結力に目を向けたいですね。同じ木に咲く桜は、最後のつぼみが咲くのを待ってから散り始めるそうですから、仲間を大切にする精神を表していると思います。それよりも、咲いている時だけ近づく「花友(かゆう)」には絶体なりたくないですね。

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変わる

2017-03-20 21:07:05 | Weblog
久しぶりに出会った友人と挨拶の後に交わす最初の言葉は見た目の変化を言い合いますね。先日も「痩せたねぇ」と言われました。変化というのはこうした見た目の変化と内面の変化があります。内面の変化を表す見事な言葉があります。
『変わらずに生き延びる為には、変わらなければならない』この言葉は1963年にイタリアで製作されたルキノヴィスコンィ監督の作品「山猫」の中で、バートランカスターが演じる老公爵が発したものです。そういえば、伝統の味を誇る老舗のご主人も同じようなことを言っています。「創業何百年と言っても全く味を変えていないわけではありません。その時代にあった味を少しずつ取り入れているんです。少しずつ変えていくことが伝統の味なんです」頑固に元の味に固執するのではなく、今風の味を少し加味していくことが伝統を守る方法だと言うんですね。
人も自らが時代の懐に抱かれに行くことによって、存在感を増すことが出来るのです。

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春休み

2017-03-19 23:36:40 | Weblog
学生にとって宿題のない春休みは一番嬉しい休みでしょう。こうした休みこそ学ぶことがありそうです。その第1は、学校や家族がどんなにしっかりしていても、最終的に自分を守れるのは自分しかないという当たり前のことを厳しく教えこむ期間にしなければなりません。合わせて何をしてはいけないかを聞かせてやることも大切です。満たされる幸せよりも不足の中で工夫する喜びを教えることです。それと長い時間、一緒にいる間に服装を含めて乱れがないことを確かめることです。特に我が子を他人の目で見つめ直すことです。春休みは。
子供は放っておけば「非日常」に向かいがちです。それを食い止めるのが親の責任です。それが親にとっての宿題になるでしょう。子供に何かあった時に「我が子に限って」という台詞を吐かないようにする為には、この短い休みを貴重な春休みにして欲しいものです。

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天井効果

2017-03-18 23:57:16 | Weblog
タイトルはスポーツの世界の言葉で「シーリング・エフェクト」の直訳です。能力にばらつきのある集団の中で練習すると、中程度の選手は上手な選手を手本にします。しかし、手本にされる側は、低い方に合わせますから、伸びが鈍化する現象の事を「シーリング・エフェクト」と言います。上手な側は、もっともっとということで、レベルの高い集団に身を投じるのですね。日本からアメリカ大リーグに挑戦することに当てはまるでしょう。
今のWBCに選ばれ、優勝を争っているチームの選手は幸せです。外国選手から学ぶことも出来、自身のチームもレベルの高い選手ばかりですから、シーリングエフェクトとして最高です。ですから勝ち進むにつれてさらにチームの力も上がってきています。いまは控えにまわっている選手でも、練習でも実力がどんどん上がるチャンスにつながります。
実力のあるチームいるメリットはそんなところにもあります。

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日本野球

2017-03-17 23:20:22 | Weblog
20世紀始めに活躍した大リーガーに、球聖タイカップがいます。アメリカで野球殿堂入り第1号、首位打者12回、打撃の全タイトルを制覇した大選手ですが、彼が書いた自伝に「盗塁と重盗、多彩なバント、流し打ち、守備陣のすき間を抜く単打という野球に戻るのを待っている」と書いています。誰かが思い浮かびますね。そうです。イチロー選手が実践していますよね。
とはいいながら、WBCの各国の戦いぶりは、こんな戦いとは別なところにあるような気がしませんか。やはりパワー野球が一番のようです。日本の野球は、他国のプレーぶりとは多少違った、スモールベースボールの味も含まれています。それだけに他国からみた侍日本のチームは奥が深いように見えるでしょう。そこに、筒香、中田、トリプルスリーの山田というホームランバッターがいるのですから、スモールだけではなくパワフルな野球も出来ます。
さて、不思議なのは、外国の投手は何故ボールが揺れるのでしょうね。

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趣味

2017-03-16 23:08:09 | Weblog
大学の卒業式を控え、入社する会社への研修を始めている新入社員もいることでしょう。迎える先輩社員は話しかける切っ掛けに「趣味は?」と訊ねているかもしれません。ところで最近の履歴書には趣味の欄があるのですか?かつては趣味の麻雀を通して先輩と仲良くさせて貰ったのですが。
趣味は人生を豊かにすると言います。かと言って色々手を広げるとどれも中途半端に終わることがあります。やっているという達成感は得られません。つまり「多趣味は無趣味」になりかねないのです。ですから早めに一つの趣味を決め、そして究める努力をしておくことです。そうすれば、その趣味を通してかけがえのない人の輪を作ることが出来ます。
新入社員は先輩に迎合することなく、自分自身の趣味の的を絞ることが何より大切です。自宅、会社ともう一つの空間を持つことが、人としての奥行きを持つことになります。人生をやり直すことが可能ならば、改めて良い趣味を見付けたいですね。

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高齢者

2017-03-15 23:34:20 | Weblog
毎年全体では減っているのにある範囲では変わっていないのは?そうです。高齢者の交通死亡事故です。ということは、高齢者の死亡事故の全体に占める割合は増しているわけです。そこで75才以上のドライバーに医師の診断を義務付ける改正道交法が12日に施行されました。認知症の診断も含まれるようです。
これまで65才以上としてきた高齢者の定義を75才以上に見直すよう日本老年学会などが提言しました。また、政府も高齢者の定義の引き上げを検討中らしいです。確かに今の高齢者は5才から10才は若返っています。75才前の私としては、高齢者の枠から外れることは何となく若返った気分になりますから、定義替えは歓迎ですがね(笑)。
こうして健康寿命が延びていることは間違いありません。しかし体中の機能がそのまま延びたとは断定できません。そこを慎重に自分で判断しないと高齢者、いや高齢者でないとの区別だけで自分を決めつけてしまうと、運転者として大変な事になってしまいますね。

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