マルガリータのつぶやき

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'17 <フジコ・ヘミング リサイタル>は<人間フジコ・ヘミングファン>でいっぱい

2017-06-22 12:03:09 | 日本のオペラ・コンサート・演劇
昨夜、遅ればせながら<フジコ・ヘミング>をはじめて聴いた。
台風のような嵐で錦糸町・すみだトリフォーホールまでは無理とキャンセル覚悟でいたが、
出かける5時過ぎに、風はあるが雨が上がったのはラッキーだった。

その<フジコ・ヘミング ピアノリサイタル>は、変っていた。
まず、会場にはクラシック独特の緊張感がない。下町だからかなくらいに考えていたら、
前半の40分間、後ろの老女のいびきに悩まされ、いびきとともに「別れの曲」はないでしょうと、
なんどか後ろをふりむいても、まわりもなんの注意もしない。
舞台の御大のミスタッチやモタモタ感も場内に合わせているのではないかと思えてくる。

ただ、前半最後のドビュッシー「月の光」は画家が弾けばこうなるのではというように、一瞬の印象的な夢だった。
後半のベートーベン「月光」もそんな流れの延長で、リストも「カンパネラ」も、、
やっと静かになった後ろのおかげで、だんだんリラックスして「フジコ・ヘミング」のペースにはまってきた。
 実の弟の叫ぶ勝手不遜な「ブラボー」とか、まるで彼女の家のサロンコンサートにお邪魔しているムードだ。

「フジコ・ヘミング」のファンは人間「フジコ・ヘミング」のファンで、純粋な音楽ファンとは一味違うのだと、やっとわかった一夜だった。











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