むぎわら日記

日記兼用ブログです。
日々の生活(主に遊び)、スナップ写真などを載せております。

めぐらし屋(堀江敏幸)新潮文庫

2017年06月13日 | 読書

淡々とした地方都市に暮らす40代独身女性の日常がつづられている話というと、読みたくないはずなのだが、この人の場合は違う。

堀江氏の書く文が気持ちがよい。

わたしは、あまり文のおもしろさとか味わいとか気にしない方で、文は伝えるべきことが伝わればそれで良いと言う感が方が強い。

だけど、この人の文は1文が長く一見、読みにくそうに見える。読んでみると、川の流れのようにサラサラ流れて、どこへ流されていくのだろうという期待感を持たされてしまう。

1文、1文がそんなだから、書いてあること自体が、どうでも良いことでも引き込まれてしまう。

文章と言うより文の達人だ。

新聞に連載された長編小説なので、約7ページごとに区切りがあり、そのたびに引きや山場(と言っても日常の範疇)があり、退屈しない構造になっている。小さな謎を追いかけていく辺りはエンターテインメントの手法なのだ。

そんなこんなで、純文学で地味に楽しみたいときには堀田氏の小説がおもしろい。

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