匠三刻#(たくみつどきしゃーぷ)

平田匠と「TAKUMI DuO」応援ブログ。及び管理人の『僕の1日は、昨晩の反省を鼻で笑うことから始まる』

瀬戸内少年野球団を悪友と

2007年08月02日 | 音楽
僕の姉貴が好きな芸能人はとても分かりやすくて、要するに川合俊一であったり、仲村トオルであったり、松岡昌宏だったりする。決して近藤真彦でなく、風間トオルでなく、永瀬智也でない。多分中居正広や稲垣吾郎より木村拓哉だと思う。きっと野口五郎でなく、西城秀樹でなく、郷ひろみのはずだ。

そんな彼女が最も嵌まっていた芸能人といえば、それはもう田原俊彦をおいて他にない。そのおかげで(所為で)今でも哀愁でいともハッとしてGOODも君に薔薇バラハートは赤い薔薇もそらでオケのバッキングまで完璧に歌えるはずだ。おかげで(所為で)It's Badつながりで久保田利伸を知ることが出来たし、グリコアーモンドチョコレートをいまだに銀紙を半分だけ取って「パキッ」ってやって一人でほくそ笑むし、中山美穂から50/50つながりでカリプソってリズムの種類と小室哲哉に触れることができた。

そう、当時はアイドル映画真っ盛りで、一方は角川ー大林宣彦ー薬師丸ひろ子もしくは原田ともよに来生兄弟主題歌って流れとジャニーズ万歳映画でにっちもさっちもいかないんだイェーって感じだった。(時をかける少女の話をしようと思った途端これだに、何かしらまた何とも言えない不思議なつながりを感じる)。

その流れに「実は俺たちタヌキだったんだ!」なんて衝撃の展開が待ち受けるたんたんたぬきのチェッカーズやら、この間、町田康を殴ってまたまたグレーな時の人となってしまったのっぽなお兄さんとこれまた殴り合いの喧嘩をしつつコンプレックスの塊だった吉川晃司の主演映画やらがのべつ幕無しに流れるなか(ちなみに僕の人生に深い影響を与えているフレーズはこの吉川さん主演の「すかんぴんウォーク」だったりする。しかも内容じゃなくてそのパンフレットのあらすじ紹介の一文だったりするから世の中、何が起こるか分かったもんじゃない。だから僕は身の回りにあるもの、おこるものをスルーできなくなっちゃってる)、僕はよく姉貴に連れられてそのアイドル映画を片っ端から観ていたそれは小学3~4年生のたぶん夏休みの出来事。

姉貴は散々いやがってできる限り僕を連れていきたがらなかったわけだけど、話を理解できないくせに、その場の色めき立った空気になんとはなく、ハレの気配をむやみに嗅ぎ取って、とにかくその場に連れていってもらいたかったのを覚えている。で、やっぱり意味が分かんないもんだから途中で騒ぎ出すは映画につっこみをいれだすは(それも小学生ならではの浅はかな興ざめチックなつっこみを)で、多分僕が姉貴の立場だったら絶対に連れていきたくなかっただろうと思う。ああ、姉ちゃんありがとう。末っ子でよかった。おかげで「ジェミニ」って単語が双子って意味だってガキの頃から知ることができて、オイラは小学校でヒーローだったですよ。聖闘士星矢も上から目線で語れましたよ。

そんな僕もやがて成長し、いろいろなことをわかるようになり、その時期にやってきたのが瀬戸内少年野球団ー青春編ーだったりするわけで。ボクシングの夢に破れちゃうわけで。かつて遊んだグラウンドを思わず訪れてしまうわけで。淡い恋の思い出をたどってしまうわけで。その時の僕と言えば、主人公の田原俊彦が回想するあの「時期」がまさにリアルタイムだったりして、どうにもこうにも下腹部のあたりに熱がこもっちゃって(エッチな意味じゃないよん。あ~でも入ってるのかなぁ?わかんねぇや)背中がうずうずして大変だった。その原作が阿久悠さんだと知ったのはもっとずいぶん後のこと。

知らず知らずのウチにお世話になってたことは数知れず。
林檎殺人事件であり得ない単語の構築にその当時はただ笑い転げ、勝手にしやがれで初めてハードボイルドの匂いをかぎ、山本リンダの数々にプロとしての心意気を感じ、そうかと思えばなんだよ、スターダストボーイズも夢光年もあんたか、あの鐘をならすのもあんたか、今日もどこかでデビルマンなんて一生忘れないぜ、ウルトラマンナンバーシックスって掛け声は僕がリアルタイムで実写のウルトラマンを見た最初だぜ、コナンにまで顔だしてんのかよ、そーかあんたか高校生サッカー選手に振り向かせないのは、青春時代の真ん中はあんたの言う通りだったぜ、S.O.S!S.O.S!こんな僕を笑って許して、渚とシンドバットを組み合わせられるのはあんただけだぜ、きりきりまいよきりきりまいよ魔球がハリケーンになったと思えばもしもピアノが弾けたならなんて言われたらどうにもとまらないぜ、だって僕にもピアノはないしあんたに聞かせる腕もないんだ、いつでも心は半開きの空回り、伝える言葉も残されて遠ざかってばかりだよ、せめて少しは格好つけさせてくれ、ネタ振りしてる間にブーメランブーメランきっとあなたはあなたの作品の中でいつだって戻ってくるだろう…

って違うんです違うんですあそぶ気はなかったんです、すみません。
まあ言いたいことはですよ、いつかわたしの青い鳥を見つけるその日まで、さらば涙と言わせて下さい。また逢う日まで。

お疲れさまでした。安らかに。



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2 コメント

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阿久悠さん (ぼちぼち)
2007-08-02 18:43:31
ずいぶんお痩せになった顔を雑誌で見かけたことがあります。70歳ですか。その齢を「若いのに…」と近親の人々がいうとき、その「若いのに…」はけっして時間的なものじゃないんでしょうね。私は、もっといっしょに生きたかったのに…と私は理解しています。先日、知人がかなり齢のはなれた男性と結婚しました。なんか、そのときのこと思い出しています。今日は、ネガティブです・・・だから、ざるそばさんの文章にいつも以上に救われました。
ところで、岐阜でライブって、本当にされるんですか?
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なつかしや (雑歌屋)
2007-08-03 02:10:01
懐かしい名前が乱立していますね。
もちろん高校で覚えた名前ですよ・・・
フランスも、名俳優が亡くなりました。

パソコン直ったよ!!


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