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短時間で切り替わるVyOS冗長ネットワークを仮想環境で試作

2017-10-05 23:34:06 | Linux
匠技術研究所

短時間で切り替わるVyOS冗長ネットワークを仮想環境で試作


いつもアクセスありがとうございます。匠技術研究所の谷山 亮治です。
VyOSソフトルーターで冗長ネットワークの試作をしています。冗長構成上のルーターが停止しても、短時間で通信が復旧するようにします。仮想環境で概ねのネットワークの性能を試してから、実機での実装を行います。

GUIはなく、コマンドで設定を行います。コマンドでのルーターの設定に慣れている方であれば、ネットで「何をしたいか」で調べ、コマンドラインのヘルプ機能で辿ることで設定ができます。

VyOSはオープンソースのルーターOSで、Vyattaプロジェクトからフォークしたものです。
DebianLinuxを基に、ルーター用途に特化しています。Vyattaプロジェクトは最初に買収された Brocadeから2017年にはAT&Tに買収されています。

実はLinuxはルーターエンジンそのものです。ルータとして必要な機能をまとめ直したものが、VyOSで、Debianのリポジトリや、指定のリポジトリから一部のソフトウエアを追加してインストールすることもできます。なので、お好みの機能を追加したルーターにすることができます。自分でLinux環境で開発するイベント監視機能で、ルーターを制御したり、イベント通知や、統計情報のメールを出すこともできます。とてもオープンなルーターです。

通信機器で一般的な、コマンド操作で設定を行い、設定はコマンドとは異なる表現系のテキストで保管されます。このテキスト形式をコピーを利用して、相似のルーターを容易に作ったり、障害対策を行います。

今回の試作は、UbuntuのKVM(仮想サーバー基盤)を使い、その上に複数のVyOSルーターを立ち上げて、冗長ネットワークを構築しました。仮想とはいえ実際のVyOSで組むので、ほぼ現実に即した評価ができます。だんだん、テスト環境を広げて、近日中に仮想環境を物理環境と結び、ヤマハの実機との連動も試し始めます。


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