眠られぬ夜に

こんにちは。紺乃卓海です。ようこそ、いつでもなにかがはんぶん?ニッキへ☆

傍観の距離

2012-05-10 | ペット


まだ八重桜がのこるころ、雨上がりの近所をぶらぶら歩いてみた。
うなぎやさん。郵便局。雑貨屋さん、ゆるやかな坂を登って頂上のやぶそば屋さん。よろずやさん。
川に架かる橋のうえから
小学校の桜と、となりにならぶ中学校の桜をながめていた。

校門の前に立っていた守衛さんが橋を歩いてきて
私を立ち去る間際に
「あそこの桜が一番キレイなんだよ」と耳打ちをしてくれた

黙って咲くものならなんだっていいくらい
暴力的にうつくしいものを求めていた
そのくせ
花見にも夜桜見物にも行かず
目を閉じれば浮かびあがる満開の木々に名前をつけながら
過ごしていた


こんな近所に
八重桜。
やわらかいから名付けなかった。
キレイだなあと思いながら、一時間くらい見上げていたかもしれない。

(そうだ、この日わたしは郵便局へ速達を出しに行ったんだ)

帰り道、クビの折れたチューリップをみつけた。
咲いたまま倒れるなんて
割り箸で添え木をたててあげようかともおもったけれど
大丈夫、球根が太るから、と言われたので
しばらくしゃがんで見守るだけにしておいた
見守ることしかできない
咲いたまま倒れても
いちめん吹雪くように散っても

傍観の距離が
春はあやふや。








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コンビニで朝ご飯を仕入れるまでに思ったこと

2012-04-23 | まごろも(カメラ)


夜でもない朝でもないくらがりに
部屋を抜け出して
湿った空気を呼吸する

にぎやかな街の大通りにだれもいない
駅まで続く歩道にもだれもいない
静まりかえるこの時間がいとおしい

傘が苦手だから
髪を濡らしたまま
車道の真ん中に立ってみた

背後から 右の脇道から左の死角から 振り返っている瞬間の前方から
いまにも車が突進してきそうな気がして
とても落ち着いてはいられなかった

雨の音だけがひびきわたる
しずかなみちに
昼間の幻影がみえかくれしている、こびりついた幽霊みたいに
染みのとれない布みたいに
うすく




ぺりぺり剥がれてゆくなにかをやさしく押さえるてのひらのように
地肌は雨に包まれて 寒い

表面を失くしてしまったアスファルトの空間に
てんてんと点る信号のひかりが
容赦なく混じり込んで


踏みしめる地のもろさをいとおしくおもった


(コンビニで朝ご飯を仕入れるまでに思ったこと)

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立つ

2012-04-09 | 散歩

桜、きれいに咲いていました。
アスファルトの下に、しっかりと根を張っているのでしょうね。
こんなにおおきくひらけたなら
さぞ気持ちよいだろうな と花を見上げていました。
ここは住宅街の一角ですが
甘くてぬるい春の匂いが漂っていて
ふらーふらと歩くには絶好の季節になりましたね。





こちらは白木蓮か、コブシなのかわからないのですが
枯れかけている姿が美しかったので。
ご近所さんのお庭の木です。


ずいぶん更新していませんでしたが
その間、短歌を再開したり
訳詞の下訳をお手伝いさせて貰ったりと
楽しく活動させていただいていました。
ありがたいことです。


身辺の状況が変わり
今は少し動きをストップして
いったん身のうちに沈み、最も安全な自身の中で頭をからっぽにし
ゆっくりとゆっくりと状況の整理をしている段階です。

頭が混乱するような出来事がおこったら、まずすっと思考を体内に収めてしまう
これ、私なりのアタマ整理方法なのですが、けっこう効きますよ。
一番効くのは寝ちゃうこと、だけれども、ずっと寝ているわけにはいかないですもんね。

立っていられることのありがたさと難しさを考えるような
春です。



あ、ツイッターのアカウントを作りました。
takumikonno1    紺乃卓海(こんのたくみ)  です。
不定期に、短歌を呟いていますのでお気軽にどうぞ。


…にしても、いい季節ですね。
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念願の雀荘に行ってきました。

2012-01-19 | ペット


新年にはいってぼんやりと抱いた抱負は
「今年は雀荘で麻雀をしよう」
でした。

その思い、昨日あっさり叶いました。
抱負が現実のものとなる快感を一月のうちに得ることができるなんて。
幸先いいですね。抱負にせよ目標にせよハードルは低い方がいいです。
成功体験(快感)をつめるからね。


いやあ、とにかく面白かったですよ雀荘。
お友達と「福本作品を語る女子会」をしてたのですが
「この隣のビルに雀荘あるよ」と情報が入れば
打ちたい……リアルで(インターネット麻雀ではなく)……牌を触って
打ちたい……とうずいてしまうのが福本作品ファンのさが、なのでしょうか。

吸い寄せられるように隣ビルの七階へ。
自動卓のじゃらじゃら洗牌する音が響くあかるい雀荘。
店員さんも親切で安心でした。
うれしかったなあ。牌ひとつの重みとか。彫ってある面の触りごこちとか。
ああ、体を使って麻雀を打っているなあとひしひし実感しました。

初めてだったのでおたおたおたおたしていましたが、
少しづつ慣れて役を考えられるようになったり。
(三色と一盃口どちらをとろうとか)
(鳴いて対対和をねらうか黙って七対子にしとくかとか)
(そしてどちらにしろあがれない、麻雀はいけずだ)
夢中になって打っていたら4時間くらい経っていました。
さすがに、脳みそが疲れてもうろうとしてきます。

疲れと低血糖で(食事してなかった)クラクラしたまま迎えたオーラス
「リーチ」
そして
「ロン」

ん?ロン…ロン牌……じゃない……だと!?
よくよくみると、自分の手牌がリーチに達していませんでした。
雀頭・雀頭・両面待ちの状態でリーチかけちゃったんですね。
「あ……ごめん、チョンボだ」
-8000点を支払って初・雀荘はひとまずおわり。
さいごのさいごにチョンボするところがひじょうにわたしらしいですね。

その後シダックス(レストランカラオケ)に入って食事をし、
ほっとひといきついたころ
あのチョンボしたときの脳みその疲れ方は尋常じゃなかったよな……
と思い起こしたり。あの時は
真剣に牌を見つめ続けすぎて、あれ?麻雀ってなんだっけ?この牌ってなんだっけ?
状態に陥っていました。
ゲシュタルト崩壊ですね。もうちょっと脳みそを鍛えたいものです。


シダックスでは歌いたい人が歌いたいときに好きな歌をうたい、
絵を描きたい人は絵を描き、みんなで話したいときはその話で盛り上がり。
そんなゆる〜いゆる〜い、とても居心地のよいお友達とのひととき。
こんなに楽しい夜は久々で、すごくうれしかったなあ。

フリータイムが午前4時までだったので、駅前のファーストフード店へ移動して
電車やバスが動きだす時間まで、おしゃべりを楽しみました。


家に帰ってきてからも(朝帰り)
あの麻雀牌の感触が指から離れず
ああ、もう明日にでもまた雀荘にいきたい、通い詰めたい、
そんな気持ちになるくらい麻雀に魅了されてしまいました。

そして
「定期的に雀荘に通おう!」
友達と約束を交わしました。

これからしばらくは麻雀、麻雀にハマってゆきそうです。
いやほんとに
牌を持ってツモって捨てる動作だけでもしびれるリアル麻雀。
雀荘はおもしろいです。
オススメの趣味のひとつですよ!


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デートはじめ

2012-01-11 | 散歩

どこのお店にもSALEの看板が立っていて
目移りしてしまう。
一月は冬物一掃セールの季節。

本、CD、BD、観劇、ライブその他諸々
惜しみなく注ぎ込む割に
洋服には無頓着な彼。

わたしの冬物も買いたいし、ね、となんとなく
吉祥寺の路面店にいる。

シャツ、カットソー、薄手のセーター、ベルト、マフラー
彼はセーターとシャツ二枚
ひととおりトップスをそろえてお買い上げ。
店を出てから

「……安くなかったよね」
「うん、New Arrival でセール対象外の買っちゃったからね」
「セール意味ないね」
「セール意味ないね……」

ぼそ、ぼそ、と言葉を交わし なんとなく行き着いた先が
日の傾いた井の頭公園

池にかかる橋のうえ
iPhone4S のアプリで何枚も風景写真を撮る彼を待ちながら
欄干から身を乗り出して水面をのぞきこむ

くろぐろとおおきな鯉がゆうぜんとそこにいたのを
みつめてみつめて
そのあらいウロコのぬめり、匂いまで目前に再構築した。
みつめるって結構いやらしい能力だ
たくさんのものをみつめよう、などと心に決めた
もっともっといやらしくなるんだ


カッコイイ写真が撮れたと喜ぶ彼の写真を見ながら電車に乗って
これからどうしようか、そうね、そうね
結局
地元駅のなじみの喫茶店でモカブレンドを頼む。

おたがいiPhoneをもてあそびながら
「いちごつみでもする?」(短歌のことばあそび)

そこから4時間、コーヒーをおかわりしておかわりして
えんえんと短歌。(手書きとiPhoneのフリック入力では出てくる言葉の色が違うんで
ちょっとまいってしまう。フリック入力は便利だからつい目が粗くなる)
頭脳労働が苦手なわたしの脳みそが眠気に逃げ出して終了、
今回はまったくノらなかった。収穫なし。

おそばやさんの鴨南蛮の、鴨肉に負けて鴨肉を残す。
それほどの眠気とあたらしい洋服を抱えて帰宅。

久しぶりのデート、ゆるくてたのしい一日だった。








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山本英美さんのライブに行ってきました@赤坂1111

2012-01-09 | ライブ・演劇

8日は赤坂November-eleventhへ行ってきました。
山本英美さんのライブ「さよなら、ありがとう」を目的に。
ライブビストロNovember-eleventhは、もう少しで閉まってしまいます。
いままでこのお店で活動されてきた想いと、感謝を込めての今回のライブ。




瀟洒な階段をぐるりと登って二階がお店です。
店員さんもやさしくて、ふわりとあたたかな場所でした。
閉まってしまうなんてもったいない。

おいしいパスタを食べ終えた頃、すっと照明が落とされ
英美さんがステージへ。
このステージを180°囲むようにテーブルが配置されています。
「まるで分度器の真ん中にいるみたいでしょ?」と英美さん。
そんなアットホームな、距離のちかいライブハウス。



ライブのネーミングからして、しんみりするかも、と思っていたら
まったくそんなことはなく。からりと明るく登場した英美さんは終始
「年末に徹底的に行った大掃除で手が荒れて、指紋がないんだよ〜」と客席を沸かせていました。
「わるいことしたら、お風呂掃除を徹底的にやると効果的に指紋が消えるよ」だそうです(笑)。

この、気負わない姿勢がかっこよくてね。まるですぐそばで友達にはなしかけられているような
ゆる〜い雰囲気に油断してゆるむこころを、突くように
歌うときはいきなり本気。ずるいくらい本気です。
そのギャップが……ギャップが……ギャップが……めちゃくちゃかっこいいんですよ!!!!

ああすみません、クールに書こうと努めていたのですが、思い出してあらぶってしまいました。
フウ。



落ち着いた店内。照明はぶどうをかたどっています。


今回はリクエスト形式。お客さんひとりひとりがリクエストした曲から英美さんが選曲して
歌ってゆくというスタイルでした。
票の多い曲を中心にということでしたが、なぜかメイン・代表曲あたりを避けて
「マイナーな曲」「意外な曲」に票が集まったようで、
英美さんも「おもしろい結果だね」とたのしそうに語っていました。

普段のライブではなかなか聴けない曲を今回たくさん聴くことができて
往年の英美さんファンの彼はよろこんでいました。
私はまだファンになって日が浅く、これからCDを聞き込んでゆく途上にいるので
知らない曲も多々ありましたが
それがね

知らない曲でもイイんです。
なんでこんなに山本さんの歌はダイレクトに心を揺さぶってくるんだろう、と考えて
あ、歌詞だ、と気づきました。
アップテンポでもバラードでも
歌詞がイメージをともなって見えてくるので
その曲のなかを体験できるんです。

弾き語り。たったひとり舞台の上で
英美さんは何曲も、何曲ものリクエストに応えてゆきます。そのたびに
ここにいるみなさんの想いや記憶、イメージがギターに乗って展開されてゆく。
わたしは二列目のテーブルにいて、そのままその場所で
なんにんもの方々と出会って語り合ったような、何本もの映画を観たような
そんなこころもちにさせられました。




弾き語りの英美さん、
本当に凄かった。

でも終始お掃除の話とか、髪が伸びたからヘアピンで留めてる、
髪切ろうかなとか(個人的にはそのくらい長い方が)、ニトリニトリ、
ニトリにいくと楽しいよとか、
そんなことをずっと……曲の合間におしゃべりされていました。
この、ゆる〜いときとキメるときの落差が心地よいんです。
観ている自分がうっとり酔えるアーティストに出会えることは
本当に貴重だと思うんだ。


私がリクエストした「X'mas in the Blue」。
「ふつうのとボサノヴァバージョンどっちがいい?」と英美さんが客席に投げてくれたので
すかさずボサノヴァー!!と言おうとして「ボサ……ボサ……ノ」(恥ずかしくて声が出せない)
それを見かねた彼が「ボサノヴァでお願いします」と言ってくれて、無事
ボサノヴァバージョンを聴くことができました。ありがとうございます。
いつかフルで聴きたいな……ライブで。


終演後、物販のポストカードを見つめていたら、サポートの男性が
(もうちょっと待っててくれたら英美さんサイン書いてくれるよ)とコソッと教えてくれました。
それからはもう夢のなか。
英美さんが目の前にいる。アタマ真っ白です。
憧れの人をまえにするとなぜ日本語が出てこなくなるんだろう。手はふるえるし。
買ったポストカードの一枚にサインと、さらに握手の写真をお願いしたらまさかのOK!
完全に夢うつつです。記憶飛びそうです……が
「えっ、こんな指紋のない手で良ければ握手いいですよ」と最後までネタで締めくくって
もらえたこと、だけは覚えています。
本当にありがとうございました。
生きてるといいことある、と痛烈に感じました。






前に進んでゆく元気が沸いてくる、すてきなライブでした。
さよなら、を飾る最高のライブだったのではないでしょうか。

英美さん、スタッフのみなさま、1111のみなさま、あの場所にいたみなさま
本当にありがとうございました。

こころのおまもりにするんだ。このポストカード。




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オカメ、それはあほな天使。

2012-01-06 | ペット


年末にひいた風邪をこじらせまして
みごとになにもしないお正月を迎えました。

どれくらいなにもしてないかというと
年末からテレビの電源をいれていません、てくらい
なにもしてないです。
普段もテレビを見る習慣がないのですが
ついに紅白も観なくなったか、とおもうといっそ
すがすがしい気持ちになりますね。
テレビはもっぱら映画用。今年もそんな感じです。

風邪はのどからでした。
乾燥がすごいなあ、のど粘膜もやられたかー
つばを飲み込むたびに耳の奥まで痛いなあ
なんて思っていたら次の日あたりから
微熱、頭痛、倦怠感がものすごくなり近所の内科に行きました。
なんかおっかねえ先生でした。

薬局で五日分の薬を待っているあいだ、
もうだれもいない年末のソファーで白目をむいていたら
薬剤師さんが「帰れないでしょうから、タクシーを呼びましょう」と言ってくださいました。
「いえ、大丈夫です。自転車で帰ります」とガラガラ声で答えたら
(自転車!?)とびっくりされていましたが、大丈夫、わりと自転車って
体への負荷が少ないんですよね。
帰り道、コンビニへ寄り、ポカリスエットとウィダーインゼリー、おかゆをごっそり買い、
しばらく籠もる用意をしました。

それが12/29の出来事、
そこから今日まで寝ていた記憶しかありません。

あ。あとちょい暇なときにオンライン麻雀をやって二階級昇級しました。
それはおぼえてます。

風邪は三日じゃ治らないもんですね。
ひさびさに風邪菌にやられてしまいました。
眠ってるわたしにオカメインコが寄ってきて、マスクをかじかじかじかじ
かじって破壊するのです。それが面白いらしくて、
ずーっと顔の周りをかじかじかじかじされていました。
風邪で弱っているとき、ウチのオカメのバカっぽさは救いです。

本当に、オカメインコかわいいですな〜。
インコ、鳥全般かわいいですな〜。


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
参拝客の空いた頃、神社にお参りをしてくる予定でいます。
鶴岡八幡宮なんか懐かしくていいなあ……



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フィジカルデイズ。

2011-12-16 | 雑記

乾燥が酷い、ひどすぎる、と言い続けて三週間。
そろそろ限界に達しそうだったので皮膚科に行ってきました。
今まで出会った皮膚科の先生はおっかない性格のかたが多かったので
あまり積極的に行きたいとは思わなかったんですが
やむにやまれず。現代医学に頼るしかなく。


今回行った皮膚科のお医者さんはキレイな女性で
肌のかゆみから、ニキビ、毛穴ケアのことまで
総合的にみて判断してくれるとてもとても親切なかたでした。
お薬と、保湿ローションふたつを貰って足取りも軽く帰宅する途中
近所の内科医院に「インフルエンザ予防接種はじまっています」の貼り紙。
ついでに注射一本打ってきました。

メディカルデー。


皮膚科で貰った保湿ローションをつけてまだ日にちはたっていませんが
劇的に効くのでちょっと感動ものです。
乾燥に悩んだ三週間はなんだったんだってくらい、しっとりするのです。肌が。
もっと早く行ってればよかった……





どうしても声を出したくなり、むりやり誘ってカラオケへ。
空いている時間だったのか、最上階の抜群に見晴らしがよい部屋に案内されました。
地平のあたりだけ真っ赤にくれて、その上を夜が覆い尽くそうとしている景色が
パノラマで広がるガラス窓。
こんな空はあまり見たことがないのですこしゾワッとしながら
歌う前に空を撮影。
晴れてるむこうが赤くて、雲の多いこちらが暗いのだと分かっていても
これほどくっきり分かれているとなんだか少しこわいよね。





せっかくだから歌詞をながす画面に背を向けて、へんな夜空のほうををみながら
冬ソング・クリスマスソングなどを歌っていました。
おもに南西方向にむかっていたかな。
外で歌っているようで、とてもきもちよかった。


帰り道、凍えるほど冷たい突風が吹くなか
歌い終えて元気なわたしたちは
追いかけっこをするように家まで帰った
部屋に入るなりあついあついと
重ね着した服をぽいぽい脱ぎだすわたしをみて
さむがりの彼は「マゴい」と言った。

「マゴい」は彼の造語で形容詞、いまだ意味不明です。

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電線の下の魚

2011-12-14 | 雑記

電線だらけの空を見上げていると
巨大な投網にとらえられた魚のような気分になってくる。
じわ、じわ、と引き上げられていつか陸にさらされる
網の罠に掛かったままどこへも出られず
狭いスペースを行ったり来たりしている魚はじつは
どうしようもなく焦っているのかもしれないし
これはこれで仕方ないと諦めきっているのかもしれないし
意外と無自覚に、その狭さを楽しんでいるのかもしれない
陸って
魚にとっては遠い世界だもんな


焼き魚を見ると
この魚の罠にはまってから陸揚げされるまでの一連のドラマを
想像せずにはいられない
おいしいのがまたなんとも(私の頭の中に)哀れを誘う
かぼすをしぼるとさらにおいしい


乾燥が酷い。
空気に触れるのどからうえの皮膚がカサカサしてかゆい。
お風呂上がりに、まずパックしながら髪を乾かし
乳液、スキンコンディショナー、パック、クリームと怒濤の重ねづけをして寝ても
朝にはカサカサ、ちくちくしている。
毛穴がサラサラで、油を分泌してくれない。夏はあんなに脂汗を垂らしてくれたのに!毛穴!
不快きわまりないので毛穴からも油を出すべく
オリーブオイルを飲んだ。
翌日も
その翌日も
毛穴からオリーブオイルは出てこなかった。
油を飲んだからって毛穴が油を分泌する訳じゃないことが判明し
わたしはすこし侘びしかった。


都市(具体的に言えば都内)に生活することは
わたしにとって苦痛でしかなかった時期がある(今でもあまり好きではない)
ひともものも街も活動も情報もなにもかもが過剰で、異常に見えるのだ
計六年以上都内にお世話になって、それでもなお慣れないのだから
これはもうずっと慣れないかな、
むりに馴染もうとするのはやめておこうかという境地に達した。
罠の中の魚で言えば、諦念タイプかな。

最小限の食べ物と、ネット環境を確保しつつ
竹林の中へでも廃屋の中へでもいつか、この電線のすきまを縫って脱出してやる
そんな逆説的な夢を持ちながら
このごろ
都内に対してまんざらでもない気を起こしている


乾燥までもが尋常でない都市が
今月のネタになりました。


なんとかポストに封書をことんと落としたいモノです。
もうすこしだからがんばろ。



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山本英美さんのライブに行ってきました@高円寺

2011-12-11 | ライブ・演劇


高円寺に。
朝方、雪の降った日で、きんと寒い夜だった。
なんのおしゃれもせず、普段着にセーターをかさね
彼のもこもこしたジャケットを借りていった。


ライブまではまだ時間があるので、駅前あたりを写真に撮った。
通路の右側に、ピンクのかんばんが回っている。「花びら大回転」
その左側には飲食店、居酒屋さんなどがつらなっている。
この配置が許される街って貴重だよね、などと話しながらゆっくり歩いた。
道のおくには、おしゃれな雑貨屋さん。フリーダムな古着屋さん。
おもちゃ箱のなかに入ったような、一生出られないアトラクションの中に閉じ込められたような
不思議な感じのする街だった。





目的は、山本英美さんのライブ。
わたしが山本英美さんのファンになったのは、アルバム「gift」を聴いたのがきっかけです。
(「gift」はこちらでお求めになれます。http://www.yhidemi.com/index.html)
あの、天井に向かって歌いまくっていた曲が収録されているアルバムです。
今回のライブは生で歌声を聴く初めての機会。
高円寺 ShowBoatというライブハウス、早く着いたことがさいわいして
最前列の席に座ることができました。
こんな、こんなに近くでいいのかよ……オイオイ……と狼狽する心をなだめるのに
必死だった開演前。



こ、この距離で、演奏が始まり、英美さんが歌うわけです。
もう。もう。感激で過呼吸起こりそうでした。
ギターのコードを押さえる指や、つまびく右手の爪までみえるんですね。
(それくらい近かったんです)
どんな尺度も通用しないほど極上の音楽がダイレクトにしみてくるので
幸せに溺れるしかない時間でした。気持ちのよいノックダウンというか。
自然に、ピーンとつまびく一音にグッと惹きつける力があることを体験して
神経がゾクゾクしっぱなしでした。
かっこいい。こんなにかっこいいひとがいていいものか、悩むくらいかっこよかったです。

バンドのみなさんもみんなにこにこしてらして、よい雰囲気だなあ
息が合っているんだなあと見ているこちらもほのぼのするほど。
演奏はもちろんアレンジもみごとで、あまりにうっとり聴いていたため口が半開きに。
とくにジャズアレンジのスウィング感、たまらなかった。
はじめて生で聴く X'mas in the Blue は神々しすぎて舞台を直視できず
舞台奥の照明ばかり目で追いながら聞き惚れていました。

MCがちょくちょく入ってね、そのときは気さくで冗談好きなおもしろい人と化すんです。
歌を歌っているときの真剣なかっこよさはなくてね。
そのギャップがまたたまらなく、人のこころを掴むんですね。
ずいぶん笑わせてもらいました。


個人的な真骨頂は「弾き語り」でした。
英美さんの高く祈るような声が、しっとりと耳に触れて
歌詞の情景からひろがる深みまで伝わる歌い方で、もうだめでした、涙腺は決壊。
ライブであんなにぼたぼた涙を流したの生まれて初めてでした。

最後はあかるくちょっとコミカルに。
のりのりのアレンジ曲で楽しく。


終始、客席に視線を投げながら、ときおり「伝わってる?」と確かめる英美さんは
つくる歌と同じくらいやさしいんだなあと思いました。
(伝わってるよ、伝わりまくってるよ!!)と心で叫んでたんですが、それは伝わったかなあ。

……
あまりにもライブの刺激が強く
その日から二日、余韻に浸るばかりでごはんがのどを通りませんでした。
それほどの幸せな邂逅を果たすことができて
うれしかった。



高円寺だからと気を抜かないで
ばっちり化粧しておしゃれしていけばよかった。
いちばんの悔いはすっぴん普段着で最前列に座ったことかな。
しかもべろべろ泣いたしね。(笑)

最高の夜をありがとうございました。
あの場にいた皆様へ。




来年1月8日にも赤坂でライブがありますよ!
Check it out !

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