えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

最近の新聞記事より ~国民の対話で暴走政治に「ノー」を!~

2017年05月15日 | 雑記

(↑)珍しい赤紫花のニセアカシア@多摩市(記事の内容には関係ありません)

 

 大型連休が明け、あっという間に10日が経ってしまいました(^_^; 股関節の具合が改善していた連休中は、あちこち出かけて写真を撮りましたが、それがたたったのか再び悪化…近々整形外科を受診する予定です(^_^; 
 体調も不安、国内政治も不安だらけ、テロリストや北朝鮮を巡る国際情勢も不安に満ち…落ち着かないったらありません(^_^; 

 暴走に拍車がかかる安倍政権に、識者やジャーナリストらが警戒感をさらに強めています。最近の東京新聞より、数篇の記事を引用します。

 

 2017年5月7日付朝刊掲載の「本音のコラム」欄より 

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 安倍流改憲にノー  山口 二郎(法政大教授)

 憲法記念日に、安倍首相が2020年に新しい憲法を施行したいと発言した。東京オリンピックにかこつけて共謀罪の制定に改憲の実施とは、論理も理念もない

 安倍流改憲の誤りについて言うべきことは多いが、安倍首相が改憲のテーマに挙げた教育無償化について触れたい。憲法論議は自由なので、論敵に議論の資格がないという批判をしてはならないことは重々承知している。それにしても、安倍首相に対してはどの面を下げて教育無償化のための改憲を主張するのかとただしたい民主党政権が行った高校授業料無償化でさえ、自民党はバラマキと言って反対したではないか。この5年間で宗旨変えをしたのなら、かつて無償化に反対した不明を恥じ、わびなければならない。

 教育の質を上げ、機会均等を実現するためには、憲法改正に時間と金を無駄遣いするのではなく、教員の長時間労働を是正し、無償の奨学金を拡充することが急務である。安倍流改憲は、目の前で火事が広がっているのに、防火の理念をうたう宣言を作ろうと提案するようなものである。教育無償化をだしに改憲を唱えたことだけで、安倍流改憲のいかがわしさがわかる

 民進党の細野豪志氏も安倍提案に呼応して議論したいと言っているが、野党政治家が空虚な憲法論議に加担して何になるのだ。

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 2017年5月14日付朝刊掲載の「本音のコラム」欄より

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 議会政治の崩壊  山口 二郎(法政大教授)

  先週に続いて安倍首相の改憲発言を批判する。8日の予算委員会で野党の質問に答え、首相は改憲発言の真意については読売新聞のインタビュー記事を読めと言い放った。
 首相は国会では総理大臣として答弁し、自民党総裁としての言動については国会で答える必要はないと言った。そんな使い分けは、首相の勝手な思い込みである
 議院内閣制において、与党の指導者と行政の最高責任者は同一である。その2つの役割を統合するのは政治家としての存在である。国会で政治家としての存念を問われても答えないという態度は議会政治を破壊する

 安倍発言は自由民主党という議会政党の輝かしい歴史に泥を塗るものである。首相も務めた宮沢喜一氏は『社会党との対話』(1965年)という本で、佐々木更三社会党委員長(当時)にこう呼びかけた。「貴殿も私も、これまで国会というところで生き、またそこで死ぬことを名誉と考えて来ました。そういう意味では、国会の尊厳を外部の圧力から守ることは、我々お互いに課された共通の責務であると考えております」
 安倍首相に知性を求めるのは、八百屋で魚を求める類だろう。与野党を超えて国会の尊厳を守るという責任感を与党指導者が失ったら、それは議会政治の終わりを意味する。その後に来るのは討論を軽蔑する全体主義である

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 2017年5月9日付朝刊掲載の「本音のコラム」欄より

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 日本を戻さない  鎌田 慧(さとし)(ルポライター)

  「日本を取り戻す」。安倍首相得意のスローガンだが、どこからなにを取り戻すかはわからない。それでも、いまの日本のように先行き不透明、不安感が広がっている社会では、意味不明な言語でもなんとなく頼りがいを感じる人もいるようだ。
 「2020年を、新しい憲法が施行される年にしたい」と、こんどは、いよいよ戦争のできる国へ改憲のご託宣。まだなにも議論されず、それも「高等教育の無償化」を餌(えさ)に、奨学金ローンに苦しむ学生たちを改憲に引き込もうとする阿漕(あこぎ)、バカにされてはいけない。

 世界最強の米政府極秘監視システムを、たったひとりの勇気で暴露した、元CIA職員、エドワード・スノーデンは、日本の秘密保護法をデザインしたのは米国だ、という。
 「これは国家安全保障に関するから」「反テロ活動だから」とされた秘密が、民主主義の仕組みを次第に破壊する、と独占インタビュー全記録『スノーデン、監視社会の恐怖を語る』(毎日新聞社)で強調している。

 なにが共謀と認定されるかわからない「共謀罪」を、今国会で採決したい安倍首相は「一般人には関係ありません」と猫なで声。「隠すことがないなら恐れることはないだろう」とは、かつてのナチスのプロパガンダ。軍隊や政府の悪口をいった一般人が、憲兵や特高に捕まった時代が、いま取り戻されようとしている

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(※各記事の本文中のブロック分けと太字化は、ブログ管理人によります。)

 

 ちょっと脱線しますが…NHKのBSスペシャル「マイケル・サンデルの白熱教室 トランプ派 vs 反トランプ派」でのアメリカ市民による議論を興味深く聴きました。貧富の格差による経済的分断・トランプ政権やメディアによる政治的分断・人種差別による社会的分断など、さまざまな“分断”に揺れる米国の“分断”の実態や原因が垣間見えたと同時に、日本の政権や国民の実態にも共通するものが多々見えてきて、対岸の火事とはとても思えず、背筋がうすら寒くなりました。
 でも、相反する意見を交換するうちに、異なる意見に耳を傾けることや対話の重要性に討論者たちが気づき、自らの市民社会の未来に希望を見出していく過程をも見ることができて、私自身にも少なからず希望が湧きました。反トランプ派の黒人ジャーナリストが最後にまとめた言葉が印象的でした。「対立は必ずしも悪いことではない。むしろ、対立によって異なる意見を尊重できること、異なる視点から見ることができることに気づけた。」「大切なのは、同意しなくてもいいけれど、敵対しないということ。」

 「トランプ派・反トランプ派」「安部派・反安部派」「原発派・反原発派」……と、わかりやすく十羽ひとからげにして対立構図を描いてしまうと、同意見側の人たちをとかく「一枚岩」だと決めつけたり、勝手に思い込んだりしてしまいがちですよね。でも、丁寧に議論していくと、実際はそうではなく、同意見を持っているように見える人たちの中でも、いろいろな問題に関してそれぞれの意見があったり、意見が細かく分かれたりしていることがわかってきます。逆に、反対意見を持っていても、実は共通部分があったり、根底にある問題は同じだったり…。そんな実態が明らかになっていくような討論でした。

 発見もあったといいますか、私自身の思い込みにも気づかされました。知識偏重の教育を受け、家庭でも学校でも社会でも討論や議論をしてこなかった世代の私は、アメリカ人は意見や立場の違いを恐れず、いろいろな場で言葉を尽くして議論するものと思い込んでいました。討論や議論が苦手な私にとって、アメリカ人は議論好き、議論慣れしていて、日常でごく自然に議論する国民のように映っていたのです。30年近く前にアメリカに滞在したときにも、そのような印象を持ったものです。でも、今のアメリカ人は必ずしもそうではないようですね。番組に出ていた討論者たちには、「反対意見の人とは議論しない」という人が少なからず見られ、また、「こんな討論番組なんて退屈で、アメリカ人はとても最後まで見ない」というある人の発言には、多くの人が自嘲や皮肉の笑みを浮かべながら頷いていました。自己主張を厭わないアメリカ人とて、忍耐強く議論することにはエネルギーが要るのでしょうね。

 また、あるトピックに過剰に反応、国民感情を煽るような報道をするアメリカメディアのあり方は、今の日本のそれと似ていますね。今のアメリカ人は短くてわかりやすい言葉を好むそうですが、それも最近の日本人と似ています。「そんなメディアと国民を巧みに利用して選挙に勝ったのがトランプ氏だった」と改めて言われると、それもどこかで聞いたことがあるような…どこかの国のABさんと、その方が次々繰り出すキャッチコピーのようなスローガンにあっさり煙に巻かれてしまう国民と……(^_^; 

 意見を異にすることを恐れず、異なる意見に敬意を持って耳を傾け、自分の意見を言葉を尽くして誠実に伝えながら、丁寧に理性的に対話を重ねていくこと…そうした行為によって国民自らも社会全体も成熟することを目指すこと…それこそが、民主的な国民の姿、社会の姿ですよね。さらに、そうした社会であれば、誤った方向にひたすら暴走する権力者を許すことにはならないでしょう。アメリカ人でも日本人でも、昔の人でも今の人でも、その心がけさえあればできることだと私は思います。国民の分断こそ権力者が最も好むもの権力者のまく分断のための餌に惑わされず、対立立場や対立意見と敵対はしまい……。そんな希望と決意を持たせてくれる番組でした。

 

 長文をお読みくださり、ありがとうございましたm(__)m

 

 

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