生きる日記７月２６日

あたたかい心


土日の外泊から帰ってくると、看護師さんたちから「お帰りなさい」と声をかけられます。
嬉しいものです。

生まれて初めての入院。
どんなに辛く不便なのだろうと覚悟しましたが、そうではありませんでした。

「お帰りなさい」「ただいま」
「お帰りなさい」「ただいま」
すれ違う看護師さんたちと挨拶。
そして担当の看護師さんから
「お帰りなさい。何か変わったこと、ありませんでしたか？」
「ただいま、何もなかったですよ」と返事する。

我が家に帰ってきたような、あたたかさを感じます。
旅館やホテルのように、豪華な食事、豪華な設備、大浴場、といったことではありません。

「どんな些細なことでも呼んでくださいね」といつも声をかけ、沈んだ心の患者さんには、ジョークを言って笑わせたり・・・。
看護師さんたちやスタッフの人たちの暖かさ、優しさ、きめ細かな配慮がこの空気を作り出しているのでしょう。

「家に一人でいるとどんどん気持ちが落ち込んでいく。むしろここにいる方が、いろんな人がそばにいてくれて・・・」
そんな患者さんの言葉も聞きました。

医師の先生方の中には気さくな人もおられれば、むっつりとした人もおられます。
しかし、看護師さんたちは、まだ若いにもかかわらず、全ての人が明るく優しく、人間的に素晴らしい人たちばかりだと感じます。
そして、普段接しているのは看護師さんたちです。

大きな病気を抱え、そして大きな不安を抱え・・・
そんな患者さんの大きな心の支えになっている、と感じます。



毎食、魚と野菜を中心としたメニュー。
手間暇かけて作ってあります。
うす味で美味しく、お汁の一滴までいただきます。