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恵庭の本,私の恵庭散歩シリーズ第二巻 「恵庭の記念碑」

2017-04-29 16:45:00 | 恵庭散歩<歴史・碑文・神社仏閣・彫像>

私の恵庭散歩シリーズ第二巻「恵庭の記念碑」は,恵庭市内の記念碑を網羅した最初の出版物である。恵庭市内の記念碑については,恵庭市史と郷土資料館のHPに一部掲載されているが,体系的に整理したものはない。本書は,全ての作品に写真,所在地図を付け,解説文も分かり易くなっている。A5版,80ページと携帯にも便利なサイズ。タイトルが示すように,恵庭の一市民が石碑を探し求めて歩いた足跡を,本書から辿ることが出来る。

本書から「はしがき」「目次」「あとがき」を引用しよう。

<はしがき>

ある日,自分が住んでいる街をよく知らないことに気づいた。この地に居を構えてから四半世紀が経過したにもかかわらず,である。仕事の関係で十勝・上川・道南に住み,果ては南米アルゼンチン,パラグアイに暮らすなど,長い間この家を留守にしていたことが原因かも知れない。札幌や長沼に通勤していた頃も,早朝に家を出て夕方遅く帰宅するのが日常だったので,この街を鑑みる余裕がなかったのだ。

ある日,この街を知ろうと思った。仕事から解放されたのを機会に恵庭散歩を始めると,これが結構面白い。「花のまち」を標榜するだけあって,ガーデニングに対する市民の取り組みは熱心だし,図書館,郷土資料館,総合体育館など高度成長期に整備した施設も立派なものだ。市民憩いの公園も整備されている。農業や商業など諸産業も頑張っている。だが待てよ,何かが物足りない・・・ふと,思った。

ある日,この街の歴史を知ろうと散歩に出た。開拓の歴史を刻む記念碑,神社仏閣を訪ねた。芸術の証しはないかと彫像を探し求めた。歴史については恵庭市史や恵庭昭和史研究会の既刊資料が,記念碑については郷土資料館ホームページが参考になったが,十分とは言い難い。彫像については一覧表さえないことを知った。文化が脆弱なのだ。時代は超高齢社会,いわば成熟社会だ。多くの方々が健康のために歩いている。散歩の途中に,彫像の芸術性に触れ,記念碑や神社仏閣に歴史を偲ぶことが出来れば,散歩は一層楽しくなるに違いないと思った。

ある日,私の体験を「恵庭散歩」シリーズとして取りまとめようと考えた。本書を手にした恵庭の子供らや若者が,故郷を知り誇りに思うことが出来れば,これに勝る喜びはない。この街を訪れた人々が,恵庭の魅力探訪の道標として本書を手に取って頂ければ幸いである。

本書は「恵庭散歩」の第二巻,題して「恵庭の記念碑」である。市内に散在する数多くの碑は,街角に静かに佇む。街行く人々が気に掛ける様子もない存在。だが,旅人がひとたび碑前に立てば,記念碑は歴史の語り部となる。本書発刊は,恵庭に居を構えた一市民の遊び心から始めたものだが,故郷を愛する気持ちだけは失うまいとの思いを込めている。

<目 次>

1.先人の偉業をたたえる「開拓の碑」:山口県人恵庭開拓記念碑,富山県人開拓之碑,恵南開拓之碑,恵庭開拓記念碑「拓望」,康和魂

2.開拓を支えた治水事業「共同用水記念碑」:漁共同用水記念碑,紀念柏木用水之碑,盤尻用水記念碑,紀念碑島松共同用水,拓土農魂之碑

3.先人の偉業を讃える「表徳碑」:林清太郎表徳碑,天野先生之碑,記念實勇

4.開拓を支えた家畜を供養する「馬頭観音」「獣魂碑」:馬頭観世音菩薩(島松沢),馬頭観世音菩薩(恵庭墓苑),馬頭観世音菩薩(下島松),馬頭観世音(恵南),獣魂碑(盤尻),馬頭観世音菩薩(弘隆寺),牛頭大王(恵南),獣魂碑(西島松),家畜慰霊供養塔(西島松),乳牛感謝の碑(恵庭公園),鳥獣供養の碑(市営牧場)

5.日清・日露戦争の戦没者を祀る「忠魂碑」:忠魂碑(島松神社),皇軍戦没者招魂供養之碑(大安寺),忠魂碑(中恵庭公園)

6.恵庭村「道路元標」と「漁村戸長役場跡の碑」

7.消えた「里程標」:古地図にみる六里標(島松沢),七里標(柏陽),八里標(恵南)

8.行幸記念の碑:漁村帷宮碑,御前水跡,聖蹟記念碑(前方記念碑),聖蹟記念碑(後方記念碑)

9.恵庭ライオンズクラブの記念碑:憩の庭(恵庭公園)

10.新しく歴史を刻む記念碑:恵庭工業団地「拓望」,恵庭テクノパーク「飛翔」

11.開校記念の碑:開校百年の碑(恵庭小),拓学の碑(恵庭北高),校舎建立跡地の碑(島松小),開校百年記念モニュメント「希望」(島松小)

12.廃校の跡地に立つ記念碑:松園校跡地記念碑,松鶴小学校跡地,盤尻小中学校跡地

13.恵庭神社「遥拝所跡」の碑とイザリブト番屋・船着場

14.恵庭「稲作事始め」,中山久蔵より前に稲作を試みた高知藩:寒地稲作この地に始まる中山久蔵記念碑と恵庭

15.恵庭「北の零年」,開拓の先駆け「高知藩」:建立されなかった高知藩開拓の碑

<あとがき>

「恵庭市内にどんな記念碑があるのだろう?」と石碑を訪ねる私の恵庭散歩は,これまでに足掛け3年を要した。恵庭市内の大方を網羅したつもりだが,まだまだ気づかない石碑があるかも知れない。残りは次の機会に補完することにして,ひとまずここに取りまとめることにした。

公園や街角の記念碑は歴史の証言者である。朽ちかけている碑の前に立てば,遠い昔そこで暮らした人々の姿を偲ぶことが出来る。新しく建立された碑には,人々の思いが込められていることに気づいた。これらの石碑を登録して,「恵庭まち遺産」として語り継ぐことが出来れば素晴らしい。

 

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