CLANNAD 第9回感想 (その5)

(その4)からの続きです。



1つ目は、この「ヒトデ」の彫刻には、風子と公子さんの間だけで通じる意味があるのではないか、ということです。
2人の間の、何か「サイン」になっているのではないかと。
そこに、風子が公子さんにこの彫刻を手渡す意味があるんじゃないかなーと思うのです。
そして、ラスト校門のところで、公子さんがこの彫刻を抱く意味があるんじゃないかなーと思うのです。

つまり、この彫刻にまつわるエピソードがあるような気がしてならないのです。

そして、そこでは、この彫刻は「星」なのではないかと想像します。
や。
「星」のように見え、じつは「ヒトデ」であることの意義は、(その1、というか無印)で触れたとおりですけども。
それ以外にも、もっと積極的に「星」である意味があったんじゃないかなーと。
ないのかな…

うーん。
以前も書いたと思いますが。
やっぱり、この彫刻の原型は、美術の先生である公子さんが、風子のために彫ってあげたものであるような気がするんですよ。
うーん。何かエピソードが欠けている気がします。


2つ目の「足りないもの」は、それに関連して。
公子さんが「元美術の先生」であるという設定が、フルに活用されていないと思えること。
また、それ以上に、祐介さんが「元カリスマミュージシャン」であるという設定が全く活用されていないということ、です。

この2人は、もうこのあと出て来ないんでしょうか。

そうすると、なぜこのような設定になっているのかが、よくわかりません。

出て…くるのかな…?

もし、出てくるとするならば。
それは、「演劇」関連でしょうか。

演劇には役者だけでなく、裏方さんも必要です。
大道具や小道具、そして音響、といった。
ここに、「美術」の公子さんと、「音楽」の祐介さんが絡んでくる…とか。

あ。ここ。
「舞台設営」的に、(その2)の「リノリウム」とつながってますよー、というのは明言しないと伝わるまい(笑)



4.「風子のお友だちになって下さい」


公子さんに「声が届いた」のち、風子は風に乗って消えてしまいます。

舞い上がるピンク色の紙吹雪は、その季節ではありませんが、「桜の花びら」を思わせます。

このとき、公子さんだけでなく、あの場のみんなが紙吹雪を見上げていることは、くどいようですが触れておきたいところです。

あのとき、みんな、風子が「見えていた」ということなのだと思います。

だから、校内のみんなに、「イメージ」が残るのでしょう。



  聞いた?
  2年前に事故に遭って意識不明になってる生徒の噂。



風子編。
そのラストは、「最初に戻ります」。

第1回。

  幽霊?
  ああ。出るんだってさ。例の交通事故に遭った女子生徒の幽霊。
  見間違いじゃねえの?
  ほんとだって。結構かわいい子らしいぞ。

第2回。

  いたな。
  ああ、ほんとにいるんだな。

  いま、この廊下にいたんだよ。
  女子生徒の幽霊!
  向こうから話しかけてきて、呪われたアイテムを渡すんだ。
  見たところ、普通の女の子なんだけど…
  どっか、変なんだよ。


交通事故に遭った女子生徒の噂。
物語が1周して、最初に戻ったような感覚になります。



  こないだ結婚した、伊吹先生の妹さんだそうですよ?
  その妹さんも、とっても可愛いって。

  それ、誰が言ってんの?

  噂よ、噂。



しかし、これは2周目。
「CLANNAD」という物語の「らせん」の2周目です。
「風子編」という1周目を経た、この物語は、



  でもさ。
  なんか、そんな気がしない?
  可愛くて、一生懸命で。
  いつも学校の中、走り回ってそうなさ。

  うん…
  あっ…
  たしかにそんな気がするね。

  でしょ?



単なる「繰り返し」の2周目に入るわけではありません。
風子と過ごした日々は、確実に「ある」のです。
キャンセルされたのではありません。
手元に残る彫刻が、それを教えてくれます。



  ねぇ。さっきから気になってるんだけど…それ…?

  これ?
  いつの間にか部屋にあったんだよ。
  どこで手に入れたんだか覚えてないんだけど。



春原だけでなく、みんなの家にも、まだあるのでしょう。
可愛くて、純粋で、一生懸命で。
そんな女の子が、校内を走り回って配った、そのアイテム。
「人出」の願いを叶えた、星形の、その彫刻。



  でも、これってあれだよな。

  はい!

  

確かに「あった」結婚式。
みんなでお祝いをした、伊吹先生の結婚式。
「人出」が叶えたその「お祝い」の気持ちは、
この星形の彫刻が、その役割、その願いを果たしたあとも、ずっとみんなに残り続けます。



  あれ、よね?



だから、彼らには、わかるのです。



  ヒトデ!




単なる繰り返しの2周目ではなく。



  どうして知ってるんでしょう?私たち。



「人出」の記憶は、彼らみんなを「つないで」います。
1周目を経たことで。
結婚式のお祝いを経たことで。
その女の子は、



  いつの間にか、校内はその女生徒の話題で持ち切りとなっていた。
  純粋で、一生懸命で、校内を走り回る。
  そんな女の子のイメージだった。



「女子生徒の幽霊」から「伊吹先生の妹さん」へ。
まだ見ぬ、病室で眠る、その女の子へ。

「人出」の役割を終えたその彫刻。
しかし、それはみんなの手元に残り続けます。
「人手」の願いを叶え続けるために。



  そして、いつからかみんなが待っていた。
  その女の子が目覚める日を。



結婚式のお祝いを経たことで。
この彫刻は、
「呪い」のアイテムから、
「祝い」のアイテムへ。



  俺も間違いなくその一人だった。
  そして、その日はいつか…



「人手」の願い。
この彫刻は、「お祝い」の印。



  もし、よろしければ、風子のお友だちになって下さい!



出会って、お友だちになった、お祝いの印。



病室で眠る風子と、朋也たち。

彼らはまだ、お友だちになっていません。

風子本人は、まだ、ここにいません。

本人たちは、まだ、出会ってさえいません。


ですから、まだ、お祝いは早いでしょうか?


うーん。そうですね。

それでは、



  あの、今から前祝いしたら、ダメですか?

  本人いないじゃん。

  いないと、ダメですか?




お友だちの「前祝い」の印ということで、いかがでしょう?





(了)



推敲終了。
まさか、こんなに長くなるとは思わなかった…

お読み下さった方、本当にありがとうございます!
大変お疲れ様でした!



それではー。ばいにーですー!


「第9回感想(補足)」に続きます。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 1 )
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コメント
 
 
 
記事読了の証 (きつねのるーと)
2007-12-09 22:33:56
壮大な記事の書き上げ、お疲れ様でした!

その2の記事を読み思い出してWMAを起動し、ソララドを再生しながら読んでいました。確かに「オーバー」のアレは“リノリウム”と聴こえますね。多分、本当にそういっているはず。今度歌詞カードを確認しなっくっちゃ。ジャケット何処行ったけ?

なんて思いつつ、読み進めてきましたが、確かに公子さんの結婚に対する朋也くんの意見は、突込みがキツイ“カチン”とくる内容でしたがそれに対する公子さんの反応があっさりとしていた感じですよね。
しかし、
あの、あっさりさ加減こそKANONの秋子さんテイストが宿っていると思うのですよね。だからこそ公子さんのCVが秋子さんと同じ皆口裕子さんである必要があったのだと思うのですよ。また、その延長線上に、風子ちゃんの「了承」なるセリフが出てきた最大の理由が隠されていると思うのですが…

まぁ、しかし、このセリフだけを抜き出したものを読んでいるだけで泣けてくるのは…困ったものです…
 
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