らき☆すた 第10話 「願望」 (続き)

『らき☆すた 第10話 「願望」』からの続きです)

 

また、つかさは、
「最初は張り切るんだけど、だんだんバテていくタイプ」、「子供傾向が強い」と言われていました。

それは、マラソンで「もう立てません…」となったように、体力があまりないところや、「うちわ」のエピソードでも印象に残るところです。

そして、GWの宿題も最初の計画だけは張り切っていましたが、すぐに頓挫してしまいますし、テスト勉強も途中で、「志が低くなって参りました」でした。


しかし、「飽きるんじゃなくて、持たなくなる」とも言われていました。

そうなのです。
ここ、大事なところです。

根はまじめなつかさは、決して、飽きて放り投げたり、あきらめて投げ出したりしているのではないのです。
彼女は、なんとか完遂したいと思っているのです。

ただ、その乗り越えるべき壁が、つかさにとって、あまりにも高いということなのです。
「ハードル」が高い。
そういうことなのです。

他の人にとっては、がんばれば乗り越えられる高さの壁でも。
それは、つかさにとっては、上の方が霞んでいるくらいの絶望的な高さなのです。


何か、ことを成し遂げようとするとき。
眼前にそびえ立つ壁。

片手は届く、とか、指先は引っかかる、くらいの壁であるならば。
それを乗り越えようとすることは、「挑戦」と言えましょう。

しかし、自身にとってあまりにも高く、どう考えても指先さえも届かない、どこに手をかけていいか全くわからない、そんな絶望的な高さの壁であるのならば。
それに挑むのは、「無謀」であるとしか言えません。

そこに闇雲に手をかけたとしても、それは周りの人への迷惑を引き起こすだけでしょう。
その壁に挑戦するには、自身の成長を待たなくてはならないと思います。

あるいは。
一発で乗り越えようとはせずに。
その壁に、まずは階段をつけていく、というのもいいかもしれません。
自分の歩幅で登れる階段を。
一足で乗り越えようとするには絶望的な高さの壁に、今の自分でも登れる高さの刻みをいれていく。
それを一段一段登っていくことで、とても高い壁も乗り越えることができるかもしれません。


つかさは、そうしているのです。
彼女が登れる高さに刻んだ階段を、一歩一歩進もうとしているのです。

ただその刻みが、他の人から見れば、あまりにも多いのです。
多いから、時間がかかるのです。
だから彼女は、「のんびりしている」と見られてしまうのです。
だから彼女は、「あたしが代打ちしてあげるから、貸しなさいよ!じれったいわね!」と言われてしまうのです。

あるいは、その刻みは細かすぎるのかもしれません。
ある種完璧主義なところがあるつかさは、慎重に成り過ぎていて、刻み幅を細かく設定し過ぎているのかもしれません。
確実にそして容易に登れる高さに一段一段を設定したがために、その段差は、むしろ低すぎて、かえって疲れてしまうのかもしれません。
そして、刻みが細かいために、段数が多くなってしまい、したがって、「持たなくなる」ということなのかもしれません。


階段を一段一段。
二段飛ばし、三段飛ばしはできない。
ゆっくりと、でも確実に登っていく。

いきなり大洋に、あるいは荒波に飛び出していくタイプの人もいるでしょう。
でも、つかさは、そういうタイプではないのです。

だから、まずは身内のかがみに携帯メールを送るのです。
そして、刻み幅が細かいから、何回も何回も送ってしまうのです。

完璧主義なつかさは、石橋を叩いて、何回もかがみに送ってみて、やっと一歩外に踏み出してみゆきさんにメールを送れるのです。


そのように、刻みが細かく段数の多い階段を、いつもひーひー言いながら登る「ひーちゃん」ですが。

つかさは、とても頑固な一面も持っています。
彼女は、できれば自分ひとりでやりたがる傾向があります。

初めて買ってもらった携帯電話。
こなたに番号を教えようと、番号表示を出そうとしました。
延々とひとりで四苦八苦するつかさ。
かがみやこなたに、やり方を聞いてもよさそうなものです。

しかし、尋ねない。
ひとりでやろうとする。

つかさは遠慮がちであるがために、尋ねることができなかったと考えることもできますが、
自分ひとりでなんとかしたい、という頑固な面が表れていたと考えることもできると思います。

今回も。

かがみんに、代打ちしてあげるから貸しなさいよと言われても。
「いいよ。大丈夫だよ。自分でやるよー」
です。

結構、頑固ものです。


また、つかさは豊かな感性、発想力を持っています。

「ばるさみこすー」にヤラレタのは、ぼくだけではないでしょうし、
貝殻を耳に当て、海の中へとイメージを注ぎ込むことができます。
その上、あろうことか、そこでつぶやくのは「ヒロシです…」です。

それに、こなたも認めるように、強とも凶ともとれる「きょうちゃん」を導き出すセンスを持っています。



これらのことから。

つかさは、芸術家、もしくは研究者に向いているのではないかとぼくは思います。


歩みはゆっくりかもしれないけれど。
確実に、段階を踏んで進んでいく。
頑固に、ひとりでこつこつと。
しかしながら、時に突飛な発想も飛び出す。

彼女は、結構、堅実な良い研究者になるのではないかと思います。


そんなつかさの研究テーマは、
「流れ星の願い事を速く言う研究」
です。

その着眼点は、願い事を短くしたら、三回言えるかもしれないというところでした。

彼女が真剣な眼差しで書き記すノートには、どんなことが書かれていっているのでしょうか。

願い事の長い文章を短くするために、同じ内容を一語で表すような言葉を探して、選んで、それを書き出していっているのでしょう。

でも、その研究成果によって文章を短くしたところで。
いざ、流れ星がやってきたとしても。

「うわー。ついにきたよ。流れ星。あ。願い事願い事。あのね。えっとね…」
とか言ってる間に、
「って、もう時間?」
のようになってしまうのでしょう。


しかし、じつは彼女の「流れ星の願い事を速く言う研究」は、もっと先に進んでいっているのかもしれません。

文章を短くするとかではなく、星にあるいは空の神様に、もっと伝わりやすいようにするというところまで、つかさの研究は達しているかもしれません。


つかさのノートには、
意味不明な幾何学模様や、
酔っぱらったサナダムシがクダを巻いているような絵とも文字とも絵文字ともつかないもの、
そんなものが、書き連ねてあるのかもしれません。

象形文字のような。

神様が使っている言語は、そのようなものなのかもしれませんね。


ですので、つかさの打つメールに大量に書き込まれている絵文字は。


つかさの「研究」の一環なのかもしれません。


エピソードの順番は違いますけれども。







[それが、らっきー☆すたー]     (目次へ


さて、前述の歌詞の有無の話なのですが。

「らっきー☆ちゃんねる」のテーマ。
ファンキーなホーンセクションとベースがカッコいい、あの曲。
じつは、あの曲に歌詞があることを、みなさんはご存じですか?

あきら様と白石みのるくんが歌う、「曖昧ネットだーりん」。

7月25日にCDが発売されるそうです。これはwww買っちゃうかもww
ラジオの「らっきー☆ちゃんねる」でも聴けますので、みなさまも是非お聴きになってみて下さい。


さて、その「らっきー☆ちゃんねる」(アニメの方)は、今回いつもにも増して視聴者側への呼びかけが強かったように思います。

いつもあきら様が、お便りプリーズ的なことをこちらに呼びかけていますが、
今回は、白石くんが積極的に「ツンデレ徹底討論」を呼びかけたために、印象が違ったのかもしれません。


これは、ヤマカン脚本の影響と見ることもできると思います。

思えば、山本監督のころは。
「ステージ」「楽屋」「客席」としての「本編」「らっきー☆ちゃんねる」「視聴者の現実世界」をぼくはいつも意識させられていました。
今回、ちょっとその頃を思い出すような。
そんな感覚を、白石くんの呼びかけに覚えました。
視聴者を巻き込んでいくような、そんな感覚。


さて、そうなると、「ツンデレ」に代わる言葉、概念をぼくも考えるべきところだと思いますが。

残念ながら、思い浮かびません。


それは、なしおさんが仰るように

「ツンデレとかクーデレとかそんなんじゃなくて。かがみは、かがみ」

そして、
天然お人好しではなく、つかさは、つかさで。
オタクではなく、こなたは、こなたで。
歩く萌え要素ではなく、みゆきさんは、みゆきさん。

ということなのだと思います。


それはあるいは、だんちさんが仰っているように

「人間としてキャラクターを生み出してから、萌え的要素を特化して表現している」

ということなのかもしれません。



彼女たちは「記号」ではなく、「生きた人間」として感じられる。

そこに彼女たちが、たしかに、いる。

そのように感じられるから、「ツンデレ」ではなく、かがみは、かがみなのだと思える。
そのように思います。


「涼宮ハルヒの憂鬱」で感じた、特に「サムデイ イン ザ レイン」や「ライブアライブ」で感じた、「生きた人間」を描くこだわり。

生きた人間を作る、描くというのが山本寛さんの指向性なのだとしたら。

「京アニの無駄使い」
「それより早くハルヒ第二期を」
「それならCLANNADを早く見せろ」
「というかフルメタを」
と言われつつ、
なぜ、今期「らき☆すた」だったのか。
そして山本さんが監督だったのか(交代があったけど)

なんとなく、わかるような気もします。


生きた人間である彼女たちの関係性のお話、それが「らき☆すた」。

そのように思うのです。

だから、京アニで、山本監督で、「らき☆すた」だったのだと思うのです。


それは、武本監督になってからも、引き継がれているようにぼくは思います。

友だちや家族との関係性を描く、とてもやさしいお話。
それが、「らき☆すた」

「生きた」彼女たちが、そこにいる。
それが、「らき☆すた」


それは、堀口さん描き下ろしの、このDVD限定版第一巻のジャケットに表れていると思います

これが、「らき☆すた」

そういうことなのでしょう。


夕暮れの教室に。
彼女たちが、たしかに、ここにいる。
彼女たちが、たしかに、ここにいた。

これが、「らき☆すた」



夕焼けの後に
夜空を駆ける流れ星に
つかさは何を願うのでしょう。


いつも「運が悪い」つかさは、自身の「幸運」を「星」に願うのでしょうか。
それが、らっきー☆すたーでしょうか。

いえいえ。

つかさは、きっと、こう願うのでしょう。


いつまでも、みんな仲良くいられますように。

このDVDのジャケットのように。



窓から差し込む、夕日の反射の光のように。
夕焼けのあと、ひときわ明るく輝く星。

それが、らっきー☆すたー。










や。「幸運の星」は金星ではなくて、木星のようですけども。
まあまあまあ。

大変遅く、そして長くなってしまいました。
お読み下さり、本当にありがとうございます。

さて、第11話は…
すでに周回遅れが確実です、ってどんだけー。

それでは!バイニー。



Last modified: 2007-06-24 05:40




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コメント
 
 
 
ツンデレ伝説 (きつねのるーと)
2007-06-25 21:45:46
こんばんわ、いつも濃厚な分析を楽しんでいるきつねのるーとです。

さて…
>「ツンデレとかクーデレとかそんなんじゃなくて。かがみは、かがみ」

の件ですが、私の考えでは『かがみさんは“ツンデレ”の定義とは違うので、「かがみさん」を差して“ツンデレ”というのはオカシイ』のですよ。
私の考える正統“ツンデレ”には経年変化と言うものがあるのですよ。
例を挙げると…
「灼眼のシャナ」のシャナ
「ゼロの使い魔」のルイズ
「らんま1/2」の天道あかね
あたりが相当すると思うのですよ。
でもって、かがみさんを表現する適当な言葉は…まだ無いので『かがみさんは“かがみ”』となるのは必然なんですよね。

ではでは~
 
 
 
いわゆる、ふつーのおにゃのコ (たこーすけ)
2007-06-26 02:38:17
きつねのるーとさん、お読み下さり、コメントをありがとうございます!
こんばんは、たこーすけです。

>いつも濃厚な分析を楽しんでいるきつねのるーとです。

うわ!ありがとうございます!
遅い上に長文で申し訳ありませんです。
お読み下さって、なんというか……お疲れ様でした(汗)


>私の考えでは『かがみさんは“ツンデレ”の定義とは違うので、
>「かがみさん」を差して“ツンデレ”というのはオカシイ』のですよ。

>でもって、かがみさんを表現する適当な言葉は…まだ無いので
>『かがみさんは“かがみ”』となるのは必然なんですよね。


なるほど!
彼女を言い表す的確な言葉がまだないから、彼女を表すのは「かがみ」しかなしえないと。

ぼくは、「記号的」な意味での「ツンデレ(とかそれに類する言葉)」は、「生きた彼女たち」を表すには適当ではないというような感じで書いた……のかな。

あ、そうか!
あれだ。
「ツンデレ」とかって、「キャラクター設定」とかそういうのではなくて、普通に「B型」とか「末っ子」とか「姉」とか「妹」とか、そういうのと同じ目線の言葉として使っているということですね。
あ。「B型」とか「姉」とかも、もちろん「キャラクターの設定」の1項目ですが。
えっと。そうではなくて。
なんというか、物語を作る上で、「このキャラは、こういう立ち位置。それに対し、このキャラはこういう立ち位置」みたいなものとしての「ツンデレ設定」ではなくて、「あんたって、ツンデレよねー」みたいな。なんかそんな感じ。
うーん。上手く言えないです…
いや。なんか当たり前のことを言ってるのかも?


ところで、ぼくは以前から「ツンデレ」については思うところがありまして。

既に誤用なのだと思うのですが、いわゆる、
「人前ではツンツン、二人きりだとデレデレ」
というのは、ぼくとしては、別に特記するような性質でもなんでもなく、とても当たり前なことを言っているように思うのです。
それなりに節度をわきまえた女の子だったら、普通、そうなんじゃないでしょうか。
人前でもデレデレしてたら、バカップルじゃないですか。
違うかな。
どうなんだろう。


さて、第11話の感想は、まだ何も考えていないので、またお待たせしてしまうことになりそうです…
どうぞよろしくお願い致します。
それでは!
 
 
 
Unknown (yukita)
2007-07-03 02:06:47
こんばんは、yukitaです。

10話の感想を、何度も読んでいるうちに感じた事があります。
たこーすけさんの感想は、既に『一つの作品』だと。

物語を理解して、分解して、再構築する。その事に拠って、感想の枠を越えてエッセイというか、短編小説というか、そう言ったものに昇華している気がします。

つかさを軸に、ひとつの物語を綴る。それが出来るのは、深いつかさへの愛ゆえに。

僕も、いつかこんな作品を書ける様になりたいです。
次の感想も、楽しみにしています。

追伸。
10話でみのる君は、かがみを『ツンデレ』以外でどう呼ぶかを募集していました。
僕としては、なしおさんと同じく『かがみは、かがみ』と思っています。
そこでお聞きしたいのですが、もし『つかさを一言で表せ』といわれたら、たこーすけさんなら、どう答えますか?
※勿論、つかさを(かがみ・こなた・みゆき達も)枠で括るのは、ナンセンスだと思いますが。
(本当にお聞きしたいのは、たこーすけさんにとって『つかさは、どんな存在ですか?』と言う事です。)



 
 
 
つかさを一言で表すと (たこーすけ)
2007-07-10 03:11:17
yukitaさん、お読み下さり、コメントをありがとうございます!
こんばんは、たこーすけです。
お返事が遅くなってしまって、申し訳ありません!

長文にも関わらず、何度もお読み頂いたとのこと、本当にうれしく、ありがたく思います!
遅れに遅れながらもなんとか書いた甲斐があります。
また、えらい褒めて頂いてしまって…
ありがとうございます!


>本当にお聞きしたいのは、たこーすけさんにとって
>『つかさは、どんな存在ですか?』と言う事です。

いつか記事中に書こうか、それともそれは止めておこうか、と考えていたのですが、yukitaさんがよい機会を与えて下さったので、ここに書いてしまいます。


つかさは、ぼく自身です。


じつは、「B型」で「末っ子」なんです。ぼくは。

ですので、「マイペースで無作法で脱線ばかりして天邪鬼で考えが甘いお天気屋」なのは、ぼくなんです。
「甘えん坊でわがまま、マイペース、自己中心的でちゃっかりしている」のは、ぼくなんです。
「完璧主義」で「頑固」なのは、ぼくなんです。
そして、「最初は張り切るんだけど、だんだんバテていくタイプ」、「飽きるんじゃなくて、持たなくなる」のも、ぼくなんです。

それは、感想記事の進行具合からみても、ご理解いただけることと思います(苦笑)

だから、いつか、なしおさんが仰っていた、

>つうか彼がつかさ。

というのは、まさしくその通りでして、かなりドキッとしました(笑)

や。といっても、つかさに関して、ぼく自身を投影したことばかりを書いているわけでもなくて、それは、たぶん半分くらいだと思います。
もう半分は、作品中のつかさから感じられる「つかさ」について書いています。

そんな感じなのでした。

ちょうど、よい機会でした。
yukitaさん、ありがとうございました。

それでは!バイニー。
 
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