バイクライフ・バイクツーリングの魅力を北海道から。
聖地巡礼-バイクライディングin北海道-
I’m here.―ライテクの目指すもの。

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私のライテクの目指すものは何か。
もったいぶらず、誤解を恐れずに、結論から先に言うと、
「あらゆる状況下において、自分とバイクとを、自分のコントロール下に置くこと」です。
夜、朝、夕、昼、晴れ、曇り、雨、嵐、田舎、都会、林道、高速道路、舗装路、ダート、春、夏、秋、冬…。
あらゆる天候、
あらゆる路面、
あらゆる速度、
あらゆる状況下において、
自分の意志の下に、自分とバイクの状態を制御していること。
自分の意志で、バイクを走らせていること。
これが私の場合、ライテクのたどり着く目標地点です。

周囲の状況によって走らされている状態、
自分でコントロールせずに、バイクに乗せられている状態、
こうした状態を排除し、
自分の意志で、自由に、バイクを走らせることを目指して、ライテクを考えています。
それは、言い方を変えれば、
今、自分が走っているその状況に対して、その路面、グリップの状況、バイクと自分にかかっているGの方向と大きさ、周囲の状況、風景、その土地、その空、その世界そのものをリアルに感じながら走ることです。
このことを逆から言えば、
バイクと自分が今置かれている状況を正確につかみ、またこれから自分が作り出そうとしている状況を実現するためのバイクと身体の操作を正確に、自分の意志通りに実現できる技術。-それが私の求めているライテクです。

客観的、数値的に何㎞/h出たか、相対的に誰より速いか、遅いか、上手いか、下手か、ではなく、
今、愛車と走っている状況、その今の状況をリアルにつかめるか、リアルに操作できるか。
他の人がフルバンクで60㎞/hで抜けたコーナーを自分はバンクも浅く、30㎞/hでもいい。
そのかわり、この30㎞/hのコーナリングに関して、1点の曇りもなく自分の意志で、自分のコントロール下に愛車と自分の状況を支配できているか。

なりゆき任せでただバイクにしがみついているのは、どんなに速くても、また遅くても(遅いから安全だというのはカン違いです。)アウト。
それが速かろうが、遅かろうが、白バイ的Uターンだろうが、押して渡るUターンだろうが、すべてを自分の意志ですること。自分の意志でする以上、自分の責任でそれをコントロールすること。
現実から逃げないこと。
そしてそれを通して、僕がバイクで走る、その意味を、僕自身に対して実現していくこと。
先輩から引き継いだ大原則、「バイクで死なない、バイクで人を殺さない。」それを実現しつつ、自分の走りを、今だけの、一生で今、一回だけのこの走りの瞬間の積み重ねを、僕自身に返していくこと。
それが目標であり、憧れです。
すべての場合に100%その状態でいることは、おそらくできないと思います。
また、無理なく完璧に歩けているときは(そういうときがあったとして)、その歩きの動作のひとつひとつには意識を向けていないように、走りが完成したときには、おそらく個々の動作、操作にいちいち意識を向けることなく、リラックスして、しかし隅々まで神経が行き届いた状態で、ただ「走っている」、そんな状態になるのではないかと思っています。

そして僕がバイクで走るということ、僕が「ライダーである」ということのためには、ライテク以上に大切なことがあります。
ライテクは、僕のライダーであることを支える不可欠な、大切なものではありますが、すべてではなく、一部です。
その大事なものについては、今までも断片的にお話してきました。
今回は、ライディングテクニックの持つ私にとっての意味について、もう少しお話を続けさせてください。
次回は、「速さ」を求めた私の20代の頃のお話をしつつ、ライテクについて、考えを進めます。
(「ライテク記事 インデックスⅡ」へ。)
(ブログトップページへ。)
私のライテクの目指すものは何か。
もったいぶらず、誤解を恐れずに、結論から先に言うと、
「あらゆる状況下において、自分とバイクとを、自分のコントロール下に置くこと」です。
夜、朝、夕、昼、晴れ、曇り、雨、嵐、田舎、都会、林道、高速道路、舗装路、ダート、春、夏、秋、冬…。
あらゆる天候、
あらゆる路面、
あらゆる速度、
あらゆる状況下において、
自分の意志の下に、自分とバイクの状態を制御していること。
自分の意志で、バイクを走らせていること。
これが私の場合、ライテクのたどり着く目標地点です。

周囲の状況によって走らされている状態、
自分でコントロールせずに、バイクに乗せられている状態、
こうした状態を排除し、
自分の意志で、自由に、バイクを走らせることを目指して、ライテクを考えています。
それは、言い方を変えれば、
今、自分が走っているその状況に対して、その路面、グリップの状況、バイクと自分にかかっているGの方向と大きさ、周囲の状況、風景、その土地、その空、その世界そのものをリアルに感じながら走ることです。
このことを逆から言えば、
バイクと自分が今置かれている状況を正確につかみ、またこれから自分が作り出そうとしている状況を実現するためのバイクと身体の操作を正確に、自分の意志通りに実現できる技術。-それが私の求めているライテクです。

客観的、数値的に何㎞/h出たか、相対的に誰より速いか、遅いか、上手いか、下手か、ではなく、
今、愛車と走っている状況、その今の状況をリアルにつかめるか、リアルに操作できるか。
他の人がフルバンクで60㎞/hで抜けたコーナーを自分はバンクも浅く、30㎞/hでもいい。
そのかわり、この30㎞/hのコーナリングに関して、1点の曇りもなく自分の意志で、自分のコントロール下に愛車と自分の状況を支配できているか。

なりゆき任せでただバイクにしがみついているのは、どんなに速くても、また遅くても(遅いから安全だというのはカン違いです。)アウト。
それが速かろうが、遅かろうが、白バイ的Uターンだろうが、押して渡るUターンだろうが、すべてを自分の意志ですること。自分の意志でする以上、自分の責任でそれをコントロールすること。
現実から逃げないこと。
そしてそれを通して、僕がバイクで走る、その意味を、僕自身に対して実現していくこと。
先輩から引き継いだ大原則、「バイクで死なない、バイクで人を殺さない。」それを実現しつつ、自分の走りを、今だけの、一生で今、一回だけのこの走りの瞬間の積み重ねを、僕自身に返していくこと。
それが目標であり、憧れです。
すべての場合に100%その状態でいることは、おそらくできないと思います。
また、無理なく完璧に歩けているときは(そういうときがあったとして)、その歩きの動作のひとつひとつには意識を向けていないように、走りが完成したときには、おそらく個々の動作、操作にいちいち意識を向けることなく、リラックスして、しかし隅々まで神経が行き届いた状態で、ただ「走っている」、そんな状態になるのではないかと思っています。

そして僕がバイクで走るということ、僕が「ライダーである」ということのためには、ライテク以上に大切なことがあります。
ライテクは、僕のライダーであることを支える不可欠な、大切なものではありますが、すべてではなく、一部です。
その大事なものについては、今までも断片的にお話してきました。
今回は、ライディングテクニックの持つ私にとっての意味について、もう少しお話を続けさせてください。
次回は、「速さ」を求めた私の20代の頃のお話をしつつ、ライテクについて、考えを進めます。
(「ライテク記事 インデックスⅡ」へ。)
(ブログトップページへ。)
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )

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ライディングに対する意識が高いですね、そして、自分に厳しい。
樹生さんの大切なものって何なんでしょうね?
これから語られていくだろう樹生さんのライテイの記事が楽しみです。
さて、今回の記事についてですが、常に状況を把握し、コントロールする、難しいですね。
自分の肉体についてでさえ、簡単なことでも掴めてなかったりします、例えば、ほんとはけっこう疲れているのにそれを意識してなかったりとか。そういうときはだいたいライディングとかでもミスします。
まだまだ精進いりますな。
今までのライテク記事のシリーズは、自分が考えていることを整理して形にするためと、バイク談義としてライテク話が好きなのと、なにか誰かの役に立つかもしれない…という意識で書いていたのですが、今回は何と言うか、私の完全な思い入れというか、意識の吐露になっています。
ライテク記事としてはちょっとあまりに極私的かとも思ったのですが、書いてみることにしました。
どうなりますやら。本人にも分かりません(^^;)。
昨日はsuyaさんだったんですね。こちらこそ、失礼しました。
状況把握とコントロール、難しいと思います。
これは私の理想というか憧れというか、そういう状態で、自分が到達できるかどうかは分かりません。
例えばフィギアスケート、体操などの競技では、世界のトップ選手は、どの瞬間も全身に全く隙がなく、完全にコントロールしているように見えます。そしてそのコントロール域を越えるような技に挑戦してきている。
そのコントロールは球技や陸上でも同じように感じます。
私はその域までいけるとは思いませんが、ライディング技術の理想や憧れを言うならば、完全コントロールかと思います。
速度域が上がるほど、コントロールできなかったときのリスクは上がっていきますので、大雑把に言えば、速く走るほど、状況の正確な把握は要求されることになる…と考えています。
とはいえ、自分の体の把握も難しいですよね。
このところ自分の身体の老化のスピードにびっくりしている私です。つい昔のイメージで身体を動かそうとすると、怪我をしそうです。
ゲンジツはキビシイです…(^^:)。