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「自伝じょうちゃん」松谷みよ子

2013年12月27日 20時55分47秒 | 読書(伝記/自伝/評伝)


「自伝じょうちゃん」松谷みよ子

松谷みよ子さんの自伝。

P251
父と死別したのは12歳のときで、以来、貧しく、つつましく暮らしてきた。」(中略)
疎開の荷物運びの日々、東京神田のもと父の事務所も空襲で焼失、練馬の家二軒も空襲で焼失、身寄りとてない信州での疎開生活。私の青春はどっぷり戦争の中にあった。
戦後、焼け跡の東京に戻り、働き始めたとき、友人が言った。「あなたにはどうしてもかなわないところがある。それは『じょうちゃん』の部分なのよ」と。

私が想像した以上に波瀾万丈の人生を送っておられた。
本作品は結婚生活が破綻して離婚するところで終わっている。
「その後」を読んでみたい。

【参考リンク】
松谷みよ子 公式ウェブサイト
松谷みよ子インタビュー


文庫本にもなった。

【目次】
神田の生まれ;神田から練馬へ;トコトンヤレ;幼い日、小学校へ入る;小学生のころ;父の死;女学校時代;姉の恋・日米開戦;銀行から交通公社へ;女子挺身隊となる;一本の口紅;疎開、そして敗戦へ;舞い込んだ一枚の葉書;大門町にて;東京へ出る;トウソウチュウ カエレヌ;職を失う;処女出版;かたつむりサークル;みどり会;結核再発、療養所へ;手術、結婚へ;太郎座創立―民話採訪へ;狂う;長女誕生;ハンブルグへ;別れ;新しい出発へ
【ネット上の紹介】
「モモちゃん」シリーズ、『龍の子太郎』など数多くの作品で、3世代にわたる読者を魅了し続ける著者初の自伝。幸福な少女時代、父の死、戦争と疎開、戦時下のOL生活、生涯の師との出会い、上京、波乱の結婚生活……激動の昭和史とともにつづる〈作家・松谷みよ子ができるまで〉。懐かしい日本の風景を描きながら、多くの友や忘れがたい人たちによって生かされた作家人生をふりかえる。『週刊朝日』連載。

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