医大生・たきいです。

医大生的独言。

お医者様か看護師様はいらっしゃいませんか

2017-08-12 23:59:52 | 医大生的生活

夏休みっぽいことをしよう!ラストの週で一路名古屋まで。医大生・たきいです。





新幹線に乗車中。「新幹線に乗ったらビールを飲みなさい」という先輩の教えは固く守っている私。夏休み最後のちょっとした旅行。明るいうちから飲む酒はうまい。プハー。そんなとき、突然流れてきた車内放送。


「お客様にご連絡いたします。〇〇号車で急病人のお客様がおられ、大変困ってらっしゃいます。お医者様か看護師様、いらっしゃいましたら〇〇号車までお越しいただきますようお願いいたします」


一気に酔いがさめました。この手の話、新幹線じゃなくて飛行機だったけど、先日オープキャンパスで私の次にお話いただいた先生から聞いたばっかり。こういう放送本当にあったんだ。まず。手元に置いてあった皮膚科の参考書を、とりあえず人目につかないところにしまい、しばし頭を抱えこみます。手を震わせながら、リュックから貴重品を携えてポケットに。でも飲み始めてる医学部6年生なんて価値ないよ。そして何かできる自信もない。この状態で自分が行って、過失に問われてしまったら。途中駅で緊急停車させるかどうかの判断を車掌さんから求められたらおれどうしたらいいんだろう。呼ばれてるのは「お医者様」だけど俺まだ医者じゃないし。こういう場面で「何もできはしないから私は行かない」って仰ってた精神科の先生もいたしな。精神科医が行っても急病人の方の不安を煽るだけという話だった気もするけど、それ、学生でも一緒よね。一旦深呼吸をしようと、なぜか私は残りのスーパードライをイッキ飲み。そうしたところで車内放送が。


「先ほどの急病人のお客様は、現在お医者様と看護師様の手当てを受けてらっしゃいます。ご協力ありがとうございました」


乗ってるもんですねぇ。まずはちょっと安堵。


今の私には、咄嗟に立ち上がる勇気がありませんでした。一番の理由はたぶん、自分に自信がなかったから。こういう場面で、国内のことなら医者が過失に問われることはまずないから行きなさいとは大学の先生から聞いたことはあるけれど、医者はそうでも「法における主語の拡大解釈は不可」とも最近知ったしな、だなんて一旦考え始めるともうダメでした。

正直なところ自己嫌悪にもかられて残りの乗車時間は気まずい気持ちで一杯で。それでも唯一自分を褒めてあげられることとしたら、まずは深呼吸をしようと思えたことくらいでしょうか。「ヤバイと思ったら深呼吸しなさい」という先輩の教えだけは守れました。

医者になったらこうした場面で立ち上がる人間になりたいものです。それには相当な勉強が必要だろうとも。まず走り出せる医者になることが、私の初期研修の目標のひとつかもしれません。

と、ここでまた放送が。うーん、今度こそは。

「ただいま三河安城駅を定刻通り通過しております‥‥」

という東海道新幹線お馴染みのアナウンスで少し安心。強烈に印象に残った新幹線を、名古屋駅で降りました。








(激安ビジホに泊まったらタバコ臭すぎてよく寝られなかった人(笑))
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