【文芸】
秋深く床に射す陽の移り来て
探しつくせしネジ光りたり 高瀬しげ
前うしろ鏡に写し姿見る
娘より贈らるコートうれしく 馬場富士子
コスモスの咲き乱れたるタンボ道
葬列は進む声も少く 中島清子
出張の夫留守の夜語らいの後
息子等は鍵かけくるる 佐々木ユ基
沖縄にて
息絶えし母の乳房に縋りつつ
死にし幼らもありとききたり 奥野ハナ
菅谷婦人会『白梅』第2号 1981年
【文芸】
秋深く床に射す陽の移り来て
探しつくせしネジ光りたり 高瀬しげ
前うしろ鏡に写し姿見る
娘より贈らるコートうれしく 馬場富士子
コスモスの咲き乱れたるタンボ道
葬列は進む声も少く 中島清子
出張の夫留守の夜語らいの後
息子等は鍵かけくるる 佐々木ユ基
沖縄にて
息絶えし母の乳房に縋りつつ
死にし幼らもありとききたり 奥野ハナ
菅谷婦人会『白梅』第2号 1981年