松本茂子
山里は夕やみ深く静もりて
梅ほのぼのと匂い来たれり
奥野ハナ
人柄の変りし如く風邪気味の
我を気づかい休めといふ夫
村瀬信子
年毎に姿消しゆく山つつじ
はつはつ芽吹く木洩れ陽の中
伊東ときゑ
撒く豆の空しく散れり息子(こ)等の部屋
久に灯して鬼やらいなす
加藤清子
山頂の芽吹き明るく無住寺
菅谷婦人会『白梅』第1号 1980年
松本茂子
山里は夕やみ深く静もりて
梅ほのぼのと匂い来たれり
奥野ハナ
人柄の変りし如く風邪気味の
我を気づかい休めといふ夫
村瀬信子
年毎に姿消しゆく山つつじ
はつはつ芽吹く木洩れ陽の中
伊東ときゑ
撒く豆の空しく散れり息子(こ)等の部屋
久に灯して鬼やらいなす
加藤清子
山頂の芽吹き明るく無住寺
菅谷婦人会『白梅』第1号 1980年