タケヤと愉快な仲間達

大好きな映画やお酒、観光名所等、なんでもないような出来事を綴っていけたら・・・

ツナグ

2012年10月09日 | 映画他レビュー
監督: 平川雄一朗 出演:松坂桃李、樹木希林、佐藤隆太、桐谷美玲、橋本愛、大野いと、遠藤憲一、八千草薫

先に書いたこの三連休の最終日。テレビでも何度か見た番宣では樹木希林さんの強烈なキャラクターだけが強く印象に残り・・・(ああ面白そうだな。)と思い朝一番の上映回にて観賞してきました。僕の地元の映画館はどんな話題作の時でも場内が満員になる事はほとんどないのですが・・・この作品を見た倉敷のMOVIXは驚く程の超満員!前の方の席を選んだにもかかわらず周りは本当に人だらけ。また作品がすごく良くて涙腺が緩みっぱなしだったのはホント恥ずかしかった。。。

でもすごく心温まるエンターテイメント作品でした。

【あらすじ】
たった一度だけ、死者との再会を叶えてくれる人がいるらしい―。半信半疑で依頼をしてくる人たちの前に現れたのは、ごく普通の男子高校生・歩美(松坂桃李)だった。彼は、すでに死んでしまった人との再会を仲介する使者“ツナグ”を祖母のアイ子(樹木希林)から引き継ぐ途中の見習いである。横柄な態度で、癌で亡くなった母・ツル(八千草薫)に会うことを希望する中年男性・畠田(遠藤憲一)。喧嘩をしたまま自転車事故で死んでしまった親友・御園(大野いと)に聞きたいことがある女子高生・嵐(橋本愛)。プロポーズ直後に突然失踪した恋人・キラリ(桐谷美玲)の安否を確かめたいサラリーマン・土谷(佐藤隆太)。歩美のもとには次々と依頼が舞い込んでくるが、歩美はその過程で様々な疑問を抱く。死者との再会を望むことは、生者の傲慢なのではないか。果たして会いたかった死者に会うことで、生きている人たちは救われるのか。やがてその疑問は、自身の両親の不可解な死の真相へも向けられていく……。(goo映画あらすじより)


死者と生者の再会を仲介する使者"ツナグ"

それは亡くなった大切な人に会いたいという思いを持った人にたった一度だけ会わせてくれるという使者。人々はそれを"ツナグ"と呼んだ。。。


 ツナグの見習い・歩美(松坂桃李)は幼い頃、両親を自殺で亡くしている。世間は好き勝手な事を言うのだけれど、歩美の幼い記憶には優しかった両親の記憶しか残っていない。歩美が完全にツナグを引き継ぎ前ならば父親か母親に会う事ができると祖母であるアイ子は伝える。


 歩美演じる松坂桃李は今時の高校生ではない。決して地味とかダサいとかそういう訳ではないけれど、芯のある、そして存在感のあるツナグの見習いを演じていると思う。


 それでも・・・一番の存在感はやはり(誰もが思うであろう)歩美の祖母・アイ子演じる樹木希林である。彼女のこの・・・ひょうひょうとした雰囲気は一体なんなんでしょうね?真剣なのか不真面目なのか・・・掴みどころのない人というのはそれだけで魅力的に写るものなのでしょうか?まあテレビでもその彼女の魅力が全開でしたので・・・。(だからこそこの作品を観に行こうと思ったのだ!)ただ嬉しかったのは、この作品は冒頭でもお話したように本当に素晴しい作品だったという事。多分誰もが"ツナグ"が本当にいるのならば会いたい人(亡くなってしまった人)が必ずいるのではないだろうか?そして心の奥底では(そんな事出来る訳がない)と思う人が大半ではないかと。


 一人目のツナグはそんな強い疑念の思いを抱き最初に"ツナグ"に依頼をかけてくるのは遠藤憲一演じる町工場の社長・畠田。母親に会いたいという思いをツナグに伝える畠田は会いたい理由を『土地の権利書が見つからないから。』と言うが本当は違う純粋な思いが彼にはある。畠田が母を思う気持ちは親を亡くした子供には少なかれ必ず残る思いを代弁してくれる。そして畠田の母親も世間の母親の誰もが思うような・・・そんな気持ちを死して尚、畠田に伝えてくれる。



 二人目のツナグは同じ演劇部に所属する御園(大野いと)と嵐(橋本愛)。演劇の主役を御園が務める事が決まってから気まずい関係が続く。そして嵐が御園なんか死んでしまえばいいと思った翌日に御園は交通事故に遭ってあっけなく亡くなってしまう。。。やましい思いのある嵐はツナグに依頼をするのだけれど・・・彼女が一番不幸かもしれない。詳細は言えないけれど僕が彼女の立場であったならば・・・一生抱えていかなければならない十字架を背負う事となってしまったからだ。実際、嵐が御園に対して思う気持ちは十代の頃ならばよくあるような話だと思う。一番多感な時期だ。彼女を一方的に責める事はできないと思う。ただ・・・御園のやさしさ?(それとも・・・)が嵐を追い込んでしまう事となってしまう。。。


 三人目のツナグはアイ子(樹木希林)が足を絡めて転んでしまった所にとっさに手を差し伸べる男性・土谷(佐藤隆太)。アイコはそんな彼の悩みをほぼ直感的に感じ取る。そう、彼は7年前に失踪した婚約者の事を忘れられずにずっと(止まった)時を過ごしてきたのだ。失踪してしまったのか・・・それとも・・・アイ子は土谷にツナグへの依頼をすすめる。それはどちらにしてもつらい選択を知る事でもあった。生きていれば裏切りだったと知る事になり、ツナグを通して会う事になれば・・・彼女がこの世にいない事を知る事となる。


 僕だったら・・・どうするでしょうね。でも多分、怖いと分かっていながらも・・・ツナグに依頼するでしょうね。こんな思いを抱えてこの先もずっとやっていけないから。。。このエピソードが一番観ていて辛かったですね。両親が先に亡くなってしまうのはほとんどの人が経験する事。僕の中では亡くなってしまった父親はもう昇華された思いだ。

 親友が亡くなってしまうという事象は経験した事がないし(ある友人は二十年前に亡くなってしまったけれど)僕の中ではあまりイメージの沸かない思いでもあった。もう年数が経ち過ぎてしまったからかもしれない。。。けれども異性というのは僕らで例えれば一番愛している人の事。もし、自分が土谷の立場になってしまったらと思うととても彼の事がいたたまれなくなった。。。僕なんかは好き勝手な事をするくせにとても未練がましい人間だからね。同じ境遇に立った時には土谷どころの落ち込みではなくなるのは自分でも容易に想像する事ができる。


 けれども彼は亡くなってしまった彼女に出会う事によって前に進もうと決心する。この作品のとても素晴らしかった所は・・・一人ひとりの人物がとても深く描かれていたように思う。三つのエピソードに対し自身の思いをこのように表現してしまったけれど・・・一つひとつのエピソードがすごく心を揺さぶられました。

こうやっていい作品に出会う事ができると、うまく表現する事ができないのですが・・素晴らしい人と出会う事ができたような・・・そんな思いに近い感情に出会えるという事でした。

タケヤの絶対的偏見評価 10/10(10点中10点!)

映画『ツナグ』予告
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2 コメント

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Unknown (yutake☆イヴ)
2012-10-09 14:07:55
こんにちは☆
TBありがとうございます。
記事も拝読いたしました。

私も、涙腺が緩みっぱなしでした。

自分の記憶や思いに、重なるのですよね。
そうすると、リアルに自分のこととして
沁みてきました。


ありがとうございます。
こちらこそ (takeya⇒yutake様)
2012-10-09 19:48:33
こちらこそTB返し、コメントまでありがとうございます。

そうなんですよね、恥ずかしいぐらいに
涙腺緩みっぱなしでした。。。

フィクションなんですがすごくリアリティの
ある作品だったと思います。

いい作品に出会えるのはホント感謝感謝です。

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