武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

我家の正月と作品紹介463

2018-01-03 16:02:10 | Weblog


皇紀二六七八年
平成三十年戊戌年  明けましておめでとうございます。

今年も、武内ヒロクニをよろしくお願い致します。
ヒロクニさんも「傘寿」を向かえましたが、武内ヒロクニは何も変わらないようです。

上記の絵は、年末に仕上がり、台所にて飾られていた絵です。
武内曰く、「俺、こういう絵が出来ると嬉しい」。
街の楽しい風景に思えますが、描いている時に自由を味わい、街にはjazzが流れ、
ヒロクニさんの街はにぎやかです。
ウキウキ感があって、いい年になりそうな感じです。

お正月は、とても静かに2人で過ごしました。
年末にかけ、私が風邪を引き、なかなか直りません。
家で休んでいると具合が良くなった気がして、ヒロクニさんと年末に2人でお買い物。
家に着くと、めまいがして「まだ、治っていない」とお布団に・・・・。
なんか、ヒロクニさんは年の暮れになると、「正月を越す為の買い物をしておかなくては、年が越せない。」
という脅迫概念があるようで、物資の心配ばかりする。
そんなこんなで、冷蔵庫はパンパンに詰まっていた。
風邪引きのまま実家へ、煮しめを作る手伝いに行き、頭がボーとしているので、
おとなしくひたすら、野菜を切る役をしていました。
味とか、煮るのは、母と妹におまかせ。

今年は、おせちは煮物のみにして、後は冷蔵庫のものをちょいちょい料理。
こんな風に過ごしていました。

ヒロクニさんは、年末から正月、2日、3日と制作三昧。
本当に、いい天気で気持ちが良い日だから、制作がはかどっていたようです。
正月は、特に制作に励むのは、恒例の行事になっていて、毎年このように過ごしています。

あんまり制作をされると、正月なのにひとりぼっちな感じなので、
お料理や、おつまみをちゃぶ台にいろいろ配置し、ぼっちでひとり居酒屋をしていました。
ヒロクニさんに「正月は、好きに自由に過ごしなさい」と言われていたし・・・。
そして、急に紬の地味な着物に着替えてね。

今年は、徐夜の金が静かな夜に一際、心に染み静かな心でじみじみしていました。
古典は「万葉集」を今読んでいます。
日本人のアイディンティティを探す旅の一つとして、古典を味わっています。




年末の、年越し蕎麦を我家で。
入れてある鰊は、神戸で創作・日本料理「わたる」の店の方が、作ってくださったもので、
とても美味しい。醤油の使い方が独特でとても贅沢をさせて頂きました。




我家の雑煮。だいこん、にんじん、白ねぎ、白菜少し、海老、ちくわ、かまぼこ、三つ葉が入っています。
ヒロクニさんは、歯がちょっと悪いので、おもちは汁の中で、柔らかくしています。
出汁は、鰹と昆布。塩、醤油少々で味付けしています。



この2つは、正月にはかかせません。

今現在、3日ですが、アトリエにてヒロクニさんは制作に励んでいます。

皆様にとっても、良い年になりますように!

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黒い星の絵(作品462)

2017-12-25 18:05:38 | Weblog


黒い星型が印象的。
「これは、いったい何だ!」とまず思いました。
クリスマスの絵では、ありません。

我家には、クリスマス気分というのは全くありません。
ヒロクニさんは、イエス・キリストの名前は知っているが、マリア様の存在すら知らない人です。
いつも、クリスマスに向けての企画が入ると、
ムードぶっ壊しの作品を仕上げるので、クリスマスの企画はおことわりしている状態。

「いったい何なのだ?」と思うが、なんだか憎めない絵であります。




世界では、エルサレムの承認を巡って、争いが起こりそうな気配もありますが、
日本人の私としては、宗教が争うこと事態が不思議でなりません。

ユダヤ教が一番最所にあり、次にキリスト教。その後にイスラム教が出来たことを考えると、
教義でいえば、ユダヤ教が元祖であるのだから、エルサレムはイスラエルが主張してもおかしくないと
考えるが、宗教対立が起こる可能性があるのが、怖い。
キリスト教はユダヤ教から派生した宗教だ。
また、アブラハムは最後の預言者として旧約聖書に登場し、そこから出てきた宗教である。

ローマ時代に遡ると、ローマは最所は、多神教であったので、ユダヤ教も黙認していたわけです。
それに、他人に強要しないで信じる物達だけの集まりがユダヤ教徒であったわけです。
多神教のローマで、キリスト教の布教は、かなり熱心で信者を拡大していくことに、
脅威を感じたローマは、キリスト教を弾圧していく。
コロッセウムで、キリスト教の人が猛獣に食べられる様子をローマっ子は楽しんだというのも空恐ろしい。
しかし、弾圧されればされる程、キリスト教信者は強い意志でもって、信者を増やしていく。
ローマは、政治的にキリスト教を受け入れる方が、国を治めやすくなると、見込んだ時に、
国教としてキリスト教を迎え入れるのです。


その後、ユダヤ教徒達は、キリスト教国家となったローマに、エルサレムの土地を奪われ、
キリスト教に改宗したローマ帝国によって土地を追われることになるのです。

キリスト教は、ユダヤ教の中のキリスト教なのですが、ユダヤ教より優位性を知らしめるためにユダヤ教を
はずかしめる。また、あとから出来たイスラム教も優位性をしめすため、キリスト教、ユダヤ教を認めない。
こういう一神教の怖さを感じるのは、日本人だからたろうか?
ローマ時代の絵画を見ると、イエス・キリストは、アラブ人で肌は黒褐色なはずなのだけれど、何故か
白人に画かれている。キリストの肖像は、黒褐色の本来の肖像にすることで、本質をとりもどしたらいいのでは?
と、思います。


まあ、外交的にはまず、第一次戦争で、イギリスはアラブ人に対して
「イギリス軍に協力するなら君たちの国家をつくるのに強力するよ」と持ちかける。(フセイン・マクマホン協定、1915年)。
一方ではユダヤ人の金融資本家から資金提供を受けるために「お金だしてくれるならユダヤ人の国家を作るのに協力しますよ」と明らかに矛盾した約束をしてしまうんです(バルフォア宣言、1917年)。

イギリスは、ユダヤ人、アラブ人両方に独立国家をつくるという約束をしたため、争いが続いている。
イギリスは、二枚舌外交をして、両者を納得させるような対策をまったくせず、アメリカに解決させようとした
結果が争いを長引かせているのです。

イギリスが争いの種を撒いたと私は思うので、本来イギリスが責任を持つべきだと思っています。
まあ、いい流れになって、争いが起こらないと良いなぁ~と思います。
しかし、一神教は、ゆずらないという欠陥があるからなぁ~と、心配します。


絵画のことより、最近は、歴史が面白いの。
それで、ついこんな事を書いてしまいました。





寒さに強いプリムラを植えています。
ヒロクニさんは、外に出ようとせず冬眠中です。





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12月のアトリエの様子。メモ、メモ、メモ

2017-12-06 16:35:02 | Weblog


ヒロクニさんは、最近メモというか、素描というか、デッサンのようなものばかり描いていて、
アトリエの中は、それが無造作に積み上げられている。



あちこちに散らばっていて、それが層をなしている。
どの紙もしんなりとしていている。それは紙をなめしているからなのだ。



ここは、北側の机の上で、絵具置き場になっている所だが、紙がここにも置かれている。
紙には、裏側からも描いて押す。横線が引かれているのは、絵の裏側。

冬に入ってからは、これを続けていて、作品が出来上がるということがない。

ヒロクニさんは、最近こんなことを言う。
「俺はスランプなんだよ」。
「1年前から気が付いていたけど、東京の個展までは勢いで押し切ったからね」。
「でも、描くのは毎日出来るよ」。
と言うのです。

私は、「フーン、スランプなんだ」。と素直に受け止め、
「そういう時期ってあるよね~」と、お気楽です。
私は、他人事のように聞いています。
ヒロクニさんは、落ち着いているし、状況をよく判断しているようなので、
好きなようにどうぞ!なのだ。
スランプとやらが、終わって、素晴らしい境地の絵が出来上がるのかしら?と楽しみ。

それより、私もブログを長く更新していなかったが、
文章を書いていて、途中で「それがどうした?」という声というか、思いが浮かび、
書こうとするが、何度も「それがどうした?」と思ってしまって、なんか書きそびれていた。
文章の始まりの感じと、終わりの感じも「ワンパターン」だなぁ~とかも、思い
ちょっと自分自身がしらけたり・・・・・。
私の方が、スランプのような。
ヒロクニさんと同じく、スランプだけど、淡々とブログを更新していこうと思います。

私達の生活って、けっこう単調な日々なんです。
単調な生活の中で、時々2人で盛り上がるという感じです。

今は、菊の花をコップに入れて飾っています。
正直、菊の花の美しさに気づいたのも、ここ数年。
ヒロクニさんも菊を見て、「綺麗なもんなんだねぇ~」。と言い、
それを聞くと、私も嬉しくなる。
そんな日常の我家です。




こちらがその菊。
黄色い実は、きんかん。

きんかんは、甘露煮にしました。
2人とも、きんかんの甘露煮を食べたのは、初めてで「う~ん、美味しい~」。と2人で言い、
「一日、1個づつ食べること。2つはダメ」と誓い、早食いしないようにしています。

送って下さった「ともりん」ありがとう!





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柿、柿、柿 と西行と月

2017-11-22 10:52:17 | Weblog


我家にある1本の柿ノ木です。
昨年は、数える程しか実をつけませんでしたが、今年は豊作。
この木は、大家さんのお父様の自慢の柿ノ木だったらしく、美味しい柿がなります。

かなり生っていますので、多くの人のところへ渡っていくと思います。



こちらは、近所の方から頂いた「渋柿」を干し柿にしている所です。
ハンガーにつるして干します。

今年は、秋があるようなないような・・・、寒さが早くやってきたように感じます。

ヒロクニさんは、今年2回の個展を、神戸、東京とこなしたせいか、ややゆっくりと日常を送っています。
私も、つられてなんかのんびりぎみ。

のんびりしていたところへ、電化製品が一気に壊れてあわくっています。
それも、ヒロクニさんの照明2台、高枝バサミと必要なものばかり。
さっさく、近所へ買いに行きました。
ヒロクニさんのアトリエの照明は、コンセントが天井を行き交い、複雑な線の引き方をしてあり、
無駄が多い状態に、「あれまー!」と思うが、もう好きなようにさせています。
照明の笠は、とっぱらって使用。「なんかなぁー、変」と思うが、自由にさせています。
最近、逆らうエネルギーが不足している私・・・。
パワー不足を感じます。



路傍に咲く菊の花。
ほんのりピンク色をしているのですが、白っぽく移ってしまいました。
着物の柄や帯の柄を目にする機会が多く、又古典を読んでいるせいか、菊の花もとても好きになりました。
食卓には、頂いたり、庭に自然に咲く菊を飾っていますが、
ヒロクニさんも「菊の良さをはじめて感じたよ」と食卓を前にして語ります。



古典は、西行を読み終えたところ。
西行は、花と月を愛したといわれますが、今回は「月」の句を3句紹介します。

■この間洩る 有明の月の さやけきに
          紅葉をそえて ながめつるかな

意味:木の間を洩れ来る有明の月の光のさやけきに、照り映える紅葉の色をそえて、
   心づくしの秋のあわれをながめたことだよ。

   紅葉が木漏れ日のようにもれてくる月の光に照らされて、浮かびあがるようすがとても美しいと、
   感じる句で、視覚的で優美な紅葉の赤が浮かんでくる句だと感心しています。

■ながめおりて 月のかげにぞ 世をば見る
          すむもすまぬも さなりけりとは

意味:月をながめていると、その月の光に人生そのもの姿を見るような気持ちがする。
   月の光が澄んでいるか澄んでいないかは、澄んだ心で生活しているか否かによるものであると・・・。

   月の光は清らかなものと平安時代の人は思っていたということがよくわかる句。
   月の光と澄んだ心の情景を思い受かべると、いかに自分が汚れた所へいるのが対比され、
   西行の境地を想像し、心が澄んだ状態とは?と思いをはせました。

■ 何事か この世に経たる 思い出を
          問へし人に 月を教えん

意味:あなたがこの世に生きたことの思いでは何ですかと自分に問いかけてほしい。
   そうしたらその人に、それは月ですと教えよう。

   西行は、尋ねてくる人のない山里の草庵で、月を友に。
   又、月は昔のことをよく知るものであり、昔をよく思いださせるものであるので、
   このような句を詠った。と解説にあります。この句以外に、恋を思い出す句にも
   必ず月が出てきます。月が出で来る句を全部書き出すとかなりの量。
   平安時代の人が月をどのように思っていたかを感じることができるのが西行のようです。

 
しかし、平安時代後期なので、優雅な句が詠まれている背景には、武士の時代のはじまりの頃であり、
都は荒れ、末法思想が広がる前夜であり、世を憂いて「出家」した西行であるが、
その優美で自由な句は、今も親しむことができるのは素晴らしい。
やはり、全句を読まないと作家の持つ、味わいはわからないのだなと、痛感します。
ある種の「自由人」と西行のことは思いました。

あと、瞬間でいいから透明な心にもなりたいものだと思いました。
電化製品が壊れたら、一気に心はどんよりよ!トホホ・・・・。

   

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ヒロクニさんの秘密の話。(作品紹介461・無題)

2017-11-11 17:05:00 | Weblog


この絵は、台所に飾られていた絵。
額から外し、写真を撮ろうと思ったら、しっかりと板に貼られていた。
板と一体化しているありさまにちょっと驚き、しげしげとこの絵を見たのであった。

ひっそりとした空間に、何かがいる。
目は、子供のまなざしのようでつぶらである。

ヒロクニさんの子供の頃の思い出の話の中に、このまなざしに近い話がいろいろあり、
その話を思いだします。
 ヒロクニさんは、小学校までは可愛らしい子供だったそうで、
親戚の叔父さんが「ヒロは、子供の頃可愛かった。と、何度も言われてねぇ~」という話や、
「母親も、子供の頃は可愛かったのに、何でこんなにおかしな子に・・・、って、お袋も行ってたわ。」
「自分で可愛い子供だと思ってないし、自分で可愛い子って思うのおかしいだろ。」言う。

徳之島での思い出として、よく聞いたのは、
「海の近くに行くのを禁止されていたんだけど、子供心にだまっていくわけ、伊仙の方へ、
そして海の近くに行って、波しぶきに近づいて行き、しまいに波しぶきがかかるわけ、
その瞬間、電撃のようなものが脳裏に走って、急に不安になって、来た道を引き返すんだ。」
「伊仙の方へ1人ででかけ、波しぶきにあたった気持ちは、絶対の秘密で、僕だけのものなんだ。
家族へは言わないぜったいの秘密。」と語ります。

なにかしら秘密の多い幼少時代だったらしく、ある日、道を1人で歩いていると、
電線が垂れ下がっているのを見つけ、さわってみたらビリリと手がしびれた感覚も衝撃的だったらしく、
これも自分だけの秘密にしたらしい。

子供の頃、親にいわない秘密を持つことは、成長段階では普通のコトで、自我が成長しつつあることなんだけど、
非常にその感じをヒロクニさんが把握して覚えているというのが、面白い人だなぁ~と思っています。

私も、これは親に言わないで秘密にしたことってあるけれど、小学生ではなく、中学時代のような気がします。
私も、だだ1つ、子供なのに大人の判断をして秘密にしたことがあります。
父が、休日、私と妹を連れてドライブにつれて行ってくれたことがあったのですね。向かった先は、ケーキ屋さん。
そこのケーキ屋さんの女性と父は浮気をしていたらしく、子供達にケーキもご馳走してくれるのだけど、
小学1年生なのに、「パパ、浮気している。」と悟ったのでした。
普通に話をしていただけだから、嫌な雰囲気ではなかったけれど、私は感ずいてしまったのね。
帰りがけに、妹に「パパが、女の人と会ってたとママには絶対言ってはいけない。」と、強く口止めし、
その秘密を守らせたことがある。母は知ると、ヒステリーを起こすにきまっているし、子供なりに予防線を張ったのだ。
帰宅してから、ケーキ屋の事は言わず、仕事の現場で、化石を見せてもらったことだけを話、我家は嵐が吹くことなく、
平和であった。子供心に、両親に配慮したのです。そして、口の軽い妹に姉として凄んだので、妹も黙秘してくれたのだ。
私、今より子供の頃の方が大人だったような気がして、この事は、よく思い出します。

話は、また戻ります。
ヒロクニさんって、若い頃、すごく大人びて老けていた写真があり、若い時、老成した感じをかもし出していました。

今は、年齢にもかかわらず、音楽をかけてたら、踊ってたりするので、
「スーゴーイ!」と思っています。
ヒロクニさんって、いろんな面があるので、ユニークであきないのであります。



そんな日の質素な我家の食卓です。
カレーのフライに、ニラ、玉ねぎ、にんじん、えび、豚肉のバラが入った「ちぢみ風」のおかず。
あまった卵は、スクランブルに。
あと、おからを添えてあります。
ヒロクニさんは、先に食べていたようです。
最近、全部のおかずがそろうまで待てないようです。


さて、私は、更紗柄の布をやっと入手しました。

こんな柄の布。古布で、布団に使われていたものらしい。
この柄で、またまた「半幅帯」を作ってみようと意気込んでいます。
無地の紬に合わせるといいかなぁ~と、作るのを楽しみにしています。

こういう柄の半幅帯は、すっごく高いのです。
いいなぁ~と思ったら、綿であっても、3万~4万円はするのです。
一応、1300円でなんとか長さがとれそうなものが幸運にも買えました。
ちくちくやるべし!


古典は、西行の「山家集」を読み終え、現在、好きな句を紙に写している最中です。
なんか漢字が書けなくなっているようで、「こんな字だったのか?」と改めて文字を眺めることがあり、
やっぱり字は、書かないといけないのね(汗・・)と、なんか不甲斐ないのでした。



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草の目(色鉛筆作品紹介460)とガーデニング

2017-10-31 09:42:51 | Weblog


「草の目」というタイトルが付けられた作品。
この作品、なんか風狂な感じがして結構好きなのです。
なんかごつごつとした感触が、私には感じられる。
言葉で言うと「どっこらしょ。」という感じ。
やはり目らしきものを抱えているのも、唐突でいいなぁ~と思う。
1998年とあるから、19年前の作品。

と、いうことは私が36歳のころであるから、
神戸大震災から3年経った頃で、大阪で働き始めた頃の絵。
朝から晩まで、残業がある仕事だったので、
夕食を作るのをヒロクニさんにまかせようとして、
無理やり晩御飯を作ってもらっていた頃の作品です。
「恐怖の夕食」を味わううちに、やっぱり「ヒロクニさんに料理はあわない」と、
痛感した時期でした。

料理の組み合わせが「恐怖」だった。
イチゴジャムが塗られたトンテキとか、
インドネシアの調味料乱用していて、毎日すごいスパイスやら、
嫌々作ってる感満載の野菜の切り方と盛り付け。
私も「しょうゆどこ?」と調味料の場所も分からなくなっていた。
食事に関しては、2人とも不満のかたまりになっていたし、
食べる時に、微妙な緊張感が流れて異様な時間を過ごしたのを思いだします。

まあ、そんな頃に描かれたのだろうけれど、絵はイキイキしているし、
侘しかったのか、侘び感というか一抹の寂しさが微妙に入り込んでいて
そこが味わい深い。

そんな風に思うと、今は幸せすぎるのでは?と思いました。
ヒロクニさんは、ちょっと不幸な時の方が、絵がいいんじゃないか?と・・・・。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉をかみしめます。

そんな夕食の一日をご紹介します。

質素な我家の食卓。
庭仕事をせっせとしていたら、近所のガーデニング師匠から、
掘りたての小芋を頂いたので、小芋を煮物に。
シシャモと揚げ出し豆腐に、自家製ぬか漬け。
最後に鮭の焼いたものをフレークにして、ご飯を頂きました。

この絵が描かれた頃を思うと、私もゆっくり料理をしているので、
幸せなんだろうなぁ~と思います。
なんたって「恐怖の料理」は、インパクトがありすぎました。


庭では、チューリップを植え付けました。2種類を。

パラパラと広範囲に植えたもの。
こちらは、白とピンクのまだらな花をつける球根。



ちょっとつめて一箇所に植えた球根は、
花びらが多く、赤系の色変わりするチューリップです。

あと、鉢にムスカリが先に咲き、後からチューリップが咲くものを。
こちらは、母の注文で花が咲く頃、実家に持っていきます。

幸せな母にチューリップを!
母の究極の精神は、「ケセラセラ~」なんです。
私もそんな風に生きてみたいわ・・・・・。
「なるようになる」と「なんとかしなくては」の違いは大きい。







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「ヒロクニとサホリ」というタイトルの絵(作品紹介459)

2017-10-21 17:54:07 | Weblog


この作品の裏には、しっかりと「ヒロクニとサホリ」と書き込まれている。
「うわー、何かここまで来たのね!」と絵の裏をしげしげと見ていました。
まあ、私とヒロクニさんのコンビも、私の祖母、両親の期待を裏切り28年続いているが、
こんなタイトルを付けるようになるぐらい成熟したのであろうか?

特に祖母は、「離婚して欲しくないものが離婚し、離婚したらいいと思う方が別れない。」と、
私の目の前で言ったものだ。
祖母にすると、可愛く思っていたサホリが、美術大学へ行かしたと思ったら、あんなおっさんとくっついて、
苦労しているという姿を見るだけで、血圧が上がっていたみたい。
ちょっと一息入れていいかという時期が来た頃は、「お前もちょっとゆっくりせんと・・・・」と、
言ってくれた。それから祖母は、あまり私になにもいわなくなったのです。

今日は、母が電話をかけてきて、「あんたも自分で苦労する道を選んで・・・」と、
電話の最後につけたしのように言い出して、周りはそんな風に思っているらしい。

しかし、祖母の言葉のように、今はゆったりとした時間を送っているし、人が思う程大変だという感じはないのです。
それより、猫ちゃんがいない方がなんか大変。
猫ちゃんを飼っていると、一緒にじゃれたり、可愛いと思う気持ちが脳で一杯になると、
脳にいい刺激をもたらすようで、それがない方となんか張り合いが出ない。
こっちの方が深刻なのである。

絵の話にもどります。
ヒロクニさんらしい人物の絵に、空洞になっている窓のような所に、葦の葉のようなものが茂っている。
なんかこの部分が男を象徴しているように感じられてしかたがないのです。
お隣のわたしらしき人物は、独楽のように廻っている。ここが面白いのです。
ヒロクニさんらしい「男と女」。
ちょっと「古事記」の現実版のような感じで神話的な作品ではないかと、
私は感じます。

しかし、右の女性が「サホリ」すなわち私なんか?と思うと違和感が・・・。
私は、この女性像見て、自分とは思わないのだ。


きのうヒロクニさんが、私の後姿を見て、「髪が横にはねていていいね。」と・・・。
そして、「サホリは、可愛いね。」だって。
そう、クルクルパーマをしていたはずなんだが、カットしているうちに、髪型がヒロク二さんの描く絵に、
近づいているのだ。絵そのものに自分の姿が近づいている。
なんか、この事実が怖い。

しかし、55歳のおばさんにいつまでも「可愛い。」と言ってくれるヒロク二さんは凄い。
ロマンティストのヒロク二さんは、ちょっと歯が浮くようなことを平気で言えるのです。
いつまでも可愛いと思ってくれるのは、年の差婚ならではの、利点かもしれない。

付け足すと、ふざけて呼ぶ時は、「こけし」と呼びます。
ものすごく面白くてたまらないという表情で、「こけし」と呼ぶ。
そういうヒロク二さんの様子が、こちらにとってはひどく面白くその様子を見ると笑えるのだ。
お互いに愉快な気持ちでいるようのだが、これってほのぼのする?





天気のよかった頃撮った写真。
彼岸花があちらこちらに咲いていた頃です。
写真を撮っていたら、「俺の手も一緒に撮ってくれ!」と言われて撮った写真です。

今は雨続きで、本当に長い雨で、ちょっと疲れますね。







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我家の食卓・豚バラブロックと大根の煮物

2017-10-15 16:39:50 | Weblog


久しぶりの我家の食卓です。
質素な我家の食事。一品だけを頑張って作りました。
この作った「豚肉と大根の煮物」は、ヒロクニさんが好む料理の一つ。

作るのは、すごく簡単なのですが、煮込むのに2時間かかる。
この料理のいい所は、大根がとても美味しい事と、豚のブロック肉が「豚の角煮」とは違って、
さっぱりしたかんじに感じられる事です。

2人で美味しいとちょこっと一杯とご飯が進むのでした。
写真では、あまり綺麗に盛り付けられていないし、茶色くなってしまっているので、
いい感じはしないと思うが、とても美味しい里子に出したい料理の一つです。

ヒロクニさんは、最近出来上がった料理を出していくと、すぐ自分の方へ引き寄せてしまい、
さっさと食べるので、私も早く合わせて食べようと思い、盛り付け等を気にかけないようになってしまって、
写真を撮るのを思いつくのは並べてから・・・・。
なんか取り繕うことが面倒くさく、そのまま写真を撮ってしまっています。

それでも美味しいのは、確かなのでレシピを紹介します。

レシピ(2~3人分)
材料:大根(700gぐらい、だいたい大根の1/2本)
   豚肉ブロック400gぐらい
   しょうゆ 大匙2.5
   砂糖 大匙1
   塩 茶さじ1/2
   しょうが汁 こちらは出来上がって盛り付けしてからかける分 適当

作り方
①豚肉を6cm角に切ります。
②大根は良く洗って、皮のついたまま3cmぐらいの厚さに輪切りします。
③厚手の鍋を用意して、豚肉と大根を入れ、水をちょうどひたひたになるくらい入れます。
 落し蓋をして強火にかけ、煮立ってきたら中火にしてコトコトと1時間は煮ていきます。
 途中で水が減ってきたら、水を足すこと。あと時々灰汁をすくいます。
④1時間煮て、豚肉にハシを刺してみて、すぐ通るくらいやわらかくなったら、砂糖、塩、しょうゆを入れ、
 つづいて煮ていきます。汁が煮詰まってきたら出来上がりです。
⑤器に盛ってから、おろししょうがをしぼって、料理にかけます。

ヒロクニさんは、家で作った煮物料理を食べると、必ず言うのです。
「ホッとするな~」と。
そして「さほり、ありがとう」と言う。

料理に関して言えば「このありがとう」と言う言葉が、すごく励みになるのですね。
それに本当に感謝しているようなのです。
ヒロクニさんの素朴な面というか、素直な性格を発見して、意外な気持ちになります。





庭では、今年は柿が実を付けたようで収穫出来そうです。
昨年は、数える程しか実を付けなかったので、だれにもおすそ分けが出来ませんでしたが、
今年は出来そうな感じが嬉しい。
実りの秋を、このお家で感じることが出来るのもあと少し。
そう思うと感慨深いのであった。

庭は今閑散としていて、秋の準備が雨の為はかどりません。
チューリップの球根を20個だけ用意しているだけ・・・・という。
春の喜びは、秋に準備しないといけないのに、遅れております。






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東京銀座展での思い出・ちょっと一杯

2017-10-06 16:08:51 | Weblog


東京での武内ヒロクニ展で、ヒロクニさんの古い友人が上京してくれました。
個展会場を離れてから、3人で「ちょっと一杯やろう」。ということになり、
銀座の中心から離れた所で、こんなお店に入りました。

色あせた大きなのれんがあり、ちょっとお店を覗くといい感じである。
いい感じというのは、ヒロクニさんにとって落ち着きそうな店である。
幸い、席が4席あり入りました。

店内に瓦の屋根があり、生まれてはじめて味わう店の風情。
なんとはなしに東京、関東の雰囲気をかんじつつ席に着く。
お値段も財布に優しい。


ヒロクニさんと友人のM氏。

近況やら、個展のことや、絵画のことで話しが弾んでいる横で、
メニューを見る私。
「紙カツ」というものを見つけ、初めて見るお品に目がいく。
注文してみると売り切れであった。
男2人は、「ハムカツみたいなもんじゃないの?」と言う。
そうなんかな?と思う。
そうしている間に、男2人は、「ル・クレジオ」の新刊の話をしていた。
楽しそうである。
その間、私は興味あるお品を見て、お隣の方に「これは何なのですか?」と聞き、
注文した。そうしたら、またもや売り切れである。
そんなこんなでしたが、寝場所へ帰ると、M氏が美味しい珈琲を立ててくれて、
ちょっと贅沢な気分になった。
ヒロクニさんの友人は、皆優しい人が多い。感謝!



帰ってからは、本当に日常がもどった感じで、
お手製のサスペンダーをズボンに付けていました。
ヒロクニさんの着なくなったシャツを裁断して紐を作り、
ズボンに縫い付けています。4本の紐を作って、ズボンを着るときに、
好きな長さに2本の紐を結び調節します。
ストーマを付けているので、ベルトは無理なんですね。

発案は、ヒロクニさん直々によるもので、安物のサスペンダーはゴムがすぐ伸びるし、
それなら・・・・と考えたようです。

着物を時々着る生活をしていたら、お針仕事が楽しくなった私。
最近、くけ台と生地を引っ張るくけ機を購入しました。




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東京・銀座 ギャラリー枝香庵の個展にて

2017-09-30 16:36:25 | Weblog
ギャラリー枝香庵での「武内ヒロクニ展」の会場風景










屋上の部分の部屋です。
下の部屋の作品は、撮り忘れてしまいました。
最近、なんか良く忘れ物をするのですが、こんな事まで忘れるとは・・・・。

今回の東京での個展は、4回目になります。
先の個展で覚えていて下さり、
「先生、久しぶりですね」とか、
「先生、また暴れてますね」と親近感をもった言葉をよく聞きました。
神戸展の時に同時に個展だった画家の方も、「こんにちは!」と清々しい笑顔で姿を現してくれたり、
初めての東京展とは違ったニュアンスが加わった感じでした。
その方の作品は、ヒロクニさんと違って清々しい感じで、作品と同じく笑顔も清々しいのです。
正反対な感じなのですが、男同士話がまとまっていて、
「神戸へ来た時は、一緒に飲みに行く」ということになっているようです。

私の方も、オープニングパーティに来てくださった方を覚えていたりして、
すっかり気安くお話していたりと、変化がある。

また、「ギャラリー枝香庵で、凄い個展があるからいって来いと、友人に言われて来たんだよ。」と、
来られた方もいた。
妻からすると、世話を焼かせる良人なので、どーしょもない奴だと思う時間の方が長く、
良人が褒められているのを聞くと、ちょっと見直すのであった。

毎日、絵のことしか考えず、18歳の時から絵を描き始めてこの道60年なのだ。
好き嫌いがはっきり分かれる絵だが、いい絵だと言って貰えるのは、私も素直に嬉しい。

今回の個展では、作風の変化に気がついた人も多く、よく絵を見て頂いているなぁ~と、
見る側の目の力も感じました。


こちらは、信号待ちしているヒロクニさん。
ギャラリー枝香庵に出勤中。

早く起きているにもかかわらず、何故だか出発が遅い。
私はいかに、時間にきっちり出るようにしむけているが、必ず遅れている。
オールマイペースなヒロクニさんに義務を果たさせるのが役目になっている私は、律儀な血液型A。
ヒロクニさんは、ちなみにB型です。(血液型も60代で手術を受けるまで知らなかったというヒロクニさんです)

会場へ行けば、コロッと変わるのですが、
行く前は、なんとなく愚図るという・・・・・、なんか子供みたい人です。


我家に帰ってきてから、やっと正常な生活に戻りつつある頃、
ヒロクニさんが「小鳥が枯れたひまわりを揺らしていて、それを見てると面白いよ」と言う。
アトリエから、窓を覗くと小鳥が前のめりになって、落ちそうな感じでひまわりの種を食べている。
本当に見ていると飽きないのです。枯れて固くなったひまわりが揺れ、その啄ばむ様子が、微笑ましくユーモラス。
しばらく2人で眺めていました。
なんかこういう時、なんか幸せな感じがするなぁ~。
小鳥によって、小さな幸せな瞬間を感じたのでありました。



小鳥がひまわりに乗って、種を食べているところ。
(遠くから撮りました)


小鳥がどの部分の種を食べるか体勢を整えているところ。
(遠くから撮りました)


食べられたひまわり。
端の方から食べていっています。
中心部分の種を食べようとすると、さかさまにならないといけないようで、
ひまわりから落ちてしまうようです。




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