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自然災害 仕組みとアプローチ -  阿蘇山噴火と熊本地方の地震

2016-10-16 01:12:06 | 地震 津波
 先日は熊本地方で有感地震が10回発生しました。
 今回は熊本エリアの地震と阿蘇山噴火について筆者の考察を記事にしました。
 熊本エリアの地震はその殆どが横ずれ断層型地震なのは既に知られていますが、このタイプの地震が発生しやすいのはここを挟んだ地殻同士が相対的に横ずれしよううとするからなのですが、この横ずれしよううとする動きがスムーズに行かずにスロースリップとならないのは、両者の地殻の境界にコブ等による固着、つまりアスペリティがあるからと言うのが普通です。
 それではこうした横ずれ断層型地震が少なくなる原因にはどんなものがあるのでしょうか?
1. 横ずれしようとする地殻相互の動き自体が弱まった
2. 横ずれしようとする地殻相互の動きを妨げようとする抵抗が発生した
  A. 動いているうちにコブがぶつかった
  B. それまでスムーズに動いていたのにどちらか、或いは両方の地殻が膨らんでもう一方に押して来た
3. 上記1と2の合算型。
と言う事が挙げられます。
 無論、1の場合がベストです。しかしそれが証明されれば、の話です。
 では仮に横ずれしようとする地殻相互の動き自体が殆ど弱まっていないにもかかわらず、2-Bのようになったとしたら、それはどんな状況が想定されるでしょうか?
 それは阿蘇山噴火直前の地下での膨張ではないかと筆者は考えました。
 10月8日未明の阿蘇山噴火から3日程前にあたる10月5日を最後に熊本地方、阿蘇地方の有感地震は有りません。
 そして10月8日未明の阿蘇山噴火の翌日から、また熊本地方、阿蘇地方の有感地震が発生しているのです。
 10月8日前後の熊本地方における有感地震は次の通りです。
2016年10月10日 3時54分ごろ 熊本県熊本地方 M3.8 最大震度3
2016年10月9日 3時39分ごろ    熊本県熊本地方 M2.2 最大震度1
2016年10月5日 17時44分ごろ 熊本県熊本地方 M1.9 最大震度2
2016年10月5日 16時30分ごろ 熊本県熊本地方 M2.6 最大震度2
 ドンピシャリに近いです。
 しかも10月10日のはM3.8とやや大きめですが、これはそれまでに蓄積された分がまとまって横ずれしたのではないでしょうか。
 更には阿蘇山の地震計振幅データですが、
引用開始(一部抜粋)
http://vivaweb2.bosai.go.jp/viva/v_datalist_asos.html
引用終了

と言う事で、10月5日の熊本地方の地震が発生する少し前から火山性と思われる振動で全体に上昇しています。
 これはマグマ、或いは水蒸気による地殻全体の膨張と思われる時期と重なっているのではないでしょうか。
 そして10月8日未明の阿蘇山噴火の後には、マグマや水蒸気が抜けた分、阿蘇山側の地殻全体が収縮し、横ずれする相手方の地殻との摩擦が少なくなった為、噴火前よりも通常いつも発生している横ずれによる振動のレベルが下がった、それがグラフにも現れていて特にASHVの方は10月1日~10月4日のいつもの範囲の値よりも下がってしまった。
 10月10日にサブタイトル「阿蘇山噴火をどう見るか 阿蘇山の地震計振幅の値」で記事にした謎はこれで解明できた事になるのかも知れません。
 そして一時的に収縮した地殻がまた通常の体積に戻ってくると、元に戻っていつもの範囲の値になって来るし、噴火前にマグマか水蒸気で阿蘇山側の地殻が膨張してくると、また更に通常の範囲の値よりも高くなる、と言う事なのでしょう。
 これだけ材料が揃ってしまうと、もう否定は難しいのではないかと思うのは筆者だけでしょうか。
 そしてこのデータのパターンがまた繰り返される時には、阿蘇山の噴火も(その規模はともかくとして)有る程度の確率で想定しても良いのではないか、とも思えます。
 ただ注意する点としては阿蘇山噴火と熊本地方の地震のメカニズムがこのパターンだけには限らない為、例えば横ずれする境界面がかなり従来より滑らかな場合とかは、阿蘇山側の地殻が有る程度膨張しても熊本地方の地震が発生し続ける、とか、或いは単に境界面のコブ同士がぶつかっただけの固着なので、熊本地方の地震が一時的に少なくなっても阿蘇山は噴火しない、と言う事もあるとは思います。
ジャンル:
災害
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