快気分析

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自然災害の仕組み 理論化と対策へのアプローチ - ロサンゼルス郊外での道路隆起

2015-12-03 12:10:01 | 地震 津波
 ロサンゼルス郊外で道路が4.5m隆起した話について記事にしました。

引用開始(一部抜粋)

http://japan.techinsight.jp/2015/11/yokote2015112812220.html
【海外発!Breaking News】謎の力で道路が4.5m隆起「巨大地震の前触れ」と騒然(米)

現場はロサンゼルス郡サンタクラリタの北側を走るヴァスケス・キャニオン・ロード(Vasquez Canyon Road)。今月中旬から路面が60mにわたって徐々に崩壊するという異変が起きており、しかし地震などは起きていない。ずさんな工事や地下水に関連し、道路に大きく穴が開く騒動は世界各地でまま起きているが、それとは逆に路面の隆起と地割れがひどいようだ。

引用終了

 これを聞いて思い出すのは羅臼での地滑り。
 傾斜地の上端付近は地滑りで沈下しましたが、傾斜下側は隆起、つまり地滑りで上の地盤が滑った分、下側に貯まって盛り上がったのでした。
 当ブログでも記事にしましたが、降水量が非常に多く、しかも除雪した雪を地滑りが起きたところの上端付近に捨てていたらしい事で、これは地震とは直接の大きな関係は想定しにいものでした。
 今回のロサンゼルス郊外で道路が4.5m隆起の件も地滑のようですが、この地域は降水量はあまりない所であるため、原因をいくつか推定してみたいと思います。
 第一に既に引用した上記の記事にある通り、周辺の地下水の枯渇で地殻内の空洞化や沈下で地殻バランスが崩れた、と言う事。
 第二に道路の交通量による周囲への荷重で周囲、特に傾斜地に力がかかりの亀裂。
 第三にサンアンドレアス断層の活動がやや活発になっている兆候。
 そしてそれらのAND、つまり合算。
 メカニズムとしては、地滑りが起き易いような亀裂に偶然なってしまった可能性はあります。
 丁度傾斜の所がスプーンを斜めにしたような亀裂の連続になってしまい、傾斜やその上の部分の土砂の重さで、砂糖の上に斜めに載ったスプーンが、スプーンの上の砂糖の重さでスプーンごと掬うように地滑りした、と言うもの。
 また傾斜地の下側も地下水の枯渇で沈下傾向、或いは空洞化気味であったため、この「スプーン地滑り」を更におきやすくしたのかどうか、も可能性としては考ええられます。
 いずれにしろ、GPSでこの周辺そ含み広域を計測すれば見えて来る事だと思われます。
 地下の空洞などもわかれば更にわかりやすいでしょうか。

 サンアンドレアス断層への力のかかり方がやや活発になっている、と言う事が現在あるのかどうかはまだ全くわかりませんが、仮にそうだとすれば、木村政昭名誉教授の「反時計回り説」にも当てはまるかもしれないし、当ブログで11/12に記事にした、グアテマラ南部の活火山フエゴ山の噴火も「反時計回り説」に従って関係している事にもなります。
 今年のチリ大地震の発生はナスカプレートのプレート海溝型地震で、このナスカプレートは東太平洋海嶺からチリへ東向きのプレートです。
 その海嶺の北への延長に中米沖もあり、その東側にグアテマラのフエゴ山もあるわけです。
 そしてサンアンドレアス断層はこの東太平洋海嶺と言う「プレートの発進地」とは別ですが、この海嶺の延長上にあって定期的にズレを起こした断層になっています。
 専門家の今後の成果に注目です。

追記

 グアテマラのフエゴ山噴火の件を記事にしたのは11/14ではなく、11/12でした。投稿直後なので即訂正しました。 悪しからず。


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