平家の興亡以来、日本人は政変があると、決まって「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」とか、方丈記の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」と歌ってきた。日本人の目に見えるものへの感性は素晴らしく、日本文化の特徴になっている。
日本人は政変を目に見えるもので表してきた。
一方、ローマとの戦争で死んだカルタゴの数学者アルキメデスは「てこの原理」を発明した。てこの原理は小学校で学習する。てこの原理を使い重量物(地球でも)を楽して動かせる。安倍政権、公明党の力の源泉が、「てこの原理」のように、あやふやなアベノミクスによって、小さな力で、日本全体の大きな力を生み出してきた。ここに阿倍の暴走の要因がある。長く政権を維持するためには、民から信頼され、ありがとうと言われる関係が必要である。今日、豊かさと逆に貧困の拡大の原因にもこの「てこの原理」が働いている。公明党も大衆組織であるならば、他の人々の犠牲を見て見ぬふりはできない。
日本社会の存続を願うのであれば、諸行無常の絵ではなくて、イスラムの見えざる原理の理解と応用が必要である。