竹取翁と万葉集のお勉強

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万葉集 長歌を鑑賞する 集歌3278

2017年10月15日 | 万葉集 長歌を楽しむ
万葉集 長歌を鑑賞する 集歌3278

集歌3278 赤駒 厩立 黒駒 厩立而 彼乎飼 吾徃如 思妻 心乗而 高山 峯之手析丹 射目立 十六待如 床敷而 吾待君 犬莫吠行羊

<標準的な解釈(「萬葉集 釋注」伊藤博、集英社文庫)>
訓読 赤駒を 馬屋に立て 黒駒を 馬屋を立てて そを飼ひ 我が行くごとく 思ひ妻 心に乗りて 高山の 峰のたをりに 射目(いめ)立てて 鹿猪(しし)待つごとく 床敷きて 我が待つ君 犬な吠えそね
標準 赤駒を馬屋に立たせ、黒駒を馬屋に立たせ、そいつを大事に世話して、私が乗って行くように、かわいい妻が心に乗りかかって来てさ・・・・。そうそう、高い山の峰のくぼみに、射目を設けて鹿猪を待ち伏せるように、着物を敷いて私がお越しをまっているあの方なのだから、犬よ、やたらに吠えないでおくれ。

<西本願寺本万葉集の原文を忠実に訓むときの解釈>
訓読 赤駒し 馬屋を立て 黒駒し 馬屋を立てて そを飼ひ 吾が行くごと 思ひ妻 心し乗りに 高山し 嶺したをりに 射目(いめ)立てて 鹿猪(しし)待つがごと 床敷きて 吾が待つ君 犬な吠えそね
私訳 赤駒の馬屋を建て、黒駒の馬屋を建てて、その赤駒と黒駒を飼い、私が貴女の許に通うと思う貴女。 そんな貴女が私の心を占めているので、 高い山の嶺の峠のくぼ地に射目を立て据えて、狩りでじっと鹿や猪を待つように、床を敷いてやがてやって来るでしょうと私を辛抱強く待つ貴女。そんな期待を追い払うように、犬よ吠えるな。

注意 特に歌の後半部での解釈が大きく違っています。旧来、「君」と云う言葉は女性を示さないとします。弊ブログでは女性を示す可能性を認めています。
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